まとまったお金ができたら、何に使いたいですか? 旅行、引っ越し、勉強、結婚など、自分の目標を立ててモチベーションを上げてみましょう。もちろん、特に目的がなくても、「○○万円貯める」というように具体的な金額を目標にしても大丈夫です。貯金をしていくうちに、何かやりたいことが出てくるかもしれません。
目標を立てるときは、「長期目標」と「短期目標」を設定しておくと継続しやすくなります。大きな夢を持つことは大事ですが、あまりに道のりが長いと挫折しがち。例えば、長期目標として海外旅行や結婚式などのビッグイベントを定めた場合は、短期目標では「今年中に○○万円貯める」といったように小さめの目標も立てておきましょう。
また、貯金があると、自信や心の安定剤になります。「これだけ貯めることができた」ということが自信になりますし、ある程度の貯金があれば、万が一のときでも安心です。
毎月どのくらいの生活費がかかっているか把握していますか? まずはお金の現状を棚卸しして、“見える化”します。下記の3つのポイントを意識してみましょう。
ポイント1:毎月の収入と支出の内訳を振り返り、不明金をなくす
1円単位まできっちり計算すると大変なので、はじめは収支の多少の誤差があってもかまいません。自分の支出のクセやムダづかいの傾向がわかればいいのです。
私たちは毎日さまざまなものを購入しています。コーヒー1杯から、家賃、保険料といったものまで、実に多岐にわたるでしょう。しかし、誰でも無制限にお金を使えるわけではなく、収入に見合った買い物をしなければなりません。
ポイント2:買った後のことをイメージするクセをつける
ついムダづかいをしてしまう人におすすめです。使用目的や使用頻度、似たようなものを持っていないかなど、具体的に考えてみましょう。それでも欲しいと思えるならば、やはり絶対欲しいものなのです。大切に長く使えば、結果として節約になります。
ポイント3:支出にメリハリをつける
あれもこれも節約と切り詰めすぎてしまうと、毎日の生活が窮屈になってしまうこともあります。そういう場合は、美容費を多めにしたら食費を少なめにするなど、バランスを見ながら工夫してみましょう。意識するだけでかなり違います。
毎日の買い物でムダづかいをしないコツコツ節約も大切ですが、保険や家賃を見直すといった思いきった節約も効果があります。
ときには、お金の失敗をしてしまうこともあります。それでも、ムダになったお金は貴重な授業料だと思いましょう。同じ失敗をしなければいいのです。
節約ばかりでは、やはり疲れてしまいます。ときには、贅沢をしたり自分へのご褒美をあげたりして労ってあげましょう。
たとえ目標が達成できなかったとしても、落ち込むことはありません。体調を崩して病気になってしまったり、冠婚葬祭が重なってしまったりして、支出が増えることもあります。支出は予期できないこともあるので、計画通りにはいかないと割り切ってしまいましょう。それよりも、毎月のなかで達成できた項目を評価してみましょう。達成できた自分をきちんと褒めてあげる方が、その後のやる気につながります。
節約は、つらく大変なものと考えるよりも、ゲーム感覚で続けてみるのがおすすめです。ゲームのように勝つこともあれば、負けることだってあります。いつしか達成感は楽しみと自信になります。
一人暮らしのときに節約感覚を身につけて、やりくり上手になれば、そのスキルは一生モノ。将来、結婚したり家族が増えたりしたときに、きっと役立つはずです。
あなたがいつもお財布に入れているのは1万円? or 3万円? 上手にお金を貯めるには、毎日の習慣も大切。そこで、マイナス200万円の借金生活から、あっという間に1500万円もの資産を築き上げたカリスマFPの花輪陽子さんに、3つの質問から、「貯金できる度」をジャッジしていただきました。