人が朝目覚めた直後は、脳や神経、内臓の働きが低下しており、血糖値も低い状態です。また、脳は寝ている間も活動しているため、起床時にはエネルギーが不足しています。このエネルギーをしっかり補わないと、集中力や記憶力などに影響が出ることがあるのです。
朝食には、寝ている間に消費したエネルギーを補充し、脳を活性化させることで身体を目覚めさせる役割があります。その他にも、睡眠中に低下した体温を高めることや生活リズムを整える役割も持っています。しっかり目覚めきっていない身体に活動のスイッチを入れるためにも、朝食をとることは大切だと言えるでしょう。
朝食をとらない方も多いと思いますが、その理由のほとんどは「朝忙しくて朝食をとる時間がない」というもの。しかし、朝食にはお腹を満たすだけでなく前述した通り他にもたくさんの役割があるため、ぜひ朝食の時間を作ってください。
朝食をとらずにいると、身体にはどのような影響が起こるのでしょうか?
起床時の脳はエネルギーが不足しているため、朝食から脳のエネルギーとなるブドウ糖をとらないと、集中力がなくなりイライラしやすくなります。
また、身体を動かすためにもブドウ糖が必要になるため、朝食を抜くと身体を動かすためブドウ糖も足りず、だるさや疲労を感じやすくなることもあります。
朝食でたんぱく質をとると、胃で分泌される食欲刺激ホルモンが減り、腸で分泌される食欲抑制ホルモンが多くなるため日中の食欲が抑えられます。
また、朝食をとらずに空腹の状態で昼食をとると空腹を感じやすくなり、食べ過ぎや間食の原因になることも。
朝食をとることは太りにくい身体作りにもつながるため、ダイエットをしていても朝食はしっかりとりましょう。
朝食は、とにかく食べれば良いというわけではありません。朝食にオススメの食材を3種類ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
お米は粒食のため、ゆっくりと時間をかけて消化・吸収されます。さらに、お米にはデンプンが含まれています。デンプンはブドウ糖が多数つながった状態のため、ゆるやかに血糖値を上げ、脳にブドウ糖を安定供給することができます。
また、玄米ならたんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養価が上がります。玄米は食物繊維も含んでいるため、腹持ちも良くオススメです。
良質なたんぱく質が含まれているため、長時間体内でエネルギーを放出してくれます。また、腹持ちが良く満足感も得られるため、間食防止にも役立つでしょう。
果物は、ビタミンやミネラル、食物繊維など、1日に必要な栄養素を多く含んでいます。
特にブドウ糖などのエネルギー源が多く含まれているバナナや、ビタミンCが豊富なグレープフルーツはオススメ。皮をむけばすぐに食べられるというのも忙しい朝にぴったりです。
たんぱく質を含むヨーグルトなどの乳製品と一緒にとると、腹持ちも良くなります。
朝食には、脳や身体のエネルギー補給や生活リズムの調整、太りにくい身体作りなどの大切な役割があります。朝は忙しいかもしれませんが、朝食をとる時間を意識して作り、しっかり朝食を食べて脳を活性化させて1日を元気に過ごしましょう。
朝食を抜くことは健康だけでなく、肌に対しても悪影響を及ぼしてしまうそう。たとえば肌荒れが気になったり、メイクのノリが悪いな、と感じている方は、スキンケアよりもむしろ朝食を改善した方がいいのかもしれません。ここでは、 美肌と朝ごはんの意外な関係と、どんなメニューが肌によいのかをご紹介します。