鏡を見ないとチェックができないメイクと違い、手や指先は人から見られるだけではなく、常に自分自身の目に付く部分。
「キレイにしておくことは社会人の身だしなみとしても大事ですし、何より美しいネイルにすることで自分に自信がつき、女性らしいエレガントな所作が身につきます。」そう話すのは、NSJネイルアカデミー講師・金井智子先生。
指先を美しく保つ助けとなるのが、すべてのネイル技術の基本となるネイルケア。カラフルなアートも素敵ですが、それ以上に、正しい知識でケアをすることが重要。
ネイルアートが映える爪になるためにも、基礎のケアからはじめてみましょう。
1.超カンタン♡ 甘皮ケアはガーゼ1枚でOK!?
肌や髪と同じく、健康的で美しい爪を目指すには日々のお手入れがとても大切。甘皮のケアは、爪の水分不足を防ぐだけではなく、爪や指が長く見える効果があります。
まず、薬用せっけんなどで手を良く洗い、ぬるめのお湯(36~38度位)を器やボウル、洗面器に用意します。指先を5分ほどつけ、爪の周りの皮膚を柔らかくするとケアしやすくなります。
サロンでは甘皮ケアにプッシャ―やキューティクルニッパーを使いますが、初心者が使うと力加減や処理するべきものがわからず、炎症を起こす危険性があるため要注意。
初心者にオススメなのは、ニッパーの代わりにガーゼを使うやり方。少し濡らしたガーゼを親指に巻きつけ、軽くマッサージするようにくるくると回したり、押し上げたりするだけでOKです♪ 力を入れすぎると皮膚を傷つけてしまうので、優しく行いましょう。
2.負担をかけない、爪のファイリング(ヤスリがけ)の方法とは?
爪が割れやすいという人は、普段、爪切りを使っていませんか? 実は、爪切りを使うと、爪が割れたり傷んだりする原因に。爪の長さを整えたい時は、エメリーボード(爪ヤスリ)を使うのが最も適しているんです。
エメリーボードで削る時は、指をパーの形に伸ばすのではなくグーにして、整えたい指先を出し親指の腹で押さえます。同時に親指の側面や腹にエメリーボードを当てて安定させます。指先もエメリーボードも安定させることが、なめらかなラインに仕上がるコツ! そして往復がけをせず、一定方向に動かしましょう。
3.初心者でも簡単♪ はみ出ないネイルの塗り方
一般的にマニキュアと呼ばれているものは、本来ラテン語でマヌス(manus=手)とキュア(cure=手入れ)からきた【手の手入れ】を指します。
ネイリストの間ではマニキュアのことをポリッシュまたはエナメルと呼びます。
塗り方の前に、ワンポイントアドバイスを。爪の表面に水分や油分が残っていると、ベースコートやポリッシュの定着が悪くなります。せっかくキレイに塗れても持ちが悪いとガッカリしちゃいますよね。除光液を含ませたコットンで丁寧に除去する、このひと手間が大切です!
ポリッシュを塗る時には、ベースコート→ポリッシュ→トップコートの順番で塗っていきます。色素沈着を防いだり定着を良くするためにも、ベースコートできちんと下地を作ることが大切です。ポリッシュは少量をハケに取ってから爪の先端を塗り、次にハケを少し立てて表面の中央部分をキューティクルの際ギリギリから塗布し、爪先までまっすぐハケを引きます。塗り始めのラインをつなげるように左、右の順に塗ります。この時ハケを強く押さえすぎるとムラになってしまうため、ハケ先を爪の表面につける程度の軽さでOKです。
このプロセスを1〜2回繰り返した後は、ツヤを出し、ネイルの持ちも良くするトップコートを同じ手順で1度塗布します。
4.ネイルオイルで乾燥を防ぐ!
爪は乾燥すると、二枚爪や欠けたりするなどトラブルの元になることもあります。お手入れの後は、オイルやクリームでの保湿が大事です。
ハンドクリームは、手の甲だけでなく、必ず指先までクリームを塗るように心がけて乾燥を防ぎましょう。
ネイルが大好き! というあなたは、ネイリストを目指してみるのもオススメ。美に関わる仕事をしたい人、結婚・出産などで環境が変わっても仕事をしたい人にもオススメできるお仕事です。ここでは、 ネイリストという仕事の魅力について、NSJネイルアカデミー講師・金井智子先生にお話を伺いました!