こんにちは!なきりエーコと申します。普段はブログで育児漫画などを描いております。突然ですが、みなさんは、来年から小学校で「プログラミング教育」が始まること、知っていますか?
私には小学4年生の息子がいるのですが……実は今回、ユーキャンさんから「はじめてのプログラミング講座」体験レポートのお話をいただくまで、来年から息子がプログラミング教育を受けるなんて全く知りませんでした(汗)。
「プログラミング」という言葉を聞いて、私はあることを思い出しました。そう、あれは遠い昔、私がまだピチピチの女子高生だったころ、授業でプログラミングを経験したことがありまして……と言っても、少しだけかじった程度なんですけどね。内容は、英語や数字がずらっと並んだプログラミング言語をひたすら打ち込んで、パソコンの画面に簡単な図形を描くといったもの。しか~し!!プログラミングの超入門編のこの作業ですら、とっても大変で……。丸を描くだけで30分もかかりました。
大変な思い出しかないプログラミング。高校生だった私でも苦労したのに、小学生の息子に果たしてできるのか……!?でも、今やスマホ、タブレットは当たり前だし、VRも普及し始めたし、将来的には生活全てがデジタルになっていくんじゃないかなと思ってます。だからプログラミングを学ぶことは必要なのだ、なんていろいろなことが頭をよぎりました。プログラミング教育は来年スタートしたらずっと続いていくでしょうし、どんなことをするのかを知るためにも良い機会だと思い、子どもと一緒に受講してみることにしました。
受講を決めたものの、「講座」という言葉に、息子は気持ちが少し堅くなっていました。ところが、届いた教材を見てビックリ!カラフルなブロックや車輪、スイッチ付きの電源が入っていました。教材というよりオモチャみたいで、ワクワク感いっぱいの雰囲気!ブロック大好き、組み立てるの大好きな息子は、「早くやりたい!」と興味津々。私が想像していたプログラミングのイメージとは全く違いました。テキストを読んでみると、この講座では5種類のロボットをそれぞれ組み立て、プログラミングをして動かすとのこと。ロボット作りを通してプログラミングの基礎を学べるそうです。
息子に急かされながら、さっそく最初のロボット「自動ドア」に挑戦してみました。内容は、まずブロックを組み立ててドアを作り、モーターと小さなコンピューターを取り付けます。その後、パソコンに専用のソフトをインストールして、ドアの動きをプログラミング。そのデータをコンピューターに送ればモーターが動き、ドアが自動で開閉するといったもの。ふむふむ、プログラミングって、ロボットにさせたいことを考える作業なのね!
この自動ドアのプログラミングは、講座の初級レベル。簡単なはずなのですが、なにしろ初めてなので、右も左も分からず大苦戦。ブロック遊びが大好きな息子は、ドアを組み立てるのは楽勝だったのですが、ここからが大変でした。ドアを動かすためのプログラミングはパソコンで行うのですが、息子はパソコンに触るのが初めて。まずマウスの動かし方や「ダブルクリック」が分かりません。「ドラッグって画面の矢印を移動させることだよ」「ダブルクリックは、マウスのボタンを2回押すんだよ」と、パソコンの操作を30分以上かけてレクチャーしました。
息子がパソコンの操作をなんとなく覚えたところで、プログラミングスタート。難しいコンピューター言語を打ち込むのかと思いきや、「ドアが開く角度を〇度にする」、「〇秒待つ」など、コンピューターへの命令が書かれている「スクラッチ」というブロックに数字を入れてパズルのように順番に並べるだけ。これならラクだと思っていたのですが、プログラミングをしてもドアが思い通りに動かない!なぜ!!?親子でテキストとパソコン画面を交互に見比べながら「どこが間違ってる??」「これじゃない?」とあたふた。どうやら、スクラッチを並べる順番やドアの開閉角度の設定が違っていたようです。悪戦苦闘すること1時間半。ようやくプログラム通りに自動ドアが動いた時は、息子も声を出して大喜びしていました。
その後、中級の「ねらいうちゲーム」「ピカピカLEDマシン」「お母さん探知マシン」に挑戦しました。自動ドアでは大苦戦しましたが、苦戦したからこそ身に着いた学習能力!スクラッチを並べる順番もテキストをちらっと見ただけで、「自動ドアの時と同じような感じで並べるんだね」と、慣れてきたのかサクサク進みます。子どもの学習能力って凄まじい!
講座の最後の課題は、床掃除用の「お掃除ロボ」。これは上級編にあたるプログラミングで、これまでに学んできたことの集大成的な内容です。「〇秒まっすぐ動いたら右に曲がる」「今度は左に曲がる」という動きを、スクラッチを並べてプログラミングします。テキストを見ると、他のロボットよりもプログラミングする内容が多い。大丈夫かな?と思っていたのですが、なんと息子は「自分1人でやってみる!」と言い出しました。これまでは、私がテキストを読んで、息子がプログラミングをしていたのですが、それを全部1人でやりたいとは!成長ってこんなに早いの!?戸惑っている私をよそに「分からないところは聞く」と言って始めました。
少し迷ったところはあったけど、スクラッチを順番通り並べるのはお手のものでした。一番難しいプログラミングだったのに、ほぼ1人でできた!親バカながら、うちの息子は天才かと思いました。子どもの順応力、本当に凄いです。
講座は1日1時間~1時間30分取り組んで、4日ぐらいで終わりました。もっと時間がかかるんじゃないかと思っていましたが、意外と早かった。プログラミングって難しいんじゃないかと不安でしたが、この講座のプログラミングは、難しい言語をゼロから打ち込むのではなく、コンピューターへの命令があらかじめ書いてある「スクラッチ」というブロックを、パズルのようにパソコン内で繋げていく簡単なものだったので、小学生でも難しくありませんでした。
講座体験を通して、プログラミングって物事を順序立てて考えることが大事なんだと気づきました。キチンと順序を考えてブロックを並べないと、ロボットは動いてくれない。今回の体験を踏まえて息子には、「こういうものもプログラミングで動かせるかも」という発想やひらめき、「プログラミングを変えれば、ロボットに違う動作をつけられるかも」といった応用力も学んでほしいなと思いました。
講座を体験してみて、来年から小学校で始まるプログラミング教育がどんな感じなのか分かってきました。これなら子どもも楽しんでできそうだから、ちょっと安心です。「今度は恐竜ロボを動かしてみたい!」と、息子はプログラミングにすっかりハマったみたい。イラストを描くのも大好きなので、パソコンで描いたイラストを動かしたりするプログラミングソフトがあったら、一緒に楽しんでみたいなと思いました。
息子にはいろいろな実践経験を通して、楽しみながらプログラミングを学んでほしいと思います。私もプログラミングにはあまり詳しくありませんが、分からないところは一緒に考えたり調べたりとフォローしながら学んでいけたらと思っています。