あなたは人に仕事を頼むとき、どのように声をかけていますか?声のかけ方次第では、もしかしたら相手に不快な思いをさせてしまっているかもしれません。まずは、どのような頼み方が嫌がられてしまうのか見ていきましょう。
例文
「今日中に議事録をお願い!あと、今度の会議資料、明日までによろしく!」
「えっ、この頼み方のどこがいけないの?」と思った方は要注意です。悪かった点を確認しながら、どんな頼み方がよいのか見ていきましょう。
頼み上手になれば、自分の時間やエネルギーを効率的に使え、仕事上手にも近づきます。「嫌われる頼み方の理由」を理解して、「頼み上手な人が実践しているポイント」を早速今日から実践してみましょう!
1:「今日中」の捉え方は人それぞれ。期限は「時間」で伝える
「今日中」といっても、それを就業時間までとするか、日付の変わる直前までとするかは人によって異なり、正確な期限が伝わりません。
相手には、日付だけではなく、時刻までしっかり伝えましょう。成果物を確認する時間も考慮し、相手には少し余裕をもってアナウンスするとよいでしょう。
2:「お願い」と押しつけるのは厳禁!相手が判断できるように
相手がどんな立場であっても、一方的に仕事を押しつけるような言い方は禁物。
「この仕事をしてもらう時間はありますか」など、相手が「YES」か「NO」かを判断する余地を残しましょう。
3:「“今度の会議資料”って何?」仕事の内容は具体的に説明する
頼むと決めたからには、依頼内容ははっきりと伝えましょう。“今度の会議資料”と言われても、相手はどんな内容なのかわかりません。
その仕事がなぜ必要なのか、誰に対してのものなのかなどを伝えることで、具体的にイメージしやすくなり、相手も仕事が進めやすくなります。また引き受けてもらったあと、相手に「思っていたよりも作業の負担が大きい」と思わせないために、前もって仕事のボリュームを伝えるとよいでしょう。
4:親しき仲にも礼儀あり!謙虚な態度でお願いする
「明日までによろしく!」と、突然仕事を頼まれても、今は予定がいっぱいで無理!ということもありえます。
頼むときは、相手に負担をかけていることを意識して、「お忙しいところすみませんが」「申し訳ないのですが」など、前置きを入れましょう。
5:「あなただからやってほしい!」相手の自尊心をくすぐろう
強圧的な態度や、自分でなくてもいいような頼まれ方だと、だれでもやる気が削がれてしまいます。
「○○さんは丁寧だから」「□□くんは上手で早いから」など、その人の能力を評価して仕事を頼んでいるということを伝えましょう。相手を褒めてから仕事を頼めば、きっと気持ちよく引き受けてくれるでしょう。
例文
「忙しいところごめんね。頼み事が2つあるんだ。
まず、今日の17時までに議事録お願いできるかな。
あと、社内用に、A4用紙1~2枚程度で○○の過去事例をまとめる資料作成を頼めないかな?明後日配布したいから、明日の18時までに作ってもらえると助かるんだけど……。
君はまとめるのが上手だから、お願いしたいんだ。どうかな?」
快く仕事を引き受けてもらうポイントを実践して、あなたも頼み上手になりましょう。ですが、一番大切なことは、「感謝の気持ち」だということを忘れないでください。頼みごとを引き受けてもらったときと、頼んだ仕事が完了したときには必ず、「ありがとう」を伝えましょう。
同じ仕事を頼んでも、話し方によって相手の機嫌や返答は変わってきますよね。話し方が上達すると、コミュニケーション能力がぐっとアップし、普段の生活にも役立ちます。上手な話し方に自信がない方は、「話し方講座」を受講してみるのもおすすめ。職場でのやりとりや初対面の人との会話など、さまざまな場面での話し方のテクニックを楽しく習得できますよ♪
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