すでに並んでいる人がいる行列の途中に後から割り込む……「マナー違反」なのは確かですが、「違法行為」はちょっと言い過ぎ?
ところが、軽犯罪法第1条第13号によると、電車・バスなどの乗り物を待つ行列やイベントチケットを買うための行列で、並んでいる人を脅して割り込んだり列を乱したりするのは違法行為なのだとか!
脅さず黙って割り込むような場合は罪に問われないようですが、だからといってマナー違反は褒められるものではありません。割り込みはせず、きちんと並ぶようにしましょう。
ゴミの出し方には、自治体や集合住宅によってルールが定められていますが、朝に出すのが面倒でついつい回収日の前夜に……なんてこと、ありませんか?この場合、「ルール違反」だけではなく「違法行為」になってしまうかも。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律 第16条には「みだりに廃棄物を捨ててはならない」と定められています。つまり、自治体や集合住宅がゴミ出し日時を決めている場合、守らないと“みだりに捨てた=違法行為”と見なされる可能性が……!
カラスや猫などが集積所を荒らして散乱や悪臭の原因になることもありますので、ちょっと面倒でも決められた日時に出しましょう。
スマホやデジカメでセルフフォトを撮るためのツール、「自撮り棒」(セルカ棒)。通行人にぶつかるなどのアクシデントが起きていることから、人の多い場所で撮影するのはマナー違反とされたり、テーマパークが使用を禁止したりして話題になっています。では、「自撮り棒は危ないから撮影は違法」かというと……実は違うんです!
自撮り棒での撮影が違法行為になりかねないのは 「法的な技術基準を守っていない」ケース。カメラ側のセルフタイマーを使うタイプはいいのですが、無線機能を使ってシャッターを切るタイプの自撮り棒には、電波法令で定める技術基準をクリアした証として、「技適マーク」が必要になります。無認可製品は当然違法ですが、海外製品も「技適マーク」がないと国内では違法になる可能性が。知らずに使用していたという場合でも、電波法違反、つまり違法行為になってしまう恐れがあるのです。
意図していなくても、意外と身近なところに犯罪のリスクは潜んでいるもの。「知らなかった」では通用しないのが法律です。知らず知らずのうちに法律を犯していたなんてことにならないよう、気をつけましょう。
他にも法律に触れやすい身近な問題はたくさんあります。「知らないと怖い法律の知識」など、この機会にぜひおさらいを!