シュークリームの「シュー」の語源は○○
「シュー(chou)」はフランス語で「キャベツ」! キャベツのような形に膨らんだ皮でクリームを包んだお菓子「chou à la crème(シュー・ア・ラ・クレーム)」という意味なのです。日本に広まったのは幕末から明治にかけてといわれており、当初はシウ・アラケレームと呼ばれていましたが、いつのまにか縮められて「シュークリーム」になったのだとか。
あのタルトは失敗作だった!?
「あのタルト」とは、「タルト・タタン」のこと。19世紀後半、フランス中部の街で、タタン姉妹が経営していたホテル「タタン」で生まれたために、この名がつきました。
このお菓子、実は伝統的手法のりんごのタルトを作ろうとしたところから生まれた失敗作! いざ焼きあがってオーブンから取り出そうとした際に、誤って引っくり返してしまったのです。姉妹はがっかりしてしまいましたが、よく見ると意外にも美味しそうな色・ツヤ。口にすると、カラメル状の表面が甘くほろ苦い風味で、何とも言えない美味しさに仕上がっていたのです。そこでお客さんに出してみところ、好評を博し、ホテルの看板菓子にまでなってしまったのだそう。まさしく「失敗は発明の母」ですね。
ネーミングからは想像できない!? スイートポテトの発祥地
英語の名称(Sweet potato)なので、外国から来たお菓子かと思いきや、実は日本発祥。海外には、サツマイモをお菓子の原材料にする習慣がないのです。
もともと明治時代の日本では、和菓子の「餡」を作る手法でサツマイモ餡を作り、玉子と砂糖を混ぜて一品料理にしていました。それを小さくして表面に卵黄を塗り、照りを出したものが、お菓子としての「スイートポテト」の始まりです。洋菓子のようでありながら、日本の伝統的手法を駆使した、和菓子の一種とも言えるお菓子なんですね。
スイーツとコーヒー、紅茶の組み合わせは定番。でも実は、スイーツはお酒とも相性が良いことを知っていましたか? スイーツとお酒のおいしい組み合わせは、「甘いもの同士」「重さと風味が同じ」「互いにない要素を補完しあう関係」に気を付けて選ぶのがコツ! 例えば……
【甘いもの同士】
バニラアイスには、甘い香りのラム酒
【重さと風味が同じ】
酸味が爽やかなフルーツタルトには、リンゴを原材料にした爽やかで軽いシードル(りんご酒)
【互いにない要素を補完し合う関係】
あんこの濃厚な甘味の最中に、キレのある辛口の吟醸酒
こんなふうに、お好みの組み合わせを見つけてみるのもオススメです。
いま、頭の中がスイーツのことでいっぱいになっていませんか? スイーツの世界を知れば知るほど、スイーツ欲も増しますよね。知識を得ることで、また違ったおいしさが感じられるかもしれません。もっと学んでみたい、知りたいと思ったら、世界中のスイーツについて、歴史・成り立ちを学べる、「スイーツコンシェルジュ」の勉強をしてみるのもオススメ。スイーツのプロフェッショナル認定とも言えるこの資格を取って、次はあなたがお友達に「このお菓子には、こんな『トリビア』があるんだよ」と話してあげてください。
スイーツコンシェルジュ
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