子供のころから「結婚したら、温かい家庭を築いてマイホームを購入して……」と夢に描いていた方もいるでしょう。それは、大人になった今でも同じかもしれません。ただ、マイホームは人生最大の買い物。「マイホームの購入」に夢が膨らむ中、必ず直面するのは、お金の問題です。つまりは貯金をしておくことが、マイホーム購入にはマストとなります。
新築や中古、エリアや建物によって、必要な費用は異なりますが、「実際にいくら貯めなくてはならないのか」「貯められるのか」と考え始めると不安でいっぱいになるかもしれません。そこで今回は、「マイホーム貯金」をするために必要な3つのステップをご紹介します。
最初に「どうしてマイホームを購入したいのか」動機を明確にしましょう。動機を明確にすることで、つい無駄遣いしてしまいそうなときや夢を忘れてしまいそうなときでも、気を引き締めることができます。さらに動機を頭に思い浮かべるようにしておくと、貯金という毎月の積み重ねにギブアップしてしまうことも無くなるはずです。
動機を明確にするための方法は次の通りです。ダイエットや受験勉強といった目標設定と同じ要領で進めてみましょう。
1.ペンとノートを手に取ります
2.「いつまで」に「どんな家に住みたいか」をノートに書きます
3.思いつく限り、「どうして住みたいのか?」を書いていきます
※「おしゃれなカフェが近くにあるから」「昔から憧れの街だった」などふわっとした内容でも大丈夫です。ただ、思いつく限り沢山書いていきましょう。
4.最後に自分なりに整理して、いつでも見られるように手帳やお財布に入れます
ちなみに、2013年に住宅金融支援機構が調査した「2013年度 民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用予定者編】(第1回)」の結果を見ると、住宅取得の動機には「結婚を機に」「こどもや家族のため」「現在の住居費が高くてもったいない」「もっと広い家に住みたい」「老後の安心のため」という理由が高い傾向にあるようです。
二つ目は、収支バランスの見直しです。収入に対しての支出の割合には、一般的に目安があります。例えば、家賃は収入に対して25%から30%、食費は収入に対して10%から15%という具合だと言われています。
具体的に、シミュレーションしてみましょう。
例えば、手取り月収30万円とします。この中から食費が15%を超えている、つまりは4.5万円以上の場合は、10%から15%に調整する必要があります。家賃もしかりです。使いすぎがないかを確認してみましょう。このように収入に対する支出を整理してみて、現在の収入の中から、さらにマイホームのための貯金を改めて設定するとなれば、食費を削り、住居費を調整、被服類はブランドのランクを落として……なんてことを考える必要があります。設定した金額を死守して、お金を貯めていく意思が大切になります。
次は毎月の貯金金額を明確に設定しておくことです。余ったら貯金しようというスタンスでは、永遠に貯まらなくなってしまいます。まずは、自分たちの理想のマイホームと現実的に可能な購入金額を知っておきましょう。その時にはインターネットや友人知人からの情報ではなく、ファイナンシャルプランナーや銀行員など専門家に訪ねてみると正確な情報が得られるでしょう。
「現在の収入だと、いくらの購入金額までなら想定に入れられるのか」「いつまでにいくら必要なのか」金額面だけではなく、年齢やタイミングなどあらゆるバランスを考えてみましょう。そうすることで、毎月いくら貯金しなければならないかが見えてきます。
お金を貯めるためには、年金や税金、保険や不動産、資産運用などの知識を学んでおくことをおすすめします。「保険や年金がいくらもらえるのか」「資産運用とは何なのか」といった知識は、自分のお金をきちんと管理して、マイホーム貯金を積み重ねていくためにとても役に立ちます。普段からアンテナを立てて、テレビや新聞、雑誌を読んで知識を蓄えておくようにしましょう。
また、色々と学んでいく中で、「もっとお金の知識を体系立てて学びたい!」と思ったなら、ファイナンシャルプランナー(FP)講座を利用して、これらの知識を学ぶことも一つの手。ファイナンシャルプランナー(FP)の学習では、年金・保険・不動産・資産運用……といった身近なお金の知識が身につくので、社会人の方はもちろん、主婦の方にも学習をしている方がたくさんいます。
家の購入を目標にお金を貯めるということは、計画性や意志が必要ですし、年金や税金などの知識の習得も必要です。ここまでの努力をしたなら、ファイナンシャルプランナー(FP)という資格で形を残してみると、後々役に立つでしょう。親族や友人の住宅購入の相談から始めて、ビジネスにまでなる可能性もあります。
また、ファイナンシャルプランナー(FP)に見事資格に合格した暁には、さらなるステップアップを目指してみるのもおすすめです。
その一つの方法として、ダブルライセンスを狙ってみてはいかがでしょうか。ファイナンシャルプランナー(FP)と相性のよい資格はいくつかありますが、その筆頭が中小企業診断士です。
ファイナンシャルプランナー(FP)は個人のライフプラン設計に関するアドバイスをすることが多いですが、もちろん企業向けに ファイナンシャルプランナー(FP)のお金の知識を生かすことも可能です。そうしたいということであれば、経営コンサルタント唯一の国家資格である中小企業診断士も取得するのが良いでしょう。お金と経営の知識の両方を持っていることで、一気に企業からの信用が増してスキルアップに繋がるはずです。
このように、マイホーム購入のために必要な知識を深めていけば将来ビジネスにも繋がる可能性が広がります。
マイホーム購入のために上手に貯金をするには、紹介した3つのステップを踏んで、着実にお金の知識をつけていくこと。
これをぜひ実践してください。きっと「マイホーム購入」の夢が叶うはずです。
憧れのマイホームを手に入れるために、先立つものは「お金」です。それでは年収が高くないと、マイホームを購入することは難しいのでしょうか……。そんなことはありません。中には、夫の年収200万円でマイホームを購入を目指している人も! 本当に必要なこととは何なのか、漫画家うだひろえさんの体験をお聞きしました。