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2021.01.20

美容や健康にも効果あり?「はちみつ」を混ぜるだけのおすすめ料理&ドリンク

美容や健康にも効果あり?「はちみつ」を混ぜるだけのおすすめ料理&ドリンク

トロリと甘く、料理やお菓子などにも使える「はちみつ」。おいしいだけでなく「食べるサプリメント」と言われるほどさまざまな成分が含まれているため、健康や美容の効果も期待できます。今回は、はちみつの種類と特徴のほか、体に嬉しい成分やすぐに試したくなるおすすめの料理&ドリンクをご紹介!

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選ぶ楽しみもあり!はちみつの種類と特徴について

選ぶ楽しみもあり!はちみつの種類と特徴について

はちみつは世界中に1000種類以上存在すると言われています。「とろみがあり甘い」というイメージがありますが、よくよく味わってみると、甘みだけでなくほのかな酸味、ほろ苦さ、香ばしさなど複雑な味が融合されているのが分かります。その味の違いにより楽しみ方も変わるので、まずはそれぞれの特徴を知ることが大切です。味の分類としては大きく下記3つに分けられます。

●甘みが強くクセが少ないはちみつ

クセが少ない分、万人ウケするタイプです。そのまま食すのはもちろん、お菓子や料理、ドリンクなどにも合わせやすく、さまざまな場面で活用できます。

●酸味が強いはちみつ

フルーティーな香りが漂い、爽やかさを感じることができます。チーズやヨーグルト、またはスカッシュなどと相性が良いです。

●ほろ苦さ、香ばしさが強いはちみつ

ずっしりとした濃厚な甘みがあるので、種々のスパイスやハーブ、酢やみりんなどの醸造された調味料と合わせると奥行きのある味わいを作り出すことができます。

では、それぞれ違う味の特徴を持つはちみつについて、具体的にはどのような種類や楽しみ方があるのかをご紹介します。

【甘みが強くクセが少ないはちみつ】

レンゲはちみつ

日本で採取できることで広く知られているレンゲはちみつは、濃厚でまろやかな甘みが特徴です。ホットケーキやフレンチトースト、ヨーグルトデザート系によく合い、昔ながらの馴染みのある味わいです。

アカシアはちみつ

アカシアはちみつも、レンゲと同じくらい耳なじみがあるのではないでしょうか。こちらは、優しい香りを感じることができ、クセがなくあっさりとした甘みが特徴です。スイーツ系にはもちろん合いますが、お肉のソテーやドレッシング、調味料としてもさまざまな料理に活用できる万能選手です。

【酸味が強いはちみつ】

柑橘系の花から採れるはちみつ

軽やかな甘みと爽やかな風味が感じられます。ドリンクを作る際にとても良いアクセントとなり、クリームチーズとも相性抜群です。

ひまわりから採れるはちみつ

濃厚で少し酸味のある味わいが特徴です。ひまわりはちみつを加えたハニーマスタードソースやタルタルソースに、ふかしたポテトや白身魚のフライをディップして食べると最高です。

【苦みの強いはちみつ】

そばの花から採れるはちみつ

濃い茶色で独特の香ばしさや黒糖のようなコクがあります。濃い味付けの煮込み料理や炒め物、スパイシーな料理に合います。例えば豚角煮、カレー、アジア料理を作る際に加えると味に奥行きが生まれ、ワンランクアップした一品となるでしょう。

このように味わいや花の種類、季節や産地によって、とてもたくさんの種類があるはちみつ。味だけではなく色も、レモンイエローのような鮮やかなものから、茶色に近い褐色のものまであります。それぞれの特徴を知り、好みや用途に合わせてはちみつを何種類か揃えてみるのも楽しいですね。

健康や美容に、どんな効果を期待できる?

健康や美容に、どんな効果を期待できる?

種類や活用方法の豊富さが魅力のはちみつですが、人気の理由はそれだけではありません。はちみつをおすすめする一番の理由は「食べるサプリメント」と呼ばれるほど、さまざまな栄養素を含むこと。

はちみつの主成分はブドウ糖と果糖ですが、他にたんぱく質、ビタミンB群、カルシウムやカリウム、鉄など体に必要なミネラルも含まれています。砂糖よりも低カロリーですので、甘みのアクセントとしてだけでなく健康維持、美容のために日々の食事に取り入れていくことをおすすめします。

「主成分はブドウ糖と果糖」と説明しましたが、この二つは体内でこれ以上分解できない構造が単純な糖類(単糖類)です。はちみつに含まれる糖は構造が単純な分、胃腸に負担をかけず、すぐにエネルギーに変わるのが特徴です。ご飯や麺類、パンに含まれる糖は多糖類で、体内に吸収されるには単糖類のブドウ糖になるまで分解される必要があるので、活動エネルギーに変換されるには時間がかかります。

はちみつに含まれる糖は、分解される工程がないのでスムーズに体内へ吸収され、食するとすぐに活動エネルギーとなります。そのため滋養強壮、疲労回復、また免疫力を高めるのに大変効果的な食材であると言えます。

また、皮膚にできた傷口にはちみつを直接塗ることで、患部を修復し炎症を抑える作用があります。傷のない肌に直接塗った場合には、強い紫外線によってシミやそばかすを生成する原因となるメラニンの働きを抑制する作用、皮膚にハリとつや、潤いを与えるコラーゲンを作り出す働きも期待できます。そのため生はちみつ(非加熱。『純粋はちみつ』という表示で販売されているはちみつ)を使ったはちみつパックを肌のお手入れに取り入れてみるのもおすすめです。

炎症や傷がない肌に、薄くはちみつをのばしラップを上にかぶせ5分程度置き、洗顔してはちみつを落とします。ゴシゴシこすったり長時間放置したりする必要はありません。数日に1回程度の実践で効果が期待できます。

また、はちみつ入りのスキンケアクリームも最近は多く見受けられます。普段からスキンケアを意識して取り入れてみてはいかがでしょう。

はちみつを混ぜるだけでOK!おすすめドリンク&料理

はちみつを混ぜるだけでOK!おすすめドリンク&料理

はちみつは保存が利き、扱いも簡単。他の味を邪魔せず、食材にかけるだけ、混ぜるだけで手軽に取り入れられる優れものの甘味料です。はちみつを加えるだけでさらにおいしくなるおすすめドリンク&料理をここでご紹介します。

さっぱり爽快!自家製レモネード

レモンやオレンジなどの柑橘系フルーツをスライスして保存容器などに敷き詰め、はちみつをたっぷり注いで冷蔵庫に常備しておきます。冷水や炭酸水と合わせるだけで、さっぱりとしたドリンクができます。長時間外で活動した後、またスポーツをした後におすすめです。

ほっこり安心!ホットハニーティー

風邪やインフルエンザなどのウイルス系の病気が流行り出す秋~冬にかけては、鼻やのどの粘膜を守ってくれるはちみつ入りのあったかドリンクもおすすめです。ホットミルクにはちみつをたらすほか、紅茶に合わせてハニーティーにしても体が温まります。

受験勉強やお仕事などで頭が疲れている時に、はちみつ入りのドリンクを飲むと、血行が良くなり脳を活性化させる効果も期待できます。

ざくざくおいしい!ハニーナッツでサンドイッチ

砕いたナッツにはちみつをからめます。お好みのパンに、ハムやローストビーフ、ハーブやスプラウト系の野菜、チーズとともに挟んでみましょう。ボリューミーなサンドイッチは、朝食やランチにおすすめです。

簡単なのに本格味付け!ハニージンジャーソースの照り焼きチキン

はちみつ、醤油、生姜、お酒を合わせた調味液に鶏手羽先を1時間ほど漬け込み、オーブントースターで30分ほど焼くと、おいしい照り焼きチキンができます。夕飯のおかず、お弁当の一品、ホームパーティーのメインディッシュにもおすすめです。

どれも、ちょっとはちみつを加えるだけの簡単アレンジ!少しの工夫で健康や美容に嬉しい効果が期待できるので、ぜひ試してみてくださいね。

はちみつを摂取する際のコツ&注意点

はちみつを摂取する際のコツ&注意点

はちみつは一日三度の食事のどのタイミングでも取り入れやすい食材ですが、はちみつの効果を考えたタイミングで摂取すると、よりスムーズに体へ働きかけてくれます。

はちみつにはブドウ糖と果糖の他にもたんぱく質やビタミン・ミネラルといったさまざまな栄養素が含まれています。一日の始まり、つまりこれから活動しようと準備する朝のタイミングで摂取すると、適切な活動エネルギー源となります。そのため、朝食にはちみつを取り入れるのがおすすめです。

また肌や細胞を修復し、潤いのある美肌を保つためには、就寝前にはちみつを加えた温かい飲み物を摂取してみましょう。はちみつが体の内側から肌や細胞に働きかけ、きめ細やかな潤いのある肌を保つ効果が期待できます。さらに早めに就寝することで、睡眠中に肌の再生、コラーゲンの生成の時間を確保しましょう。

健康に良く、取り入れやすいと言われるはちみつですが、摂取しすぎると糖分の取り過ぎにもなりますので、注意が必要です。

目安は一日に大さじ1×2~3回。なお人によっては花粉症やアトピー性皮膚炎に似たアレルギー症状を引き起こす可能性があります。一日の摂取量の目安を超えないように、適量を心がけましょう。

また、はちみつにはボツリヌス菌が存在している可能性もあるので、まだ腸内環境が整っていない乳児、幼児に与えるのは大変危険です。ボツリヌス菌は腸内で増えて毒素を出すため、便秘になったり哺乳力が落ちたり、声のかすれや首のすわりが悪くなったりといった症状が出ることがあります。一歳未満のお子さんには与えないようにしましょう。

今回ははちみつから期待できる効果や使用方法についてご紹介しました。注意点を守りながら健康維持・美容のためにぜひ役立てみてください。手軽に取り入れられるはちみつだからこそ、日々の食生活をより楽しくしてくれるはずです。

【執筆者プロフィール】
小沼明美(おぬま あけみ)さん
小沼明美(おぬま あけみ)さん
女子栄養大学卒業。管理栄養士/フードコーディネーター。料亭なだ万に就業中、商品企画を担当。All Aboutにてバランス献立レシピガイド。料理サークル『AMI cooking station』主宰。
 

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