ケーキなどの市販スイーツをテイクアウトし、自宅で淹れたコーヒーや紅茶でおやつ時間を楽しんでいる方も多いのでは?でもそれだけでは、カフェのようなおしゃれな雰囲気を味わうにはなんだか物足りない……。一体どんな工夫をすれば、おしゃれなおうちカフェができるのでしょうか?
「例えば、テレビを消してBGMを流してみる。おしゃれなグラスや器にスイーツをキレイに盛り付ける。そんなちょっとしたひと手間が、おうちカフェをおしゃれに演出します。それは❝自分のため❞でもいいんです。カフェにいることを想像して、少しワクワクした気分で過ごしてみる。自分のために特別な時間を作れるのが、おうちカフェのいいところです。
もちろん、家族と一緒に楽しんでもOK。いつもと違うおしゃれな雰囲気に家族も驚いてくれて、きっと会話も弾むと思います」(小林さん)
まずは身近な材料を使って簡単にできる、カフェメニューのようなコーヒードリンクの作り方を小林さんに教えていただきました。可愛い見た目でインパクトがあるのはもちろん、作っていても楽しいメニューです。
たった4つの材料で作れる!ダルゴナコーヒー
まずは、韓国発の人気ドリンク「ダルゴナコーヒー」。泡立てたコーヒーとミルクの2色のコントラストは、ただインスタントで淹れたコーヒーにミルクを混ぜるよりもおしゃれに仕上がります。
材料(グラス1杯分)
作り方
*POINT*
「上手に泡立てるには、小さめのボウルを使うのがコツ。ボウルを傾けて、空気を入れるようにして泡立てます。また、泡立て器(ホイッパー)でも作れますが、電動のハンドミキサーやブレンダーを使うと早く泡立ちます。
泡立てたコーヒーはやや苦めなので、飲む時に牛乳とよく混ぜたり、あらかじめ牛乳に砂糖を入れたりしておくと、お子さんでも飲みやすくなりますよ。さらに、インスタントコーヒーを抹茶パウダーやイチゴパウダーに替えると、緑色やピンク色の泡が作れます」(小林さん)
コツをつかめば簡単!ラテアートドリンク
難しい技術が必要だと思われがちなラテアート。泡立てたミルク(フォームミルク)をコーヒーに注ぎながらハートやリーフなどを描く「フリーボア」という方法と、泡立てたミルクの上にコーヒーを付けたピックを使って絵を描く「エッチング」という方法の2種類があります。今回、誰でも簡単に挑戦できる「エッチング」をご紹介します。
材料(グラス1杯分)
作り方
*POINT*
しっかりとした泡を作るためには、牛乳を泡立てるミルクフォーマーをご用意ください。100円ショップで購入が可能です。
手順④で使用するコーヒーは別のコップに少量置いておくと、絵が描きやすいです。また、コーヒーの部分は、ココアやインスタントの抹茶ラテ、溶かしたチョコレートなどでも代用できます。抹茶ラテを使えば、緑色の絵が描けます。
綺麗に泡を浮かべるコツはスプーンを2つ使ことです。動物の耳を表現する場合は、小さなスプーンを使うことをおすすめします。
凍らせたフルーツや野菜を使い、それぞれの栄養分をまるごと味わえるスムージー。材料と牛乳をミキサーにかければ手軽に作れて、飾り付けをひと工夫すればさらに可愛く、おしゃれなアートスムージーになります。
アートスムージー
誰でも簡単にアートスムージーを作れるような、配色を意識したフルーツの選び方やキレイな飾り付け方のコツを紹介します。
材料(バナナスムージーの場合:グラス2杯分)
作り方
*POINT*
飾り付け用のフルーツは型抜きしなくてもOK。型抜きすると、より可愛く仕上げることができます。
また冷凍フルーツを使うことで、シャリシャリとした食感が楽しめます。旬のフルーツを冷凍保存をしておけば、いつでも新鮮な状態のフルーツでスムージーが作れます。
よく使うフルーツは、バナナ、イチゴ、ブルーベリー、リンゴ、アボカド、マンゴー、パイナップルなど。甘味がありどんなフルーツや野菜にも合うものを取り入れています。野菜であれば、ニンジン、小松菜、ほうれん草、トマトなど。味に癖がないのでフルーツとの相性も良く、キレイな色にしたい場合に使用することが多いです。リンゴやニンジンは皮ごと使うと、栄養分をまるごといただけます。
またグラスの底にヨーグルトを敷いてからスムージーを注ぎ、さらに生クリームやフルーツを飾ると、パフェ感覚で楽しむことができます。
ドリンクのレシピを学んだところで、続いて「おうちカフェ」をさらにおしゃれに格上げする工夫について小林さんに教えていただきます。
「カフェのスイーツには、ホイップクリームやミント、フルーツなどがあしらわれているので、自宅でもスイーツをお皿に盛り付ける時にそれらを添えれば、ぐっとカフェっぽくなります。アイテムとしては、ナプキン、ストロー、コースター、ランチョンマットなどに凝るのもおすすめ。最近は100円ショップでも可愛いグッズが揃いますよ。
また、テーブルに一輪挿しでもいいのでお花を飾ってみる。それだけで気分も上がり、写真に撮ればインスタ映えします。さらに私は『おうちカフェ』をより楽しむために、スマートフォンのBGMアプリを活用してお気に入りの曲を流しています」(小林さん)
おしゃれ度を上げる方法はいろいろありますが、どれか一つを取り入れるだけでも、「おうちカフェ」を十分楽しめると小林さんは言います。
「私は100円ショップやホームセンターで切り売りされている壁紙をテーブルに貼って、自宅のダイニングをカフェっぽくしています。水をこぼしても拭けるし、貼ったり剥がしたりできるので、汚れたらすぐに取り換えられて便利です。テーブル面は空間の中でも広い部分を占めるので、ここにひと手間加えると、お部屋の印象がガラリと変わりますよ」(小林さん)
また小林さんは、自分で作った「おうちカフェ」のメニューを積極的にSNSへ投稿しています。その理由についても、教えてくれました。
「私は流行りものが好きなので、スピルリナなど、スーパーフードを使ったスムージーなどをインスタグラムに投稿しています。すると、『知らなかった!』『私も作ってみます』などという反響が得られるので、とても励みになるんです」(小林さん)
多くの方に見てもらい反響を得るためには、「見映えが良くて、おいしそうに見える」写真であることが大切です。ドリンクを撮影する時に意識しているコツを小林さんに伺いました。
「できるだけ自然光で撮ることを心がけています。曇りの日で、ほどよく明るいくらいがちょうどいいと思います。特に撮影の勉強をしたわけではないのであまり構えずに、上、横、斜めといろんなアングルから撮ってみて、気に入ったものをインスタグラムに投稿しています」(小林さん)
最後に、これから「おうちカフェ」を始めてみようと考えている方に向けて、小林さんからメッセージをいただきました。
「最初は気負わずに、自分が楽しむ時間を作るつもりで始めてみることをおすすめします。自分が楽しいと思うことであれば興味もどんどん広がって、あなたなりの『おうちカフェ』が作れるはずです」(小林さん)