改めまして、こんにちは! hommania(ホンマニア)というブログを書いておりますブロガー&ウェブクリエーターのほんまちゃん、アラサーとアラフォーの狭間です。実はワタクシにはもうひとつの顔があります。それはトラベラー。もう3年ほど毎月どこかに旅する生活を続けておりまして、2016年は1年の1/3ほど旅をして写真を撮ったり、文章を書いたりして暮らしておりました。
そんなワタクシが今どハマりしているのがAirbnb(エアビーアンドビー)。世界中で何かと話題のシェアリング・エコノミーサービスのひとつです。今回はこのAirbnbで人生を変えた「ふうこさん」にお話を伺ってきました!
その前に、「Airbnb」と「シェアリング・エコノミー」について簡単に説明しておきましょう。
「シェアリング・エコノミー」とは、シリコンバレーを起点にグローバルに成長した新しいサービスで、個人が持っている「使われていない資産」の貸出しを仲介するサービスのこと。提供者は使われていない資産を活かして収入を得ることができ、利用者にとっては安価で物やサービスを利用できるというメリットがあります。
その中でも「Airbnb」は「シェアリング・エコノミー」の代名詞とも呼ばれており、今もっとも人気のある急成長サービスのひとつ。貸主をホスト、借主をゲストと呼び、世界191ヶ国34,000以上の都市の空きスペースやお部屋を公開。それを貸し借りすることで人と人を結び、地元の人との交流など、さまざまな体験ができるんです。
貸し出し部屋のリストには、家をまるごと貸し出すものや、ホームステイ気分を味わえるひと部屋貸しなど、さまざまなタイプがあります。ただし、新しいサービスゆえに法整備 (旅館業法、建築基準法 etc)が追いつかず、各都市や近隣住民とのトラブルを抱えているのも事実。このあたりには十分注意して自己責任で利用するとよいでしょう。
さて、ふうこさんのお話に戻りましょう。
ふうこさんがAirbnbのホストを始めたのは2016年の10月から。(なんとスタートしてまだ半年!)始めたきっかけは、1年ほど前からAirbnbのホストをしている弟さんに薦められたことと、シンガーソングライターになる夢との両立ができる仕事だったからだそう。
Airbnbのホストを始めるにあたり、改装可能でシェアハウスにしてもいい物件探しからスタートして、実際にリノベーションの一部を自分で手掛けることもしたのだとか。
さらに近所の方にも、工事の段階から「Airbnbをはじめる予定なんです」と丁寧に説明したことで、とても好意的に受け入れられているそうです。なんとご近所のおばさまは「ステイしにくる海外のゲストとの交流ができるように」と、最近英会話を習い始めたというから驚き。これはまさにふうこさんの人柄のなせる業ですね!
ふうこさんのシェアハウスは一軒家のちいさな戸建てを改装して、1階はキッチンとダイニング、シャワースペースに。2階は2段ベッドを並べて5人寝られるスペースを確保。冬の時期は寒くないようにと、ふうこさんが湯たんぽをベッドに忍ばせてくれます。
お布団はふかふかでシーツはすべすべ。マットレスも敷かれていて、寝心地は最高! 2段ベッドのシェアハウスと聞いて想像する居心地の悪さはここには微塵もないのです。ホストとしてゲストをおもてなししつつ、家族のように温かく迎え入れるその姿はまさにホストの鏡。ちなみにふうこさんも一緒に暮らしているため、ゲストは女性限定です。
今は中国を中心に、アジア各国から訪れるゲストが多いそう。時々日本語を話すゲストもいるのですが、ほとんどは英語でのコミュニケーション。「東京の下町にいながら毎日海外を旅している気分です」とふうこさんは笑っていました。
スタートして半年だというのにすでにリピートしているゲストも。お土産でもらったという可愛らしいパンダの箸置きや、編集者をしているという韓国の女性の書籍など、たくさんのゲストとの思い出の品もまた、Airbnbを始めて嬉しかったことのひとつなんだとか。
実はふうこさんはAirbnbホスト、シンガーソングライター、そしてバーテンダーという3足のわらじを履くスーパーウーマン! バーテンダーのお仕事がある夜は、ゲストを迎えたのちにお仕事へ。帰宅した後は、ゲストの希望の時間にあわせて朝ごはんを準備します。
ふうこさんのシェアハウスが人気となっている理由の一つが、この朝ごはんのサービス。特に土鍋で炊く和朝食はゲストに大人気だそうです。また、天然酵母をつかったパンが食べられる洋食の日もあります(私がステイした日は洋食の日)。
この素敵過ぎる朝ごはんに登場するおかずは、すべてふうこさんの手作りだというから驚き! しかもお野菜は北海道のご実家で作られている無肥料、無農薬のおいしい野菜。もうこれは朝ごはん目当てにステイしてもいいレベルです。
また、毎朝豆を丁寧に挽いて淹れてくれるコーヒーも、感動してしまうほどのおいしさ。「コーヒーが大好きなのでそれをおすそ分けしているだけですよ」と照れながら話しているふうこさんの姿がとてもキュートなのでした。
朝ごはんを出して観光案内をし、みんなを送り出したら、ふうこさんは就寝&音楽活動タイム。そしてまた夕方から新しいゲストを迎えます。
このようにふうこさんは、自分でスケジュールをコントロールしながら、好きなことをして生きていくという働き方を実践。充実した毎日を過ごしています。不定期で行っているというライブには過去にステイしてくれたゲストが遊びに来てくれることもあります。
実は今、冬の間だけ東京で働いているという妹さんが、ふうこさんがいない間はゲストをフォロー。東京の下町で暮らす気分を味わいたいというゲストは20代の若い女性が多く、そのほとんどが礼儀正しくて穏やか。ふうこさんと妹さんの完璧なフォローとゲストの人柄のおかげで、ご近所さんとの関係もとてもいいのだとか。
20代の大半を、自分探しの旅をしながら旅館の仲居をしたり農業をしたりとあちこちで暮らしたというふうこさん。今やっと自分のやりたいこと……シンガーソングライターになることやAirbnbでたくさんのゲストをおもてなしするという夢をみつけたそう。「音楽以外なら民宿のお母さんになりたかった」というふうこさんにとって、Airbnbホストはまさに天職といえるお仕事なんですね。
丁寧で温かい、心のこもった生活がしたいという豊かなこだわりは、故郷である北海道の知り合いの陶芸家がひとつひとつ作ったという特別なマグカップやお皿、長谷園の土鍋で炊いたごはん、おいしくて安全な厳選されたお野菜を使った料理からも伝わってきます。
ふうこさんのシェアハウスでは5つ星ホテルに滞在する以上の感動を感じられ、こんな家庭的で温かいおもてなしを通して東京を経験したゲストたちは、きっとまた東京に戻ってきてくれるはず。まさにふうこさんは東京下町のちいさな観光大使。
「将来的には、この街に住むお年寄りとゲストとの交流や街の活性化にも力を入れていきたい」と話すふうこさんを見ていると、その夢もしなやかにそして着実に叶えられる気がします。東京にいながらにして、血の通ったご近所付き合いのある生活をするふうこさんは、とても眩しく見えたのでした。
ふうこさんは、日本に住む自分にとっては当たり前のことが、海外の誰かからするとすごく魅力的に映るということに気がつけたことで、土鍋ごはんを売りにしたAirbnbのシェアハウスをスタートさせ、それがあっという間に大人気になりました。さらにはAirbnbからスーパーホストに認定されたことや、たくさんの人が素敵なレビューを残してくれたことで予約が次々と入り……というふうに、成長を続けています。
どんなこともまずはスタートしてみると自分の人生は変わっていく。新しいことを始めるときは、「失敗したらどうしよう」とシャイになりそうな自分を奮い立たせて、まずははじめの一歩を踏み出したいものです。
また、ふうこさんのように夢を叶え新しい働き方をするためには、武器になる技術や知識があれば、より成功に近づけるはず。
まずは自分が得意なこと、やっていて楽しいと思えることを勉強し、磨きをかけてみませんか?
人気の秘密となっている、ふうこさん手作りの朝ごはん。土鍋で炊いたごはんや無肥料、無農薬の野菜を使うところなど、ふうこさんの「食」へのこだわりを感じます。
そんな「食」についてもっと知りたいという人には、「食生活アドバイザー」の資格がおすすめ。マルチに活躍しながらもその健康的なライフスタイルで人気のモデル・女優の高山都さんも、現在「食生活アドバイザー」にチャレンジしています。
プロフィール
ほんまちゃん
ブロガー・ウェブクリエーター・トラベルライターとして活躍する(アラサーとアラフォーの狭間)女子。hommania(ホンマニア)は、ほんまちゃんによるふつうのオンナノコの毎日をテーマに旅とグルメ、ファッション&コスメをレポートするブログ。キャセイパシフィックの香港スタイルでは自分目線満載で香港おすすめスポットを紹介するコラムを月2回発信。友人たちからは「軽い武器」と呼ばれる一眼レフカメラを手に今日もスキップで移動中。
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■twitter:@hommania
取材先
ふうこさん
■ゲストハウスはじまり
https://www.Airbnb.jp/rooms/16194871
■シンガーソングライターの活動はこちら
http://katsumizu.com/huko/