いきなりですが問題です! 次の3つの内どれが違法な行為か分かりますか?
(問題)
1. 営業用のVTR制作に人気音楽を使い、動画サイトにもアップした
2. 自社の発表・発売前の新製品情報を、親しい友人に話した
3. 会議用の資料にちょうど良いと思って、雑誌の記事を人数分コピーして配った
正解は、1~3の全てです。1と3は著作権侵害に当たり、2はインサイダー取引として規制されます。訴訟に発展し、厳しく罰せられるようなことも。
自分の「まぁいいか」や「ちょっとだけなら」といった安易な考えが大きな不祥事に発展し、会社存続の危機にまでつながる場合もあります。
こういったリスクを回避するために身に付けておきたいのが、法律の知識。法律というと、一見、とっつきにくく感じるかもしれませんが、普段の仕事と結び付けて考えれば、そんなに難しいことばかりではありません。きちんと知識を身に付けておけば、不祥事やトラブルを回避できるだけでなく、普段の業務にも役立ち、会社で活躍するあなたの強い味方になること間違いなし!
基本的な法律の知識は社会人としての必須リテラシー!
例えば、「リスクマネジメント」。業務に関することや、仕事で撮影した写真などを何気なくSNSに書き込むなんてことありませんか? STOP! 一見問題無いように思えるような行為も仕事に関することであれば、それは法律違反に繋がる行為かもしれません。
このように、日常の業務に関わる「違法行為かどうかよくわからないこと」について、守るべきルールを学ぶのが、ビジネス実務法務検定。法律知識に加えて、自社の製品やサービスが公の社会の倫理やモラルに反していないかの基準が分かる、いわゆる「コンプライアンス能力」も身につけることができます。
いま、企業は利益追求だけでなく、法令遵守や環境保全などの社会貢献が求められる時代。そのため、「法的知識」と「コンプライアンス能力」を持った人材の評価が高まっています。検定試験に受かると、名刺にその専門資格者である事が明記できるので、社外へのアピールにもなります!
このキャラクターに似たものを見たことがある……。この歌のこのメロディーどこかで……。ということはありませんか? 自分と関係ないことであれば、「へ~」くらいで済ますことができますが、もしあなたがそのオリジナルの原作者だったらどうでしょう? そんな制作者の権利を守るのが、「知的財産管理技能士」。
パソコンやスマートフォンの普及によって、音楽や映像など様々なコンテンツを身近に楽しめるようになった今、コンテンツを製作・販売する側は、創った物の適正な利益を確保し、その権利を保護・管理することがマスト。知的財産権の知識は、これからの企業にとって自社を守るために、ますます重要な役割を果たすようになります。
プレゼン資料に引用する画像や文章へのアドバイスから、新ブランドや新商品の立ち上げの主導役まで、社内の知的財産に関する様々な案件を的確にクリアしていく存在として、有資格者には高いニーズがあります。現代人の必須スキルともいえる知的財産専門の知識を身につければ、様々なビジネスシーンで会社への貢献度が高くなるはず!
企業倫理やコンプライアンスは、商品やサービスを提供する企業側はもちろん、私たち消費者側も当事者として考えなければいけない問題です。企業活動なくしては今の安心・安全で便利な社会は成り立たず、私たちの生活と企業との関係は切っても切り離せません。
食品がどのような原料で作られているか、製品に安全上の問題がないか、といった、食の安全や、製品リコールなどの身近な事柄をはじめとして、法令遵守やコンプライアンスへの関心や理解は、年々高まっています。
ビジネス実務法務検定、知的財産管理技能士などの資格取得学習は、法律の知識を得ることで実務やキャリアアップに直結するのはもちろんのこと、消費者としての生活を自己防衛する事にも有用なものとなるはずです。
身につけた法律の知識を、様々なトラブルから自分自身や大切な家族を守る武器として、しっかり活用していきましょう。
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