まずご紹介するのは、会社に勤めている方にとっては一番気軽に行ける、週末の土日を使って海外旅行に行くプラン。週末だけで海外に行くことを考えると、片道約3時間を目安にするとよいでしょう。
そうすると、韓国、中国、台湾の3ヵ国・地域が候補に挙がります。東京(成田・羽田空港)から最短で行けるのが韓国・ソウル、片道約2時間30分です。大阪(関西空港)からだと、約2時間で行けます。その他にも、東京(成田・羽田空港)から上海まで片道約3時間15分、台湾・台北まで片道約3時間35分です。ソウル、上海、台北のいずれも、最安で2万円前後の航空運賃(諸税・旅客施設使用料等込み)で行けちゃうんです!キャンペーンを利用すると、「往復1万円以下」なんていうチケットが手に入ることもあります。
そこで、私がおすすめしたいのが、0泊のソウル弾丸旅行!例えば、ピーチ・アビエーションを利用して、金曜日もしくは土曜日の夜中に出発する場合、滞在時間約18時間!仁川空港からソウル市内まで往復約2時間半、搭乗手続きのために余裕を持って約1時間半前に空港に到着することを考慮しても、約14時間は観光だけでなくグルメやショッピング、エステなどに使えます。 もちろん現地で1泊してホテルステイを堪能することも可能ですが、1日丸々使えるようなフライトを利用すれば、一人旅で宿泊するのが不安な方やホテル代を節約したい方、土日のどちらか1日は自宅で休みたいという方には特におすすめです。
次にご紹介するのが、有給休暇を使って2〜3泊のんびりと海外旅行に行くプランです。3〜4日程度あればヨーロッパなどにまで足を延ばすことも可能ですが、節約しながら海外旅行を楽しむ、かつ「のんびり」することを目的とするなら、片道約3時間半〜6時間のフライト時間を目安にするとよいでしょう。
そうすると選択肢に挙げられるのが、グアムやサイパン、フィリピン・セブ島やベトナム・ダナンなどのリゾート地です。もちろん香港なども5時間程度で行くことは可能ですが、日頃の疲れも癒しつつせっかくのんびりするのなら、南国の島も良いでしょう。
金曜日出発、日曜日帰国の2泊3日(航空運賃、諸税・旅客施設使用料、ホテル2名1室宿泊料等込み)の場合、グアムで約5万円〜、サイパンやフィリピン・セブ島で約4万円〜、ベトナム・ダナンの場合は約3万円前後で可能です!
また仕事終わりに空港へ直行する場合や、空港から職場へ直行する場合に気になるのが荷物やシャワー。空港には一時預かりやロッカーがあるので仕事の荷物を預けておくこともできますし、羽田空港の場合は国際線の2階に24時間利用可能なシャワールームが完備されているので、シャワーを浴びてスッキリしてから出かけることもできます。また仮眠をとりたければ、羽田空港第一ターミナル直結の「FIRST CABIN(ファーストキャビン)」の利用もおすすめです。
ここまで見てきた予算とプランは、あくまでも航空運賃とホテル代(諸税・旅客施設使用料含む)のみ。旅行ではそれ以外にも現地での交通費や食事代だけでなく、ツアー代やお土産代、ショッピングにエステもしたいとなると、航空運賃とホテル代以外の費用も結構かかるのが正直なところ。ここではどこにお金をかけて、どこを節約すべきかを見ていきましょう。
<節約ポイント>
航空会社選び
海外旅行の費用で大きな割合を占めるのが航空運賃。そのため格安航空会社(LCC)から探していくといいでしょう。アジアを中心としたLCCならピーチ・アビエーション、エアアジア、ジェットスター、スクートの4社を覚えておけば十分。ただし、LCCは機内食や受託手荷物に別途お金がかかるので注意が必要です。またそれぞれのLCCのホームページをチェックせずとも、格安航空券の比較サイトを利用すれば希望日程ごとに一番安い航空券を検索できるのでおすすめです。
ホテル選び
ホテル選びは難しいところです。のんびりホテルステイを楽しみたいのなら、ホテル代はケチらずホテル選びにこだわるべき。でも弾丸旅行や夜遅くまで遊ぶ場合は寝るだけですから、ゲストハウスなど費用を抑えた宿選びがおすすめ。また韓国旅行の場合、日本でいうスーパー銭湯にあたる「チムジルバン」を利用するのも手です。ほとんどの施設が24時間営業で、サウナや岩盤浴、マッサージ、仮眠室なども付いています。
交通手段
ローカルの人たちが利用する電車やバスなどの交通機関を使ってみましょう。最初は切符の買い方など難しいこともありますが、節約のためにもローカル気分を味わうためにもチャレンジしてみては?あとは、「歩く!」。滞在日数にもよりますが、歩くことで観光地だけでなく現地の人たちの生活も垣間見れて楽しいですよ。
お金の両替
日本円から他国の通貨に両替する場合、為替手数料が発生します。私は毎回少しでも手数料を節約するために、現地に着いてから空港のATMを利用し、クレジットカードを使った海外キャッシングで、現地通貨を手に入れます。ATM手数料に加え、日ごとに利息はかかりますが(年率はクレジットカードによって異なります)、それでも多くの場合、国内の銀行や空港での両替よりトータルのコストは抑えられるからです。そのためには、帰国後すぐにクレジットカード会社に連絡をして、「繰り上げ返済」を申し出てください。日ごとにかかる支払い利息が最小限で済みます。
情報収集の仕方
旅の必需品と思われるガイドブックも節約することができます。例えば、図書館で借りて必要なところだけコピーをするとか、ネットで調べてスクリーンショットをしておくとか。また現地の空港に到着したら、まずは無料案内所に向かってください。地図が無料でもらえる場合が多いです。
Wi-Fiレンタル
1日あたり数百円程度で借りられる海外Wi-Fiレンタルですが、ホテルに行けばフリーWi-Fiがありますし、街中でもフリーWi-Fiが使えるカフェなどがあります。「もし道に迷ったら……」という心配もご無用。Googleマップの「オフラインマップ」で地図をダウンロードしておけば、オフラインでも地図は見られますよ。
<お金をかけるポイント>
一方でお金をかけるべきポイントはただ1点。それは「安全」にはためらわずお金をかけることです。例えば保険。保険には必ず入っておきましょう。クレジットカードの付帯保険でもよいですが、内容はしっかり確認すること。特に携行品の盗難保険が付いていない付帯保険が多いので、要注意です。
また交通手段に関しても、徒歩や公共交通機関の利用をおすすめしましたが、夜の移動はできるだけ避けましょう。いくら安くても現地空港に夜中に到着し、土地勘のない現地で真夜中に空港から移動するような航空便、夜中に移動する長距離バスは避ける、ホテルも治安の悪いエリアは避けるなど、嫌な思い出を作らないためにも安全には十分お金をかけましょう。
おおよその予算目安、スケジュール、お金のかけどころがはっきりすれば、あとはお金を貯めるだけ!ここでは日々コツコツできる節約術をご紹介します。
コンビニでの買い物をやめる
例)500円×20日=1万円、1万円×12ヵ月=12万円
コンビニに行くとついつい、あれもこれもと買ってしまいます。必要なものは事前にスーパーなどで買っておくなど、ちょっとした心掛けが大切です。
カフェでの「ちょっと一杯」をやめる
例)500円×20日=1万円、1万円×12ヵ月=12万円
仕事に行く前、ランチ後、仕事終わりなど、カフェでコーヒーを買う習慣のある人は、その「ちょっと一杯」をやめるだけで、年間10万円以上も節約できます。どうしてもやめられない人は、タンブラーを持参したり、2回を1回にするだけでも節約になります。
携帯を格安スマホに替える
例)5000円×12ヵ月=6万円
節約の中で一番有効なのが、固定費を見直すこと。携帯代や光熱費などなんとなくそのままにしている人は、この機会に見直してみるのはいかがですか。「格安スマホはちょっと……」という人は、料金プランを見直すだけでも意外に節約できる可能性がありますよ。
「コンビニでの買い物をやめる」「カフェでの『ちょっと一杯』をやめる」「携帯を格安スマホに替える」、この3点をすべて行なうと、年間約30万円の節約になります。30万円捻出できれば、最初に見たモデルプランで計算すると食事代やお土産代、お小遣いをそれぞれ2万円加えても、韓国に年間約7〜8回、ベトナム・ダナンに年間約6回行ける計算になります。もちろん回数を減らして1回の旅行を豪華にしたり、毎回同じところではなく、1年に3〜5ヵ国旅行することも可能です。夢が広がりますね。ぜひ節約術と併せて、海外旅行を検討してみてはいかがですか。