インスタグラムで大人気のづんさんの家計簿
これが大人気のづんさんの家計簿。2人の子育てに奮闘しながら自作の家計簿をインスタグラムに投稿したところ、「わかりやすい」「きれい」と評判になり、フォロワーが増え続けて、47,000人を突破。文字がびっしりと詰まって几帳面に整理されているようにみえますが、実際に書いてみると、驚くほどシンプルで簡単なしくみになっています。
「私が家計簿をはじめたのは、ファイナンシャルプランナーさんに保険の見直しの相談をしたとき、家計についての質問に全く答えられなかったから。でも、市販の家計簿をつけてもストレスばかりで続かず、挫折した経験から『ストレスをなくす自作家計簿』を思い立ったんです」(づんさん)
まっさらな紙に、買った物を書くだけ。決まった形式はありません。家事の合間や子どものお昼寝のときなど、少しの空き時間でつけられるので、ズボラな人でも簡単に家計簿を続けられると評判なのです。
「一見すると複雑そうに見えますが、実はとてもシンプルで、家計をやりくりするために知りたいこと全てを把握できます。いくら入って何にいくら使ったのかを知ることで、赤字の原因に気づくことができるのです」(づんさん)
づんさんの家計簿には、書き方ひとつひとつに意味があり、工夫があるそうです。では、実際にどうすればいいのか?家計簿のつけ方のコツを教えてもらいました。
準備するのはコレだけ!家計簿をつける道具は4つ。シンプルな形で、気軽に始める。
づんさんの家計簿を実践するための道具
道具1:方眼のルーズリーフ
ルーズリーフは左右見開きで使っていきます。まず、左ページに線を引いて上下に2分割し、下半分を縦に4分割。次に、右ページを縦に4分割すれば、フォーマットが完成。縦の分割は、2分割や3分割でも、自分の書きやすい幅でOK。
道具2:ペン類
書き慣れた、お気に入りのペンでOK。あまりカラフルにすると続けるのが面倒になることもあるので、色使いはシンプルに。
道具3:電卓
税込み計算ができる機能は必須。卓上タイプのほうが使いやすいです。
道具4:定規類
ルーズリーフに線を引くときに使うので、普段使いの定規にプラス30cm定規もあると便利です。
づんさんの家計簿(全体)
STEP1:毎月の収入・決まっている支払い・出費予定などを書き出しておく。
左ページの上段に、家賃や光熱費、携帯電話代、積立貯金など、毎月支払う項目を「固定費」として書き出します。さらに、お金を使いそうな予定があればメモしておくと、今月の支出予定がわかり、使えるお金が計算できます。
づんさんの家計簿(詳細)
STEP2:日々の支出を、買い物をするたびにひとつひとつ書いて詳細を把握。
左ページの下段に、買い物をしたら、日付・店名・品物と金額を細かく書いていきましょう。レシートを貼るだけだと、それで満足してしまって家計の把握にはなりません。一品一品書き写すことで、「A店よりB店の牛乳のほうが、同じメーカーなのに10円安い」など、底値に気づき、上手にやりくりできるようになります。
づんさんの家計簿(詳細)
STEP3:前日までの支出を上書き合計して、その月に使った金額を確認。
一日に使った合計額を出したら、その日の最後の欄に前日までの合計額を足した金額を赤字で記入します。これが上書き合計です。一日の合計額ではなく、その月に合計いくら使っているかを日々把握することで、使いすぎに気づくことができるのです。
づんさんの家計簿(詳細)
STEP4:お財布の残金と支出の合計額を確認することで、使途不明金を防ぐ。
一日の上書き合計の横に、お財布の残金を書きます。レシートがない買い物もあるので、前回のお財布の残金から、今回の支出の合計額を引いた金額が、今のお財布の残金と合っているか確認することで、レシートがない買い物の記入モレに気づくことができます。
づんさんの家計簿(詳細)
STEP5:月末に総収入から総支出を集計して、赤字か黒字かをチェック!
最初のうちは細かい項目ごとに集計する必要はありません。1ヵ月の総支出を合計して、その月が赤字か黒字かだけを確認しましょう。赤字だとわかれば、翌月の買い物のときに自然に意識するようになります。
づんさんの家計簿(詳細)
まずは、簡単5STEPで家計簿をつけてみることから始めてみましょう。続けられる秘密は3つ。
さらに、家計簿をつけると、プラスαのいいこともあります。
「家計簿の目的は『貯金』ではなく『把握』です。毎日いくら使っているか把握することで、それほど欲しくないものや割高の値段のものを買ってしまっているムダ遣いに気づき、改善することができます。毎月どれくらい余裕があるか、その月の予算を把握していれば、欲しいものは大きな出費予定がない月に購入したり、臨時出費にも対応できるよう予算を組み込むなど、上手にコントロールできるようになりますよ」(づんさん)
家計簿をつけると、お金の管理や将来の蓄えについても考えるようになります。子どもの教育費の増加や臨時出費があっても慌てることなく対応できるので、未来への不安が減り、心に余裕が生まれるのです。
「私の場合、夫とお金が原因のケンカをすることもなくなりました。家族のお祝いなどの予算を立てておけば、お金の心配をすることなく心からイベントを楽しむことができて、思い出がよりよいものに。家計への不安がなくなると、人生がポジティブに変わっていきますよ」(づんさん)
家計簿を続けることで、ムダ遣いが少なくなるだけでなく、家族がHAPPYになっていくのです。さらに、「お金のことをもっと知りたい」「家計を見直したい」と思ったら、ファイナンシャルプランナー(FP)の勉強をすると、より賢く豊かなマネープランの設計ができますよ。
ファイナンシャルプランナー(FP)講座へのリンク
画像:『楽しく、貯まる「づんの家計簿」書きたくなるお金ノート』より