皆さんはじめまして。パートナーシップ(恋愛・夫婦)専門カウンセラーの椙山眞伍です。 普段は、恋愛や夫婦関係から、婚活、離婚、別居、浮気、不倫まで、男女間のあらゆる悩みを専門にカウンセリングを行っています。
男女間のさまざまな悩みについてカウンセリングを行っていると、異性である相手と、気持ちや行動のすれ違いが起きているケースが数多く見受けられます。皆さんは、そもそも男性と女性の心理・思考に違いがあることはご存じでしょうか?今回は、意中の彼がいる女性に向けて「男性心理」について解説します。まずは、普段の生活から見て取れる、男性心理の基本的な特徴を3つ紹介していきます。
1)感情を見せず、論理的
男性の多くは、自身の感情を抑え、効率やコスパといった利便性、機能性などを重要視し、論理的な思考で物事を捉える傾向にあります。現代ではだいぶ変化しましたが、私たち30代が育った頃は「男の子は泣いてはダメ!がまんしなさい」と、男の子が涙を流すことは恥ずかしいこととされ、堪えなければなりませんでした。このように、「涙=感情表現を抑える」ことを習慣化したことで、感情よりも思考が優位になる癖がついていると考えられます。
2)話を聞いてない!?
女性から相談される恋人や夫婦間のケンカの原因に、「男性側がちゃんと話を聞いてくれない」というのがよくあります。詳しくカウンセリングしてみると、男性が話を聞いていないのではなく、感情のキャッチボール、即ち「共感」ができていないことが分かりました。例えば、女性同士の会話は感情と共感を繰り返しながら進行し、主題からそれたとしても、感情の共感が得られていることで会話が成立します。一方、男性は主題に対して回り道をせず、論理的、合理的に会話を進め、解決方法を提示する傾向にあるため、感情で話しかけた女性は、「気持ちを受け止めてもらえない=話を聞いてくれない」と錯覚し、コミュニケーションにギャップが生じてしまうのです。
3)実は臆病
男性は思考力を使い、論理的に理解して、解決方法を提示したり意見したりすることは得意ですが、その一方でメンタルにおいては、臆病な一面があります。顕著な例では、男性は女性に比べると、変化に対して慎重で怖がりな部分があり、決まったパターンを崩すことに抵抗感を覚える方が少なくありません。このため、一度気に入った店を見つけるとリピーターになり、新規を開拓せずワンパターンになりやすいのも男性心理の特徴といえます。一方女性は同じ店ばかりに通うことは少なく、むしろ好んで新しい店を探していく傾向があります。
このように、普段の何気ない言動においても「男性心理」が働いていることをお分かりいただけましたでしょうか?次からは、男性心理に基づいた、あなたへの【脈ありサイン】【脈なしサイン】の見分け方を解説します。
具体的なシチュエーションを想定し、気になる彼の脈ありサイン、脈なしサインの例を紹介します。
LINE・メール編
【脈ありサイン】
●毎日連絡がくる
LINEやメールの頻度は男性の好意を示すバロメーターの一つです。あなたに対して好意や、興味を持っていると思っていいでしょう。
●特に用事のないメッセージが届く
LINEやメールを連絡手段として合理的に使用する男性が多い中、「今日の昼ごはんは○○だった」「きれいな風景だったので写真を送ります」といった、特に意味を持たないメッセージを送ってくるのは、彼があなたとの距離を縮めたい、あなたとコミュニケーションを取りたい、という意識の表れです。
【脈なしサイン】
●LINEやメールの返信がない
相手に対して特別な意識を持っていないときは、男性心理の合理性が優位になり、不用意な行動は控えがちになります。LINEやメールの返信がない、もしくは遅い場合は、残念ながら恋愛への発展は難しいかもしれません。
●LINEやメールの内容がそっけない
男性は、自分が興味を持っている女性に対して悪い印象を与えないように、慎重に言葉を選んで送る傾向があります。あなたが質問したり、話題を提供しているにもかかわらず、答えがそっけなかったり、適当に返信している感じがしたら、あなたへの興味や関心が薄いことが考えられます。
【男性心理のここに注目】
●「脈なし」と判断するにはまだ早いかも!?男性の「臆病」な心理が働いたとき
気になる男性といい感じのペースでLINEやメールのやりとりをして、だんだん距離が近づき始めた頃に、なぜか急に連絡が取れなくなったり、既読スルーになってしまったりすることがありませんか?それは、男性の「臆病」な心理が働いて、あなたと距離が近づいたことに対して慎重になり、一定の距離感を維持しようとしている場合が考えられます。このようなときは、焦って距離を縮めようとするのではなく、「どんな映画をよく観るの?」というような、これから親しくなる友人くらいのポジションから徐々に二人の会話を増やし、楽しい時間を共有することで自然と距離が縮まります。
集団編
【脈ありサイン】
●よく目が合う
男性は視覚からの情報、女性は聴覚からの情報に影響されやすいといわれています。また「目は口ほどにものをいう」ということわざがあるように、興味や関心がある女性に対しては、無意識に目線が奪われてしまうものです。集団の中で何度も目が合ったり、視線を感じたりする場合は、あなたへの興味・関心が高いと思われます。
●話すときに作業の手を止める
相手の男性が何かの作業中に話しかけたとき、作業する手をいったん止め、あなたの方を向いて会話を続けてくれるのは、あなたに対する好意が行動に表れていると考えられます。誰に対しても同じような行動を行うのではなく、あなたに対してだけであれば、その確率はさらに高くなります。
【脈なしサイン】
●視線が合わない
見る行為の中には、「狙った獲物を追う」心理状態が隠れています。意中の男性と目が合うことが少なければ、相手はあなたに対して特別好意を持っていない可能性があります。ただ、相手とそこまで親しくない場合は、まだ彼の意識下にないだけの可能性もありますので、少し様子を見てもいいかもしれません。
●男性と同じような扱いをされる
男性は、「友人」「恋愛対象」「同僚」「上司や部下」などと、個別フォルダーに分類するように人間関係を構築する傾向があります。意中の男性が、あなたに対して同性と同じような態度で接する場合は、「恋愛対象」としてあなたを分類しておらず、脈なしの可能性があります。「友人」や「同僚」などのフォルダーから「恋愛対象」に移し替えてもらうためには、まず異性として意識させることから始めてみましょう。男性は視覚的な情報に影響されやすいため、服装やメイクを変えてみたり、マニキュアを塗ってみたりすると、異性としてのアピールになり、「恋愛対象」のフォルダーに移し替えてもらうきっかけになります。
【男性心理のここに注目】
●他者からの視線を気にしがちな男性は、「脈ありサイン」を出すのが苦手
感情よりも合理的、論理的な思考が優位に立ってしまう男性は、上手くいかなかったときのことを想像し、相手の女性と気まずくなりたくない、集団の中で恥をかきたくないといった体裁にとらわれてしまうことがあります。男性からアクションがない場合は、まず女性から誘ってみることも大切。男性は、相手から誘われたという大義名分ができて、体裁を気にせずにあなたとの関係を築けることがあります。
二人の会話編
【脈ありサイン】
●親身になって話を聞いてくれる
感情を軸にした女性からの話は、論理的に捉えようとする男性からすると、つかみどころがなく、退屈に感じてしまうことがあります。それでも、あなたの話を親身になって聞いてくれる場合は、彼があなたの役に立ちたい、あなたのことをもっと知りたいという思いを持っていることの表れです。
●プライベートな話をしてくる
こちらから詳しく尋ねなくても、彼自らプライベートな話をするのは、あなたに対して心を許している証拠です。と同時に、自分自身のことをあなたにもっと知ってもらいたいという願望がありそうです。
【脈なしサイン】
●会話の内容を覚えてない
男性、女性に限らず、好意を持っている人との会話というのは、相手に意識が向いて、興味や関心を持っているので、何かしら記憶に残るものです。何度も話題にしているのに、内容を覚えてくれないのは、あなたとの会話自体が楽しくないか、あなたに対する関心の薄さが考えられます。残念ながら、彼との関係を深めていくのは難しそうです。
●返事が曖昧
論理的な思考が働く男性は、曖昧さを嫌う傾向があります。例えば、あなたが彼を食事に誘ったとき、あなたへの好意があればYES・NOを明確にし、NOだった場合でも代替案を提示します。彼が返事を曖昧にしたり、返事を引き延ばしたりする場合は、二人の関係の進展を望んでいなさそうです。
【男性心理のここに注目】
●あえてダメな自分を見せようとする彼は、脈あり・脈なしどっち?
男性は、恋愛に対して臆病な心理が働くと、好意のある女性にあえて自分のダメなところや弱みをアピールして、相手を試すことがあります。そこには「こんなダメな自分でも受け入れてほしい」という本音が潜んでいます。そんなとき、あなたがおおらかな気持ちで受け止めるだけで、彼は安心感から「この人は信頼できる」と思い、二人の関係が深まるきっかけになります。
いかがでしたか?今回は意中の彼の行動を、男性心理の視点から解説してきました。男性心理のポイントを押さえるだけで、今まで見えてこなかった彼の本心が少し見えてきたのではないでしょうか。このように、心理学は自分の考えだけでは解決できない、不安や悩み、迷いがあるときに役立つツールです。これからも、人の心理を知ることで、前向きに楽しい人生を送っていただけたらうれしいです。