パーソナルカラーとは、一言で言うと「自分に似合う色」。関口さんいわく、「その人の肌や瞳の色、頬や唇の赤みをより美しく、魅力的に見せる色」を指します。
では、自分に似合う色と向いていない色、それぞれを身に着けるとどんな印象をもたらすのでしょうか?
「似合う色を身に着けると顔色や肌ツヤが良く見え、表情もイキイキして見えます。逆に向いていない色を身に着けると、肌がくすんで見えたりシワが目立ったりしやすくなります。色選び一つで見た目年齢が5〜10歳も変わるとまで言われているんですよ。
特に、メイクにおいてパーソナルカラーを意識することはとても大事です。
メイクは顔にダイレクトに色をのせるので、似合う色と向いていない色が顕著に出やすい傾向に。パーソナルカラーは顔に近い色ほど影響が大きくなるので、メイクさえきちんと色選びできていたら洋服の色があまり向いていない色だとしても、顔色はキープできます」。(関口まゆみさん)
①イエベ?ブルベ?まずはベースの肌色を見極めよう!
それでは①と②の診断を総合して、実際にあなたのパーソナルカラーをチェックしましょう!
まずは肌色が黄み(イエロー)ベースと青み(ブルー)ベースのどちらなのかを見極めます。
Q1.あなたが一番よく使う(手がのびる)リップはイエローベースとブルーベース、どちらの色に近い?
Q2.髪の毛を明るめに染めると肌色が明るく見える? or くすんで見える?
パーソナルカラーを診断するうえで大事なのは、顔の色。関口さんによると「腕や手のひらの色を診断に使う場合がありますが、顔と体の色はほとんどの人が違うため、その色が似合うかどうかは顔の色で判断するのが重要」だと言います。
②さらに顔立ちや雰囲気から「春夏秋冬」4つのタイプに分けよう!
ベースの肌色が分かったら、より詳細なパーソナルカラーを知るべくさらに4つのグループに診断。顔立ちや雰囲気によって「春夏秋冬」のどのタイプに当てはまるかを見ていきます。
Q1.あなたの顔立ちや雰囲気は、家族や彼・友人からどのキーワードで表現されることが多い?
いかがでしたか?例えば、「①好きなリップの色はブルーベースのほうの色味だけど、顔色が良く見えるから出番が多いのはイエローベースのリップで、②いつも元気で可愛らしい雰囲気に見られる」という人のパーソナルカラーは「イエベ・春」となります。
ただし、これらはあくまでセルフチェック用の簡易診断。実際のパーソナルカラー診断は「肌や髪の色、血色などを確認したうえで、多い場合は100枚以上の布を使って似合う色のタイプを見ていきます」と関口さんが言うほど、繊細で個人差があるもの。
ここまでの診断を踏まえて、それぞれのパーソナルカラーと相性の良いカラーをご紹介します。アイシャドウやチーク、リップの色選びに役立ててくださいね。
【イエベさんに似合うのは、こんな色!】
肌なじみの良いイエローベースの色だと違和感がなく、自然に見える。ブルーベースの色だと浮いてしまい派手に見えたりする。
【ブルベさんに似合うのは、こんな色!】
ローズ系や赤ワインのようなレッド系を付けると顔色が良く見える。イエローベース色だと色がのりにくい。
自分に似合う色は分かったけれど、ここで生まれるのが「自分のタイプ以外の色は使わないほうがいいの?」という疑問。
もちろん、そんなことはありません!関口さんも「パーソナルカラーは生活の知恵のようなもの。知っているといいけれど、絶対ではありません。一番大事なのは色を楽しむこと!」と言います。
関口さんによると別タイプの色を上手にメイクに取り入れるコツは「別タイプの色は1アイテムまでにする」こと。「アイシャドウ、チーク、リップのなかでどこか一つに別タイプの色を使ったら、他の二つはパーソナルカラーを使用することで顔色やくすみを気にせず取り入れられます。別タイプの色を一つだけ使うことはメイクの差し色としてアクセントにもなるので、色をより引き立てることができますよ。またファッションに取り入れる場合は、ボトムスや靴など顔から離れた部分に持ってくるのがおすすめです」(関口まゆみさん)
似合う色を味方に付ければ、メイクがより映えて幅も広がるはず!パーソナルカラーを上手に取り入れて、彩り豊かなおしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。