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2016.06.10

梅雨のお洗濯のイヤ~なにおい対策。アロマ使いがカギ!

梅雨のお洗濯のイヤ~なにおい対策。アロマ使いがカギ!

梅雨どきの洗濯物のお悩みは、嫌なニオイ。強い香りをつけるのものいいけど、天然アロマで根本からニオイの元をやっつけて、気持ちのいい洗濯物で癒されましょう!子どもや肌の弱い人、きつい香りが苦手な人も安心して使えるアロマを、アロマセラピストの中野智美さんが提案します!

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洗濯物の不快なニオイの原因とは?

洗濯物の不快なニオイの原因とは?

梅雨の時季は洗濯物を部屋干しすることで、何とも言えない不快臭がします。このニオイは例えれば、放置されたぞうきんのような悪臭。ニオイの原因は、落としきれなかった皮脂や汗などのタンパク汚れをエサとして繁殖する雑菌です。洗濯物が乾く間に繁殖するので、乾くのに時間がかかるほどニオイが気になるというわけ。ぞうきんも汚れが付着したままじわじわ室内で乾かすので、同じような状況になっているのです。

特に梅雨時は部屋干しが多いだけでなく、湿度・温度とも高く、雑菌が生息するのに好都合な条件がそろっています。

洗濯物の雑菌対策アロマとしては、この5種がおすすめ!

洗濯物の雑菌対策アロマとしては、この5種がおすすめ!

天然100%のエッセンシャルオイル(アロマオイル/精油)のもととなる植物香料は、紀元前から防腐剤や感染症対策などに用いられてきました。エッセンシャルオイルは、もともと植物が自分たちに有害な菌が繁殖しないよう、生存競争に勝つために蓄えているもの。人間でいえば抵抗力と言い換えてもいいかもしれません。

そんな作用を活用すれば、ニオイの元である洗濯物の雑菌をやっつけたり、なるべく増えないようにできるんです。加えてエッセンシャルオイルの香りは心地よい花や木、ハーブの香り。洗濯物にはぴったりな清潔なイメージもプラスできます。
エッセンシャルオイルがもたらす効果としては、抗菌、殺菌、抗真菌、制菌、防カビなどといくつかあります。その中でも、匂わないレベルまで雑菌の活動を停止できる効果を持つ、といわれているアロマオイルを、5つご紹介します。

●ティートリー
清々しく、薬草を思わせる香り。殺菌、抗菌効果では精油のなかでも1、2を争う優れものです。

●ペパーミント
メントールが殺菌、抗菌、抗ウイルスに優れるといわれます。

●フェンネル・スィート
やや個性的なほんのり甘いスパイシーな香り。雑菌に有効。

●ユーカリ・ラディアータ
樹木系のすっきりとした香り。風邪のときなどにも活躍するアロマ。

●ラベンダー
清潔感のあるフローラルなアロマ。

天然100%のアロマはボトルから直接香りを嗅げば強烈に鼻に香りが届きますが、香りの持続は人工のものに比べれば劣ります。残り過ぎないのが利点でもあります。

アロマを使った「臭くならない!」お洗濯術

アロマを使った「臭くならない!」お洗濯術

(1)部屋干し前にひとふき!アロマリネンスプレー

洗濯物を干すとき(生乾きの状態で)に手作りのアロマリネンスプレーをしゅしゅっと霧吹きします。薬品と同じような強力さは期待できませんが、刺激も少なく、小さな子どもや肌の敏感な方にも安心。部屋にもアロマの香りが広がり空気浄化にも役立ちます。

【材料】
無水エタノール5ml
精製水または軟水ミネラルウォーター45ml
エッセンシャルオイル10~20滴

【作り方】
1.無水エタノールを計量しガラス製の容器に入れます
2.そこにエッセンシャルオイルを入れます
3.さらに水を入れてよくかき混ぜてスプレー容器に入れます。スプレー容器はプラスティック製でも大丈夫です。(エッセンシャルオイル原液やエタノールのみの場合はガラス製がいいので工程1、2ではガラス容器で作りましょう)

【使い方】
アロマリネンスプレーをよく振ってから洗濯物が乾く前にスプレーします。外干しでも同様に使えます。ちなみに扇風機やクーラーの風を当てると雑菌が繁殖しないのに役立ちます。洗濯物はできるだけ早く洗うのが望ましいですが、雨が続いたりすると溜めてしまうこともありますよね。そんなときも、軽くスプレーしておくと安心。洗濯物は通気性の良い「かご」に入れるのも忘れないようにしましょう。

(2)漬け置きで清潔にしてからお洗濯

衣服が湿っている時間が長いほど菌が増え、ニオイは強くなります。しばらく置いてしまった洗濯物はアロマを入れたお湯で漬け置きしてから洗うといいですよ!

【手順】
1.洗面器などに45~50℃ぐらいの湯を入れます。
2.エッセンシャルオイルを1~2滴落とします。
3.洗濯物を入れてしばらくつけて(約15~20分)から洗います。

洗濯した後の衣類の香りは「手づくりアロマサシェ」で!

洗濯した後の衣類の香りは「手づくりアロマサシェ」で!

アロマサシェとは「におい袋」のこと。材料として消臭、吸湿効果の期待できる重曹を使います。乾いた後の衣類やタオルにアロマサシェでほのかに香りをつけておくと、殺菌作用が期待できると共にアロマの香りで癒されます。

【作り方】
1.ビニール袋に大さじ1~2杯の重曹を入れエッセンシャルオイルを垂らします。量はお好みでOKですが、4~5滴ぐらいから試してみてください。
2.ビニール袋の中に空気を入れて膨らませ、シャカシャカと振って重曹に香りを広げましょう。
3.完成した香り付き重曹は好きな布で包みリボンで結んだり、市販のティーバッグ等に入れれば完成です

【使い方】
アロマサシェを引き出しやカラーボックスに入れておけばOKです。クローゼット内では布を結ぶリボンを長くしてハンガーに括り付けおくといいでしょう。香りが薄くなってきたと感じたら重曹にエッセンシャルオイルを足します。

梅雨時期の憂鬱なお洗濯も、香りを味方につければ癒やしの時間に!手軽に、幅広い用途で使えるエッセンシャルオイル、ぜひ使いこなしてみてください。

【執筆者プロフィール】

中野智美(なかのともみ):
All About「アロマテラピー」ガイド。オーガニックカフェ経営後、1999年に大阪でアロマテラピーと心理ケアのためのスクール・サロンをオープン。現在、大阪・東京で心理ケアのできるアロマセラピスト、アロマカウンセラーを育成しつつ、自らも施術。有限会社アール・アイ取締役、アロマ心理学の「ル・クール」主任講師・アロマセラピスト(大阪・東京)

  
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