血管力とは、ひとことで言えば「血管の若々しさ」のことです。血液は生命を維持するために欠かせないもの。その血液の通り道である血管もまた重要な臓器であり、若く健康でなくてはいけません。
若々しい血管は弾力性があってしなやかで、なおかつ引っ掛かりのないなめらかな内壁をしています。血管力が高いと、身体の隅々まで血液をスムーズに運ぶことができるでしょう。しかし身体の老化と共に血管力も下がっていくもの。誰でも20代あたりから、徐々に血管が硬くなっていきます。血管が古くなったゴムホースのように硬くなってしまうと、収縮・拡張がうまくできず、血流の調整に不具合が生じてしまうことも。
そのため、健康で若々しく過ごすためには血管力が重要だとして、今各界から注目が集まっています。
血管は加齢だけでなく、食生活の乱れや生活習慣、ストレスなどの要因によってどんどん衰えていきます。血管力の低下は、動脈硬化をはじめとして心疾患や脳血管疾患など様々な疾患の原因となります。なんと日本人の4人に1人は、血管のトラブルが死因になるというデータもあるとか。健康に生きるためには、血管力を高める必要があると言えるでしょう。
それだけでなく、血管力の低下はお肌のくすみやシミ、たるみやシワといった老化現象や、乾燥肌、肌荒れの原因にもなってしまいます。血管が古いと肌の細胞まで栄養や酸素が充分に行き渡らず、様々な肌トラブルを起こしてしまうのです。また血液の循環が悪くなることで、冷え性や太りやすい体質にもなってしまいます。美容面から見ても、血管力を高めた方が良いのは明白です。
うまく血管力を高めることができれば、血流が良くなって健康面・美容面で様々な効果を得られます。
動脈硬化の原因となる高血圧は、血液が血管の内側から高い圧力をかけることで起こります。血管をしなやかに保つことで高血圧を改善し、血圧を安定させることができるでしょう。
末端細胞まで血液が届くことで、お肌に充分な栄養が行き渡るようになります。かさつきが減り、きめ細やかでなめらかなお肌をゲットできるでしょう。アンチエイジングにも効果的です。
血の巡りが良くなることで、手足の先まで温度が一定に保たれるようになります。血色が良くなり、身体がポカポカとしてくるでしょう。
では、具体的にどうしたら血管力を高めることができるのでしょうか。基本的には、「食生活の改善」と「適度な運動」が必要になります。
ファストフードやコンビニ弁当ばかり食べず、栄養バランスの良い食生活を心がけてください。塩分はなるべく控え目に。良質なタンパク質である魚や大豆、食物繊維やビタミンが豊富な野菜をたくさん食べましょう。
また血管力を高めるには、「クロロゲン酸」が効果的と言われています。クロロゲン酸は植物性ポリフェノールの一種。コーヒーやリンゴ、モロヘイヤ、ナスなどに多く含まれています。クロロゲン酸の入った飲料も市販されているので、試してみるのも良いでしょう。
普段の生活に適度な運動を取り入れることで、血管を鍛えることができます。激しいスポーツをしなくても、ストレッチやマッサージでOK。空いた時間にストレッチをしたり手足を揉んだりしてみましょう。またしっかり手足を振るウォーキングも効果的。1日20分を目標にチャレンジしてみてください。
「人は血管と共に老いる」という言葉もあるように、私たちと血管は切っても切り離せない関係です。健康だけでなく美容にも大きく影響を与えるのが、今回ご紹介した「血管力」。放っておいても、血管はどんどん衰えていくだけです。肌の外側からだけでなく、内側からキレイになっていきませんか?この機会にぜひ血管を鍛えて、若々しく美しいボディを手に入れましょう。
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