2016.07.06

育休復帰ママ必読! 復帰後の仕事をスムーズにするための交渉術とは?

仕事はもちろん大切。でも子供のお迎え時間が......! 働くママがピンチを切り抜けるには交渉術が必要です。急なトラブルのとき、どのように伝えればいい? 協力をしてもらいやすいお願いの方法とは? 人間関係を大切にしつつ、上手に交渉するテクニックをコミュニケーションの専門家・藤田尚弓さんに解説してもらいます。

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働くママ必至!使えるオフィスでの交渉術

「お迎えの時間までには帰らなくてはならない」「休日出勤ができない」といった制約があるのが働くママ。仕事に全力投球していても、不公平に思う同僚がいるかもしれません。オフィスで理解や協力を得るためには、相手からどう思われているか、印象に気を付けながら交渉する、印象管理が大事なポイントになります。

●ケース1「オフィス編」
保育園のお迎え時間に間に合わない!
時間までに終わりそうにない仕事を依頼されたときはどう断る?

こういったケースの場合、「子どもの迎えがある=断るのは正当」といった考えが少しでも透けて見えてしまうと、協力を得にくくなってしまいます。「やりたいのに、どうしても引き受けられなくて残念」「断るけれども、あなたのことも、仕事も大切に思っています」という気持ちが伝わるよう、伝え方を工夫しましょう。

<コミュニケーションに入れてほしいこと>

やりたい意思、できない理由、やれずに残念だという気持ち、相手を大切に思っている気持ち、代替案

<具体例>

「是非お引き受けしたいのですが、○時までに保育園にいかなくてはならない状況で……お役に立てず、申し訳ないです。せっかく○○さんが依頼してくださったのに本当に悔しいです。代わりと言ってはなんですが、他のことでお手伝いできることはないでしょうか?」

子どものお迎えや病気など、理由を言うのはどうかと思う人もいらっしゃると思います。実は筆者も、理由は言いたくない派。子どもを理由にしてしまったら他の働くお母さんに迷惑がかかると思うので、早く帰る理由については言わないことが多いです。

しかしコミュニケーションの切り口から言うと、「理由」は依頼に対する承諾率をあげるのに有効。実験では「理由らしいもの」を加えるだけでも、引き受けてもらえる確率が上がると報告されています。理由を言うのか、言わないのかは、ケースバイケースで使い分けてください。

一番残念なのは「あの人は仕事への熱意がない」と誤解されることや「子供がいるから早く帰るのはズルい」「なんであの人は仕事が少ないの」といった不公平感を持たれてしまうこと。普段から職場に貢献し、熱意やヤル気はあるのだということをアピールしておくのも大切です。

スムーズな交渉のコツは「感謝」と「サバ読み」!
家族への交渉術

家族のために働いていても「好きで働いている」「こんなにサポートしているのに」と思われがちだということを前提にコミュニケーションを考えましょう。感謝の気持ちを伝えるだけでなく、自分も譲歩していることを伝えるのがポイントになります。

●ケース2「夫編」
たまには飲み会参加も重要な仕事! 夫が快くOKしてくれる頼み方

「本当に申し訳ないんだけど……」「参加させてもらえないかな」といった丁寧過ぎる依頼の仕方は意外にもNG。断られるのがデフォルトになってしまいます。快く送り出すのが当然という流れを作りましょう。こちらも譲歩していることを伝える、感謝や褒めで「協力してよかった」という気持ちを強化するというのがポイントです。

<コミュニケーションに入れてほしいこと>

必要性、譲歩している事実、依頼の言葉、お礼、褒め

<具体例>

「忘年会も歓送迎会も失礼しちゃったけど、さすがに暑気払いは出ないといけない感じなんだよね。○月○日は××のお迎えとお世話お願いします。こうやって時々助けてもらえるおかげで、職場で浮かないで済むから助かるわ。いつもありがとう」

飲み会から帰ったら「理解ある旦那さんだねって、褒められたよ」といったダメ押しをしておくと次回も頼みやすくなります。

●ケース3「父母・義理の父母編」
自分の母親に頼む場合も感謝は必須!
ずっと協力者でいてもらうために注意したいこと

人間には、自分の貢献を実際よりも高く見積もる傾向があります。ですので、感謝の言葉は自分が思っているよりも、念入りに伝えるのが丁度いいと覚えておきましょう。ポイントは、定番フレーズの「ありがとう」だけでなく、もう一言をプラスして、しっかり伝えること。孫が可愛いとはいってもお世話は大変。あたりまえという雰囲気を出してしまうのは絶対NGです。

感謝を十分に伝えていても「また!?」と思われてしまうことがあります。そんな時にオススメなのは、ちょっとしたサバ読みを取り入れる交渉術です。

<コミュニケーションに入れてほしいこと>

相手を気遣うひとこと、感謝の気持ち、ちょっとしたサバ読み

<具体例>

「お母さん、今日は××を見ていてくれてありがとう。疲れたでしょう。××も喜ぶし、私も仕事ができて本当に感謝してるよ。そうそう、土曜日は10時から夕方の5時まで××を預かってほしいんだけど……。もしかして、7時間じゃお母さんも疲れちゃうかな。仕事を持ち帰るようにするから、10時から1時まで3時間だけ預かってもらえる?」

上記の場合は、お世話をお願いしたい時間帯を少し多めに伝え、譲歩した場合の例。サバ読みは心が痛むかも知れませんが、7時間と言われたものを、3時間に譲歩された場合「それくらいなら」と引き受けてもらいやすくなりますし、引き受ける側の心理的負担も少なくなります。最近お願いが続いているなと思ったときに試してみてください。もちろん感謝の言葉は忘れずに。食事や旅行に招待したり、ちょっとしたプレゼントをしたり。感謝の気持ちを表すバリエーションを増やすのもオススメです。

自分の力だけではどうにもならない状況で、周囲に協力してもう経験というのは、人間の幅を広げてくれます。子供が大きくなるのはあっという間。上手にコミュニケーションをとりながら、大変だけれど貴重な時間を味わってくださいね。

【執筆者プロフィール】

藤田尚弓(ふじたなおみ):All About「話し方・伝え方」ガイド。コミュニケーション研究家。株式会社アップウェブ代表取締役を務める。コミュニケーションデザインの研究を行い、テレビ番組でのコメント、企業や大学などでの研修、執筆活動などを行っている。著書は「NOと言えないあなたの気くばり交渉術」他多数。

先輩時短ママに聞く「時短ライフの本音と、ピンチの乗り切り方」

育休・産休を終え、いよいよ職場復帰。でも楽しみな反面、時短勤務への移行は不安なものですよね。今回ご紹介したピンチの際の交渉術以外にも、気持ちの折り合いの付け方や、子どもが体調を崩したときの対処法など、 いま時短で働くママや、フルタイムに戻った時短経験ママたちの、今後の参考にしたい体験談を伺いました。

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