歯科助手とは、歯科医院での受付や会計、歯科医師や歯科衛生士の診療サポートなど、さまざまな業務を行う仕事です。幅広い業務を任されるため、歯科医院になくてはならない存在といえるでしょう。
この他にも、患者さんの誘導や衛生指導の手伝いなど、歯科医師や歯科衛生士と患者さんとのコミュニケーションの架け橋となるのも歯科助手の仕事です。たくさんの人と接する機会が多いため、人とコミュケーションをとるのが好きな方に向いています。
基本的な雇用形態は、正社員・パート・アルバイトと幅広く、働き方を選びやすいのも人気の理由です。また、歯科医院の数は全国的に増加傾向にあるため、自宅から近い職場を選べば家事との両立もしやすくなります。
なお、歯科助手と間違われやすい職業に歯科衛生士がありますが、歯科助手との大きな違いは、患者さんへの医療行為ができるかどうかという点です。歯科助手は医療行為ができないため、診療サポートといってもあくまで器具のセッティングなどの、歯科医師、歯科衛生士のサポートのみを行います。
さらに詳しく、歯科助手の仕事について見ていきましょう。歯科助手の仕事は大きく4つに分けられます。
まず1つ目が、受付業務です。受付や、予約などの電話対応、会計、患者さんの誘導、アフターフォローなどを担当します。
2つ目は、事務関連業務です。患者さん一人一人のカルテの整理と管理、それから医院の清掃などを担います。医療事務についての知識があると役に立つため、スキルアップを目指したい場合は医療事務についても勉強しておくと良いでしょう。
3つ目の治療の準備も、歯科助手の大事な仕事です。来院された患者さんの治療に必要な器具を準備したり、使用した器具を洗浄・滅菌したり、薬品の整理や発注なども行います。
最後に、チェアサイドアシスタントとも呼ばれる、歯科医師のアシスタント業務があります。治療に合わせて口の中の水や唾液をバキュームで吸い取ったり、銀歯を装着するためのセメントを練和したりします。これらは、歯科助手の仕事の中心的業務ともいえるでしょう。
歯科助手には、歯科医師や歯科衛生士のような国家資格は必要ありません。
ただし、資格取得が必須ではないものの、民間団体が認定する資格はあります。就業前に取得しておくと就職の際に有利ですし、即戦力として働くことができるでしょう。
また、歯科助手は事務仕事以外に歯科医師のサポートをする仕事もあるため、歯科医療に関する知識や専門用語を理解しておくことが必要です。
歯科助手の勉強方法としては、専門学校や通信講座、完全独学があります。
専門学校の場合、1年程かけて歯科助手に必要なスキルを身につけます。カリキュラムによっては資格も取得することが可能ですが、数十万円~100万円前後の学費が掛かることも。
逆に独学は最もお金が掛かりませんが、自分で教材を選んだり、勉強のスケジュール管理をしたりしなければなりません。
自分でスケジュール管理をすることが難しいと感じる方や学校に通う時間がない方は、通信講座がオススメです。通信講座では教材も用意されており、自分で勉強のスケジュール管理をする必要がありません。また、講座によっては教材を見ながら試験を行えます。
いかがでしたか? 歯科助手のお仕事に興味がわいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。また歯科助手以外でも、介護や医療関係の現場で女性の活躍が期待されているお仕事はたくさんあります。ここでは、 そんな介護・医療関係のお仕事からオススメの8選をご紹介します。