解説
答えはCの「ダイニングチェアは背が高いハイバックチェアを選ぶ」です。
部屋を広く見せるコツはいくつかあります。さっと部屋を見渡せるよう視線のつながりを心がけ、視線の妨げになるようなものはできるだけ避けるようにします。カーテンや背の高い家具は壁になじむように白っぽい色にする、床が続いて見えるように脚付きの家具にするといった工夫で、部屋はぐっと広く感じられます。
ハイバックチェアは、フォーマルな印象の空間にはふさわしいのですが、椅子の背が高いため、視線を分断させます。もし、ハイバックチェアを選ぶならば、背が桟になっていて視線が抜けるタイプがおすすめです。
解説
正解はAの「色温度と光量が変えられるシーリングライト」です。
寝室は一日の疲れを癒し、上質な睡眠がとれるように計画します。人間は日が沈むと眠りの準備をはじめ、朝日を浴びることですっきりと目覚めます。照明でも太陽光の変化と同じような環境が作れるといいでしょう。
いくつかの照明を使い、生活に合わせて使い分けるのが望ましいのですが、すでに配線位置が決まっているのであれば、一灯で様々な照明が演出できる、LED搭載のシーリングライトを選ぶといいでしょう。リモコンを使って、夕日のようなオレンジ色の電球色から日中の光に近い昼白色まで色温度を変えられ、また、光量の調整も容易です。天井に一灯だけでなく、読書のための灯りや足元灯なども用意すると、より暮らしやすくなります。
解説
正解はAの「紺」です。
インテリアにおいて色彩はイメージを担う重要な要素です。美しい配色をするだけでなく、色が私たちに与える心理的・生理的な影響や、色同士の作用で本来の色とは違った見え方になることなどを知っておくといいでしょう。
たとえば、色には前に飛び出して見える「進出色」と、後ろに下がって見える「後退色」があります。 これは色の性質の一つで、波長が長い色ほど近くに、波長が短い色ほど遠くにあるように感じます。赤や黄のような暖色系で明るい色、鮮やかな色は進出するように見え、青や青紫のような寒色系で暗い色、濁った色は後退して見えます。そのため、狭い玄関でも正面の壁色に寒色系の色を用いると、奥行き感のある空間を演出できます。
いかがでしたか。最近はとくに素敵なインテリアを目にする機会も増えてきました。インテリアもファッションと同じように、自由に楽しむ人が増えてきたのはとても嬉しいことです。しかし、見た目だけ整えても暮らしやすいとは限りません。なぜなら、インテリアは毎日の暮らしを営む場所に深く関係するものだからです。
私もインテリアの勉強を始める前は、「インテリアコーディネート=飾る」ことと思っていました。しかし、インテリアコーディネートで一番大切なことは、「部屋で居心地よく暮らせるように整える」こと。そのために、スムーズに動ける寸法を知ったり、部屋の中で使うアイテムの知識を深めたり……。
インテリアコーディネートの勉強は、仕事としてお客様のライフスタイルに合わせたインテリアコーディネートを提案するためだけでなく、自分の暮らしを見つめるきっかけにもなることでしょう。あなたもこの機会にぜひ、学んでみてはいかがでしょうか。
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