アロマテラピーとは、植物の有効成分を含んだ「精油(エッセンシャルオイル)」を用いて、リラックスできる空間を作ったり、毎日の健康をサポートしたりするもの。一番の魅力は、「どんな所でも癒しの空間や時間にしてしまうところ」だと野口さんは言います。
「例えば、オフィスでアロマを焚くだけでも、香りによってお客様との商談やコミュニケーションが気持ちよく進んだり、玄関やお風呂、キッチンといった生活臭が気になる場所も精油を数滴垂らすだけで、その空間が心地よいものに変わったりします。植物のクリーンな香りを楽しみながら、同時に生活にうるおいをもたらしてくれるというのが魅力ですね」(野口さん)
ここからは、アロマテラピーを実際に暮らしに取り入れる方法をご紹介していきます。さまざまな使い方があるなかから、野口さんイチオシの方法を厳選してもらいました!
手軽に癒しを得たいときにおすすめなのが、お風呂でのアロマテラピーです。
「浴槽に直接、精油を垂らしてもいいですが、精油は水に溶けにくく、お湯が熱ければ熱いほど「揮発」といって蒸発するスピードが速くなってしまいます。香りを長持ちさせたいなら、バスソルトに垂らしてから浴槽に入れましょう」(野口さん)
ゼラニウム、スイートオレンジ、ラベンダー、グレープフルーツ
便利な使い方として野口さんが教えてくださったのが、キッチン周りの消臭。実は精油には消臭効果もあるのだそう!
「生ゴミや排水溝の臭いが気になるときに、シンクに精油を数滴垂らすと爽やかな香りが広がります。またゴミ袋の臭いには、使い終わったティッシュを捨てるときに数滴垂らしてあげると、臭いが緩和されます」(野口さん)
ハーブ系やローズマリー、ペパーミント、ラベンダー、スイートオレンジ、レモン。
個性的な香りよりも爽やかな香りが適しています。
アロマは外でも大活躍! なんと、即席の虫除けとしても使えるそうなんです。
「精油のなかには虫が苦手な香りがあるので、ハンカチやティッシュに垂らして使うと虫除けに効果的です。予めスプレーをつくって持って行くのも便利でおすすめですよ」(野口さん)
シトロネラ、レモンユーカリ、ラベンダー、ゼラニウム
ここまでご紹介した香りの持つ力や具体的な楽しみ方は、ほんの一部。アロマテラピーにはまだまだ深い魅力があるんです!「難しそう」というイメージを持っていた方も心配ありません。実は今回お話を伺った野口さんも、元々はアロマとは関わりのないお仕事をされていたと言います。
「IT関連の仕事をしていたので、オフの時間はリラックスしてゆっくり過ごしたくなるんですよね。デジタル機器に囲まれて多忙な毎日を過ごすなか、オンとオフの切り替えのために癒しを求めて出会ったのが、アロマテラピーでした。最初は部屋でアロマを焚くなど趣味として楽しんでいたのですが、香りの魅力に引き込まれ、アロマテラピー検定を受けると同時に生活の木に転職しました」(野口さん)
現在は、「アロマとハーブを学ぶ旅を企画したい! という次の目標のため、旅行業の受験勉強をしています」という野口さんも、初めは自分を癒すために勉強し始めたそう。そんな野口さんに、次の章ではユーキャンの「アロマテラピー検定1・2級対策講座 」のおすすめポイントを伺いました!
※写真は教材の一部です。
日常生活にも大活躍しそうなアロマテラピーですが、きちんと安全に楽しむには、正しい知識が必要です。野口さんも講師として質問回答に関わっていらっしゃる、ユーキャンの「アロマテラピー検定1・2級対策講座」とは、どんな講座なのでしょうか?
「基本的なアロマテラピーの活用方法や安全に使うための知識が得られます。オリジナルテキストは図解やポイントチェックが充実しているので、初めてでもスムーズに学べると思います。アロマテラピー検定は実技と筆記試験があり、香りを嗅ぐテストがあるのですが、教材に対象の精油がそろっているので実際に香りを嗅いで覚えられるというのも特徴ですね」(野口さん)
「精油カードがとくにおすすめです。アロマテラピーは精油の元になっている植物について学ぶことで、香りに対する理解が一層深まるのですが、このカードでは、そういった植物が丁寧に紹介されているんです。例えばレモングラスという名前からはシトラス系の香りを想像する人が多いと思うのですが、実はレモングラスはイネ科の植物なんですね。だから香りも爽やかさだけでなく、力強いグリーンの香りも混ざっているんです。この精油カードで覚えれば、そういった精油の元の植物についての知識も、視覚イメージとともに学ぶことができるんです」(野口さん)
「具体的な使い方や注意点がわかるので、香りを日常生活に自由に取り入れることができるようになります。精油の性質を理解してしまえば、ブレンドしてより好みの香りに近づけたり、シーンによって使い分けたりと応用を利かせられるようになるので、検定対策としてだけでなく、生活にアロマを取り入れたい人にもおすすめです」(野口さん)
最後に、アロマテラピーの勉強を始めるならぜひ覚えておきたい♪ 勉強中の気分の切り替えに役立つ香りをご紹介します。アロマのパワーを実際に感じながら学べば、よりスムーズに理解できるはずです!
ローズマリー、バジル、ティートリー、レモン
「集中力を高めたいときには、思考をすっきりさせる作用のある香りが良いですね。また、眠気が襲ってきたときはローズマリーやレモン、ペパーミントもおすすめです」(野口さん)
ラベンダー、カモマイル、ネロリ、ローズ、サンダルウッド
「リラックスする香りには精神的な鎮静作用があります。ラベンダーは清涼感があり、ネロリやローズは女性らしい香りでよくフレグランスにも使われる香りです」(野口さん)
「生活が豊かになるということは、心にゆとりができることにも繋がる」と野口さん。良い気分は良い毎日を生み出し、ひいては理想の人生をつくることにも続いていくはずです。アロマの力を借りて、フレッシュな毎日をつくりだしてみてはいかがでしょうか。
Text:大西マリコ
【取材協力】
野口千鶴(のぐちちづ)さん
(株)生活の木カルチャー事業本部マネージャー。
AEAJ認定アロマテラピーインストラクター/セラピスト/アロマブレンドデザイナー。
JAMHA認定ホリスティックハーバルプラクティショナー。ユーキャンアロマテラピー検定講座講師。
いかがでしたか? 生活が豊かになるアロマの知識を学んでみたい、と思った方も多いのではないでしょうか。せっかく知識を学ぶのであれば、いずれは「副業」として収入を得ることを目指してみるのも1つの道です。特に最近は、会社の給与プラスアルファの収入源として「副業」を持つ人が増えているのだとか。 そこでここでは、趣味の延長感覚でできる副業の種類を、キャリアコンサルタントの資格を持つライターの青木典子さんに紹介してもらいました。