「ピンクだけを使うと、かわいさが前面に出て幼く見えてしまいます。ブラウン、赤、ラベンダーなどを一緒に使うと締まった印象になり、20代女性らしい大人っぽい雰囲気を出せますよ。例えばアイシャドウにピンクを使ったとき、リップは赤系にするなど、ちょっとした工夫でイメージが変わります」(ALISAさん)
ピンクは好きだけど、アイシャドウに使うと腫れぼったく見えるという悩みをよく聞きます。どうすればよいでしょうか?
「腫れぼったく見えるのは、ピンクが膨張色だからです。グレーがかったくすみピンクやピンクブラウンなど、収縮色が混ざった落ち着いた色を選べば大丈夫。もちろん、アイシャドウにパステルピンクやビビットなピンクを使ってはいけないわけではないですよ。その場合は、ブラウンのアイライナーなどで締めると膨張感を抑えられ、かわいらしいうえに腫れぼったく見えません」(ALISAさん)
工夫次第で腫れぼったく見えずに雰囲気も変えられるんですね。ピンクメイクはどんな人やどんなシーンにふさわしいですか?
「かわいらしく見せたい人や、きつい顔立ちに見られがちな人におすすめです。デートのときはパステル系で女の子らしく、仕事のときはグレーがかったくすみピンクやピンクブラウンで大人かわいい雰囲気を出すなど、幅広いシーンに対応できます」(ALISAさん)
【デート・女子会】ポイントを押さえれば難しくない!オンナ度が上がるトレンド感くすみピンクメイク【プチプラコスメ】
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バーガンディとは赤みがかった紫色のこと。初心者には少しハードルが高そうですが、ちょっと注意すれば落ち着いた大人の女性を演出できます。さっそく、バーガンディメイクのコツを聞きました。
「目元と口元で、色のトーンを合わせるのがポイント。おすすめはシアーな(透け感のある)発色のものです。マットのような高発色な口紅なら透明のグロスを混ぜるとシアーな感じになりますよ。初心者がバーガンディメイクをする場合、塗りすぎない、載せすぎないことが大切。やりすぎると濃くて厚化粧な印象になってしまうからです。アイシャドウもまぶた全体に塗らず、目尻側だけにアイライナーのように細くアクセント的に使いましょう。カラーマスカラも、使うのは下まつげと上まつげの目尻側だけに抑えると派手すぎる印象にはなりません。目と口にバーガンディを使ったときは、チークはブラウン系の落ち着いたものにすると相性が良いです。もし派手さが気になるようでしたら、チークはなしでも大丈夫です」(ALISAさん)
バーガンディメイクをするとどんな雰囲気になれますか?
「色に深みがあるので、目を大きく見せる効果があります。さらに赤味があるため、色気も出て大人びた印象になるので、デートや女子会におすすめですね。初めての方は、バーガンディのポイント使いから始めてみるのもおすすめです」(ALISAさん)
二重幅だけ寒色カラーメイクをした場合
目のきわだけ寒色カラーメイクをした場合
寒色とは、青緑、青、紫、青紫など冷たさを感じさせる色のことです。寒色メイクの注意点はどんなことでしょうか?
「寒色をアイホール全体に塗ってしまうと、顔色が悪く見えてしまいます。カラーメイクに慣れていない方は、目尻だけ、二重幅だけ、目のきわだけなど、部分的に使うと失敗しません。アイメイクに寒色を取り入れたときは、チークとリップはオレンジ、ベージュ、ブラウンがおすすめ。2色以上の組み合わせはむずかしいので、チークとリップの色は揃えましょう」(ALISAさん)
塗りすぎないこと、オレンジ、ベージュ、ブラウンなどの暖色1色と組み合わせるのがポイントなのですね。寒色メイクは、どんな印象に仕上がるのでしょうか?
「肌に透明感が出ます。さらに寒色は締まって見える色なので、陰影がつくりやすく目力もアップ。クールな印象になるので、かっこよく見せたいとき、強い女性を演出したいときにぴったりです」(ALISAさん)
カラーメイク全体を通して、注意点やアドバイスをお願いします。
「色をたくさん使い過ぎないことが大切です。カラーメイク初心者であれば、2色以内におさめるのが無難。1色だけを使うときはトーンを変えるようにしましょう。同じトーンの色だと、ぼやけた感じになってしまうので、例えばオレンジなら、明るいオレンジ、鮮やかなオレンジ、深みのあるオレンジなど、違う種類のオレンジを組み合わせると、メリハリがありつつも統一感のとれた仕上がりになります。
カラーメイクは華やかですが、一歩間違えると濃くなったり派手になったりしがちです。だから、どんどん色を乗せるだけでなく、“引き算”も重要。例えばアイメイクに目を引く色を使ったらリップはブラウンにして色を抑えるなどの工夫をしてください。主張が強いカラーにはベージュをまぜて引き算をするとちょうどよくなりますよ。
あとは道具にも少しこだわってみてください。アイシャドウは、指で塗るとラフな感じに仕上がり手を抜いた印象になってしまうので、チップを使うことをおすすめします。しっかり発色してくれますよ。チークには小さなブラシがついてきますが、大きなブラシを購入して使えば淡く発色して簡単にグラデーションができ、ふんわりした印象になります。テクニックがなくても上手に仕上がるので、初心者だからこそ道具に頼ってみてください」(ALISAさん)
初心者なのにわざわざブラシを購入なんて……と思いがちですが、真逆なんですね。腕がないからこそ道具が大事だと分かりました。
最後に、カラーメイク初心者の20代女性に向けてメッセージをお願いします。
「むずかしく考えないで、まずは目尻だけにアイシャドウを塗る、カラーマスカラを取り入れるなど、ポイント使いから始めてみてください。洋服に合わせてカラーを決めるのも楽しいですよ。私もよくやっています。カラーメイクは印象を手軽に変えられるのが楽しいので、私もシーンに合わせて使い分けています。例えば初対面の人には、親しみやすさをもってもらうようにサーモンピンクなどの暖色系のカラーメイクをすることが多いですね。カラーメイクをするときは、最初のうちはピンクやブラウンなどの無難な色を選びがちですが、ここで紹介したバーガンディや寒色カラーにもぜひ挑戦してみてください。新しい自分に出会えるかもしれませんよ」(ALISAさん)