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2017.02.15

会員制シェア工房「メイカーズベース」でワークショップ体験!がま口ポーチを手作り♡

会員制シェア工房「メイカーズベース」でワークショップ体験!がま口ポーチを手作り♡

「メイカーズベース」は、シェアするというスタイルで今人気が高まっている会員制の工房。ワークショップなら単発でも参加できるとあって、週末は「モノづくり願望」を抱くOLさん達で賑わいを見せているそうです。その人気を探るべく、体験取材をさせていただきました。

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ロングランの人気ワークショップに潜入!

今回取材させていただいたのは、『オリジナルデザインでレザーがま口ポーチをつくる』という約3時間のコース。「メイカーズベース」のブランドマネージャーを務める山下那津子さんが2年前に考案したもので、今もなお継続している人気のワークショップです。

具体的な工程は、

(1)画用紙に水彩絵の具やクレパスなどで絵を描く(持参した包装紙やイラストでも可)

(2)(1)をスキャンしてPCに取り込み、UVプリンターで牛革に転写する

(3)型紙に沿って(2)を切り、裏地と共に縫い合わせる

(4)がま口をつける

というもの。がま口をつけたり絵を描くという手作業と、最先端のデジタル技術がうまく融合したオリジナリティあふれる内容です。

「モノづくりっていうと何から何まで手作業で、というイメージがあるかもしれませんが、道具や機械を活用したほうが、効率よく完成度の高いものができることもあります。ただ、デジタルに頼ったとしても、最初か最後はなにかしらアナログな要素が組み込まれるんです。

このワークショップの例で言うと、がま口をつける工程は手作業でしかできません。市販のものも同じです。意外と複雑で『へぇ〜、がま口って1つ1つこうやってつけるんですね』と感心される方がほとんど。これを機に売っているものや自分のものを注意深く見るようになったという方も多いんですよ。実際にモノづくりを体験すると、新たな発見がありますよね」(山下さん)

普段なにげなく使っているものでも、こうやって作る過程を知ると、「これまでよりも大切に使おう」と思えます。筆者も、がま口を取り付ける作業は相当苦労しました。

「自分が使いたくなるようなものを作ってほしい」

「自分が使いたくなるようなものを作ってほしい」

がま口ポーチは、S・M・Lの3サイズ。それぞれ小銭入れに、カバンの中のちょっとしたものを入れるのに、化粧ポーチや携帯ケースに最適な大きさで、使い勝手も抜群。思わず「これ自分で作ったの!」と自慢したくなるような、かわいいデザインです。それもそのはず、スタッフの方たちは「きちんと使えるもの」を意識してワークショップを考案しているんだとか。

「スタッフはみんな美大か芸大を出ているので、そこはモノづくりに対するプライドというか(笑)。やっぱりせっかく作ったからには使ってほしいし、使いたくなるようなものでなければいけないと思うんです。これをきっかけに、作る楽しさにハマってくれると嬉しいですね」(山下さん)

途中、「なかなか難しい」と感じる工程もありましたが、そこはスタッフの方がサポートしてくれるので心配無用!慣れない手作業で完成したものは市販のものには見劣りするかもしれませんが、自分で作ると愛着もひとしおです!

そしてたまにこうやって手を動かすと、純粋に「モノ作りって楽しい!」と思えます。筆者の個人的な感想ですが、普段とは違うことを考えて目の前のモノに向き合うことで、自然と頭の中がクリアになるのを感じました。仕事でパソコンやスマホばかり見ている方にとっては、特に効果的なのではないでしょうか。

目指すのはモノづくりのセレクトショップ

目指すのはモノづくりのセレクトショップ

今回のワークショップが考案されたきっかけは、「メイカーズベース」にデジタルUVプリンターが導入されたこと。「これで何かを作ってみよう」と思い立ち、機械と素材との相性を見極めるために何度も試作を重ねたそうです。これまではあくまでも「機械か素材ありき」でしたが、今後は違った方向性のワークショップも考えているとか。

「メイカーズベースに来たらセンスのいい作家さんに出会えて、学べて、一緒に何かが作れる。シーズンごとに新しいものが入ってきて、ずっとファンでい続けられる。そんな環境が理想です。感覚としては、モノづくりのセレクトショップに近いかな。いつかメイカーズベースの利用者の方が主催するものや、施設や道具にこだわらない枠でもできたらいいな、と思っています。これからも楽しいワークショップをどんどん増やしていく予定なので、ぜひ気軽に参加してみてください」(山下さん)

取材・文/河辺さや香

写真/山地彩香

【取材協力】

メイカーズベース
日本No.1規模の会員制シェア工房。様々なモノづくりをするための場所や機材、工具などが揃う。ワークショップは下記HPから申し込み可能。時間が合わない場合でも、2名〜相談に応じてくれる。
http://makers-base.com/

山下那津子(やましたなつこ)さん
メイカーズベース・ブランドマネージャー
商品開発やワークショップの企画開発、利用者の方のサポートなどを担う、メイカーズベースの中心的存在。京都造形芸術大学卒。

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