「生活費にはほとんど現金を使わない」というほど株主優待を活用している桐谷さんは、もともとは将棋のプロ棋士。そのときに、東京証券協和会将棋部の師範をしていたことから、独学で株式投資を学び始め、投資にハマってしまったのだとか。今では、「財テク棋士」として、なんと約600銘柄の株を保有するまでに!
値上がり益(※)だけを狙う信用取引と違って、株は将来有望な会社を見つけ出し、種を撒いておくことで優待と配当を継続的に得られます。桐谷さんはこの「農耕型」のようなスタイルに魅力を感じ、今では株主優待に重点を置いた投資をしているそうです。
今回は、そんな桐谷さんの生活費を賄う「株主優待」の魅力と、賢い使い方を直伝!「株主優待」の上手な活用方法を知って、明日から楽しい生活をスタートさせてみては?
そもそも株主優待とは?
株を保有することで、株の配当金とは別に企業から贈られる「特典」のことを「株主優待」といいます。定食屋の株を買うと食事券がもらえたり、映画館の株を買うと映画チケットがもらえたりといった「お得な特典」がもらえる、というのが株主優待の大きなメリット。
最近ではクオカードを株主優待にしている企業が多いそうです。クオカードは、全国のコンビニをはじめ、ドラッグストアやガソリンスタンドなどで利用できるほか、有効期限もないので、いざというときに便利ですよね。
「株主優待」を受けるには、まずは株主になりましょう。
実は株って、誰でも買えるんです!
株を始めるのに必要なのは、初期費用ゼロ円から開設できる「証券会社の口座」だけ。もちろん株を購入するには資金が必要となりますが、少額からでも購入することができるので、自分で設定した予算に合わせて銘柄選びをするといいでしょう。たとえば5万円以下の銘柄でも、金券などの優待や配当を受け取れるものがあるんですよ!
少額投資からでも始められるってホント!?
現在、5万円以下から投資がスタートできる企業は100社ほどあります(2016年4月26日時点)。さらに極端な話をすれば、1000円からでも投資できる企業も存在しますが、格安なところは、経営難の危機に直面している、あるいは近いうちにそうなる可能性が高いので、考える必要があるのだそう。甘い罠に引っかからないよう、慎重に選びましょう!
衣食住のうち、「衣食」は優待でまかなえる!?
桐谷さんが株を始めた当初は「値上がり益を狙って」株を運用していましたが、株式市場が暴落して収入ゼロの危機に陥ってしまったことがあったのだそう。そんな時に役に立ったのが、まさに「株主優待」。お米券や缶詰類といった食料はもちろん、衣類まで株主優待券でまかなうことができると知った桐谷さんは、「投資」から「株主優待」へと株の運用方法をシフト。そうすることで、桐谷さんは家賃や光熱費以外のお金を使わずに、「株主優待ライフ」ができるようになったのです!
わかりやすい例だと、お米や調味料といった「毎日使うもの」を株主優待で補えれば、長期的に見て断然お得ですよね。使う日や場面が限られているものよりも、「自分がよく使うもの」に焦点を当てて株を買うことが桐谷さん流のポイントなのだそうです。
日常生活の中で株主優待を活用しよう!
株主優待ライフを満喫したいのであれば、なんといっても、日常生活のなかで活用できる優待券をもらうこと。桐谷さんに、いくつか例を教えていただきました!
そのほか、今は「ふるさと納税」のあおりを受けてか、多くの銀行が地元の名産品を優待品として取り入れているとのこと。このことから、都市銀行はもちろん、地方銀行などもチェックしてみるとよいかも……とアドバイスをいただきました。
今回桐谷さんが教えてくれたように、株主優待ライフは初心者でも、そして少額からでもチャレンジ可能です。さらに日々使うものを株主優待でまかなえたら、節約だって上手にできちゃいますね!株についてもっと詳しく知りたい人や、運用を考えるのであれば、金融資産運用をはじめ、お金について広く学べるファイナンシャルプランナー(FP)の学習をしてみるのもオススメです。
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