こんにちは。コラムニストのひかりです。アラサー&アラフォーの婚活、恋愛、仕事などをテーマに、コラムを執筆しています。
一昔前は、「男性に選ばれる女性になることが大切」という考え方が主流ではありましたが、最近は、「女性も男性を選ぶ」時代になりました。いい時代です。ただ、やはり恋愛は相思相愛になることが大切なので、「選べる」ようになるためにも、「男性から選ばれるほどの魅力」は身につけたいものです。
「元祖・素敵な男性に選ばれた女性」と言えば、シンデレラ。そんな「シンデレラの魅力を持てる術」があったら、学んでみたくなりますよね。
今回お話を伺う桜美月先生は、日頃、「もっと魅力的になって、自信を持ちたい」という女性の方々に、その人の持つ顔の形、体型に合った魅力を引き出すお仕事をされているそうです。
桜先生が提唱している「シンデレラマナー」とは、一体どういったものなのでしょうか?
「一言でいうと、多くの女性がシンデレラになれるマナーです。シンデレラは、王子様のハートを射止めるほどの魅力を持ち、幸せになりました。マナーというと堅苦しさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、単に型にはめるようなマナーとは違い、自分ならではの魅力を引き出し、愛される女性になるための方法なんです」(桜美月先生)
まず、シンデレラマナーを実践する前に、守って欲しい10個の約束があるそうです。
「この10個の約束は、もともと私が生きている上で大切にしてきたことなんです。これを守っていただけたら、日々、楽しく幸せに過ごせると思います。『自分を愛し、人を愛すること』という約束を入れたのは、人を愛する前に、まずは自分を愛することが大切だからです。自分のことを愛せていないのに、他人からは愛されたいと思っている人は、好かれにくいもの。だからまずは、自分を大事にすることが重要なのです。また、『勇気を持つこと』を入れたのは、シンデレラも勇気を出して、舞踏会に行きましたよね。何かに挑戦したり、逆に嫌なことを断ったりするには勇気が必要です。一歩踏み出す勇気を持つと自分の世界が広がります」(桜美月先生)
一般的なマナーとは違い、「シンデレラマナー」は、単に表面的なテクニックに頼るのではなく、「心の在り方」を大切にするのが特徴的です。桜先生は、脳科学、量子力学、心理学なども学び、それらを融合させたメンタルケアも行っているのだとか。人は、心の在り方によって言動が変わってくるものなので、内面から変わっていくことが大切ですよね。
では早速、この10個の約束を前提に、「シンデレラマナー&美人に見える技」について詳しく伺ってみましょう。
シンデレラは、王子様のハートを射止めるほどの美しさで、「継母と義理の姉たちからこき使われる奴隷のような身分」から「王子様の妃」になるという大躍進を遂げました。ただし、シンデレラも「ありのままの自分」で王子様に愛されたわけではありません。舞踏会に行く前に、魔女に魔法をかけてもらっていますしね。私たちも、そんな魔法のようなシンデレラマナーを手に入れてみませんか?
●シンデレラマナー1:姿勢を正して、キレイになる
壁に「後頭部」「肩」「お尻」「ふくらはぎ」「かかと」をつけます。これが、美しい姿勢のベースです。これを毎日やると、まっすぐキレイな立ち方ができるようになります。
「『イメージアップで何が一番大切ですか?』と聞かれたら、まずは『美しい姿勢』だとお答えしています。どんなに素敵な洋服を着ていても、猫背だと台無しになってしまいます」(桜美月先生)
●シンデレラマナー2:自分の左側の顔を見せる
顔の左側は、人にこう見られたいという願望が出る社交的な顔で、右側は持って生まれた自分の性格を表す顔だと言われています。だから、相手に左側の顔を多く見せるようにすると、いい印象を持ってもらいやすくなります。
「意中の男性と並んで座るときには、男性が左側になるようにするといいでしょう。とはいえ右側の顔の方が美しい人もいらっしゃるので、自分の顔はどっちのタイプなのか、鏡を見てチェックしてみましょう」(桜美月先生)
●シンデレラマナー3:好意を伝える視線は「直接3:間接7」の法則
意中の相手を3秒間見つめ、その後、7秒間目をそらし、自分の視野の中に彼を入れるようにします。だいたい相手の胸元あたりに視線を向ける感じがいいです。そして、またしばらくしたら3秒間見つめ、7秒間そらすというのを続けます。『押しては、引く』といったイメージで視線を送ると、さりげなく好意を伝えることができます。
「これは初対面のときに使える方法です。意中の彼をじーっと見過ぎてしまう人がいますが、それでは威圧感を与えてしまい、相手を引かせてしまいます。また、目をそらすときは自然に視線を落とすことが大切です。」(桜美月先生)
●シンデレラマナー4:料理を取り分けるコツは「そのまま小皿で再現」
出てきた料理の縮小版を小皿で再現するようなイメージで取り分けましょう。取り分けた後は、「●●さん、どうぞ」と名前を言って笑顔で渡すと、好感度が上がります。
「あとで再現できるように、料理が来たときにはどんな盛り付けなのかをチェックしておきましょう」(桜美月先生)
●シンデレラマナー5:香水は足元がオススメ!
香りは下から上に香ってくるものなので、足のくるぶしに香水をひと吹きする方法がオススメです。よく耳の裏につける人がいますが、自分では香りづらいので、つけすぎてしまうことも。足元につけるのであれば、自分でもどの程度香っているのかが分かります。
「歳を重ねると、耳の裏は加齢臭がしやすいところです。そこに香水をつけると、本来のものではない香りにブレンドされてしまうことがあるので、オススメできません。また、お食事の場面、特に和食料亭、お寿司屋さんでごはんを食べるときは、香水は控えるのがマナーです」(桜美月先生)
●シンデレラマナー6:エレガントな座り方で好感度UP!
太もも、膝の皿、くるぶしがピッタリくっつくように座ります。さらに、イスに深く腰掛けて、背もたれには寄りかからないようにすると、エレガントになります。
「両膝をくっつけると、プルプルと足が震える人がいますが、それは普段、そこの筋肉を使っていない証拠です。くっつける努力を続けていくと、それが筋トレとなって足全体の形も変わってきます。クライアントの中には、これでO脚が改善した人もいらっしゃいますよ」(桜美月先生)
現代のシンデレラは、「素敵な恋さえつかめればOK!」というわけではありません。働くシンデレラも多くいますし、王子様のためだけでなく、自分のためにも美しくありたいものです。
桜先生曰く、シンデレラマナーの中には、女性の魅力をさらに増す技がいくつかあるそうです。恋愛、婚活に限らず、仕事の場面や自分磨きにも使える技なので、ぜひ覚えておきましよう。
●美人に見える技1:仕事でも使える「クッション言葉」
何かをお願いする、お断りをする、といった言いにくいことを伝えるときには、一言添えるだけでキツイ印象を和らげ、相手に与える印象がグッと変わります。
★何かお願いごとをするとき
「恐れ入りますが」「恐縮ではございますが」「失礼ですが」「お手数おかけいたしますが」「ご迷惑をおかけしますが」「無理を承知でお願いするのですが」「もし差しつかえなければ」
★お断りをするとき
「せっかくではございますが」「あいにくですが」「誠に申し訳ございませんが」「ご期待にそえず、大変心苦しいのですが」
「いざ使おうと思っても言葉が出てこないこともあるので、これらは丸暗記していてもいいと思います。メールでのやりとりだけだと、場合によっては冷たい印象を与えてしまい、すれ違いが生じやすいもの。お互いに気持ちよくやりとりをするためにも、ちょっとした気遣いがあるといいですよね」(桜美月先生)
●美人に見える技2:「キツネの手」でエレガントさを
物を拾うときやコーヒーカップを持つときなどに、【影絵のキツネ】を作るように、中指と薬指、親指をメインで使うようにすると、エレガントに見えます。
「普段から指先まで意識を持つことが大切。指先は、思っている以上に人の注目を浴びている部分です。また人に物をお渡しするときは、片手ではなく、両手でお渡ししましょう。胸の上の高さまで持っていくと、大事な物をお渡ししているように見えます」(桜美月先生)
●美人に見える技3:自撮りは「ひねりのポーズ」でスリムに
インスタや婚活サイト用の写真を自撮りするときは、身体を斜め45度に傾けて、目線はカメラの方を向け、横目にならない程度に顔を正面寄りに向けると、痩せて写ります。
「ライトも上手に使いましょう。明かりが目に当たると、瞳が輝いて見えるので、ライトが正面にあるといいでしょう」(桜美月先生)
ここまで「シンデレラマナー&美人に見える技」を紹介してきました。桜先生は「マナーというと、人に『見られる』ことばかり意識しがちですが、『自分を俯瞰する(自分で自分を見る)』ことこそが大事」だと言います。確かに、自分の在り方を意識することで、「姿勢を正そう」「指先を整えよう」「表情に気をつけよう」と思えるようになります。
今回「シンデレラマナー」のレクチャーを受けて、私が一番素敵だなと思ったことは、桜先生のマナーは、上っ面の美しさばかり磨くことをすすめているわけではなく、「心の在り方を大切にしている」ところです。「10の約束」の「自分を愛する気持ち」があるからこそ、もっともっと自分を魅力的にしたいと思えるのではないでしょうか。
私自身、魅力的になるために一番大切なことがあるとすれば、それは、「人によく見られるため」ではなく、「自分がよく思える自分になるため」に魅力的になりたい!と思うことだと考えています。「人によく見られたい」だけの人というのは、気をつけないと上っ面だけがいい人になりがち。その結果、「人に見せる自分」と「本当の自分」のギャップがどんどん大きくなってしまうこともあります。裏表のある人になってしまうと、自分のことをどんどん誇れなくなるし、次第に自分のことを好きになれなくなってくるんですよね。
今回、教えていただいたしぐさ&マナーは、どれも今すぐにできるくらい簡単なものばかり。
マナーは実践こそが大切です。これらをきちんと実践することで、自分の力でより美しくなることができるかもしれません。今日から「シンデレラマナー&美人に見える技」を使って、より魅力的な自分になりませんか?