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2016.10.27

文字がアートになる面白さ! モダンカリグラフィーの世界

文字がアートになる面白さ! モダンカリグラフィーの世界

ここ最近、カリグラフィーを取り入れたおしゃれなアイテムを目にするようになりました。手書きの良さを見直す気運もあり、習い事として始める人もじわじわ増えているとか。そこで今回は人気カリグラファーの島野真希さんに、カリグラフィーの魅力をたっぷり教えていただきました!

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カリグラフィーは日常のあらゆるシーンで使えます!

カリグラフィーは日常のあらゆるシーンで使えます!

古代ヨーロッパ発祥のカリグラフィーは、アルファベットを独特の手法で美しく書く技術。格調ある文字は、ウエディングのウエルカムボードやグリーティングカードなど、華やかなシーンで多く使われています。いざ自分で学んでみようと思うと、なんとなくハードルが高いように感じられますが、「もっと気軽に始めてみて!」と島野さんは言います。

「難しいイメージがあるかもしれませんが、カリグラフィーは練習すれば誰でも書けるようになるんです。それに、意外と実用性も高いんですよ。例えば、人に渡す封筒や贈り物のタグにちょっと書いてみたり、イニシャルを布のバッグにプリントしたり。手でちぎった和紙に『Welcome』と書いて割り箸にちょっとあしらえば、それだけでおしゃれなパーティー仕様になります。ホームパーティー、キッズパーティー、日常のあらゆるシーンで使えるものなんです。私は書いた文字をアクリルでくり抜いて、オリジナルのマドラーを作ったりしています」(島野さん)

ぐっとおしゃれに進化した、今ドキのカリグラフィー

ぐっとおしゃれに進化した、今ドキのカリグラフィー

紙だけではなくグッズにまで応用できる汎用性! はじめに持っていたイメージよりも、自由でアーティスティックだと感じた方も多いのではないでしょうか。それもそのはず、島野さんの作品は「モダンカリグラフィー」というアートの要素が強いニュージャンルなのだそうです。

「カリグラフィーは文字にきちんと規則性があって、各書体にルールが存在します。それをベースに自由に進化させて個性を出したもの、アートの要素が強いものを総称して『モダンカリグラフィー』と呼んでいます。ただ、あくまでも基本を学んだ上での応用なので、基礎をきちんとおさえておかないと遊びの幅を出すことはできないんです。このことは私のワークショップに参加してくださる生徒さんにもお伝えしています。

モダンカリグラフィーには正解のない面白さがあるのが魅力ですね。ここ数年で海外のおしゃれな作品を、SNSを通じてたくさん見られるようになりました。これぞ、まさに時代が求めているスタイルだと思い、私もモダンカリグラフィーを専門的にやることにしたんです。もともと私はウエディング会社でプランナーとして働いていた経緯があり、今でもご縁で関わっているのですが、招待状や宛名の筆耕、ウェルカムボートなどにモダンカリグラフィーを取り入れたいというリクエストが増えているんですよ」(島野さん)

日本でもじわじわと人気が高まっているモダンカリグラフィーの世界。特徴的なのは、若い世代が「おしゃれ!」「かわいい!」と憧れを抱いていることでしょう。島野さんはまさにその流れを牽引する存在とも言えます。

「カリグラフィーはもっと自由で発展性があるものだということを、多くの人に知ってほしいんです」と奔走する島野さんは、モダンカリグラファーとして活躍する傍ら、書道家としての肩書も持つアーティスト。もともと幼いころから続けてきた書道でしたが、仕事にするにあたり、どちらかに絞るべきか…と悩んだこともあったそう。けれど、「書道とカリグラフィーのどちらも捨てたくなかった」という強い思いで両方を真剣に続けてきたことが功を奏し、今ではお互いの作品が良い影響を受けあっていると言います。

「筆とペン、漢字とアルファベット。要素は違うけれど、作品における構成の仕方は両者で共通していると思っています。例えば文字をどういう風に配列するかとか、高低差、文字間など、考えることは似ているんです」(島野さん)

二度と同じ文字は書けない。それが手書きの面白さ

二度と同じ文字は書けない。それが手書きの面白さ

じっくり向き合って文字を書くということは、もちろんかなりの集中力が必要とされます。二人のお子さんを育てるお母さんでもある島野さんにとって、こういう時間はとても大事なのだそう。

「子どもがいるからこそ、何かに集中できる時間が重要だと思っています。自分のための時間を24時間の中で少しでも確保することで、母親、妻、女性としてのバランスがうまく取れるのかなと。集中すると没頭できるので、日々のごちゃごちゃしたことを忘れられるんです。こういう心を落ち着かせる時間は、余裕がない人ほど大事だと思いますよ。
文字を書く時って呼吸やリズムが影響するので、その日の自分のコンディションや気持ちによって変化するんです。二度と同じように書けないのも、手書きの面白いところですね」(島野さん)

最後に、これからカリグラフィーを始めてみたいという方に、上達のコツを教えていただきました。

「カリグラフィーは、書いた時間だけ絶対に上手くなります。約束します(笑)。だから、1日5分でもいいから毎日必ずペンを持ってください。ちょっとした手書き文字を添えることで、暮らしも心も豊かになるもの。デジタルの時代だからこそ、あえて手書きの良さを感じてもらえたら嬉しいです」(島野さん)

取材・文/河辺さや香

【取材協力】

島野真希(しまのまき)さん
カリグラファー・書道家。幼いころに習い事の1つとして始めた書道の世界に魅了され、ウエディング会社にプランナーとして在籍していた頃から筆を持つ仕事に携わる。結婚・出産を機に退職した後、本格的に書道家として始動、時を同じくしてモダンカリグラフィーの世界を知る。まだ日本に先駆者がいなかった頃に海外のモダンカリグラファーから手ほどきを受け、独学で基礎を学ぶ。現在ではオーダーが絶えない人気アーティストに。定期的にワークショップを開催。
Instagram:https://www.instagram.com/mscalligraphy

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