共働き家庭の子育ては普段でさえ大変なのに、夏休みなどの長期休暇になるとイレギュラーな要素が増えて、考えなければならないこともたくさん出てきます。世間の「子あり共働き家庭」は、この夏休みをどう乗り切る予定なのでしょうか?
子どもの世話は誰がするのか、宿題の進め方、キャンプなどの習い事、帰省や旅行、心配事などについて、パパママのリアルな声を聞きました。
夏休み中、子どもが過ごす場所は、ほとんどが「週5日学童」。普段から子どもは学童へ通っているため、慣れ親しんだ先生やお友達と過ごせる場所が自然ですよね。たとえ子どもが小さくて時短制度を利用しているパパママでも、お迎えはやはり夕方5〜6時。すると、毎日朝8時から夕方までの9〜10時間を同じ場所でひと夏過ごすわけで、どれだけ充実した遊び方、学び方をさせられるかが親の悩みどころとなります。
「子どもが学童に飽きてしまうのではないか」(Eさん、Nさん)
「どれだけ宿題などを進められるのか」(Mさん)
との懸念もある中、親として
「1ヵ月半に及ぶ、学童のためのお弁当作りを自分が乗り切れるのか……」(Eさん)
との本音もチラリ。
私立学童なら、有料でお弁当の手配や、学童内のイベント・習い事も組むことができますが「ひと夏で10万円近くのコストは負担も大きい」(Mさん)と苦渋の選択も漏れ聞こえてきました。
おじいちゃん・おばあちゃんの家へ、長期間に渡って子どもだけを預ける合宿派もいます。
「おじいちゃん・おばあちゃんも喜ぶし、子どもも普段の都会生活とは違う自然の中で、周りに気兼ねなく遊べる。近くに住むいとこなどに勉強も教えてもらえて、一石三鳥」(Sさん)
と、うらやましい限り。
お子さんがある程度大きくて外泊慣れしており、お父さんお母さんがいなくてもホームシックにならないほどに祖父母との絆ができていると、こんな手もあるのですね。
「送りは母が同行して、迎えは夫婦で祖父母宅に2・3泊しがてらお盆休みを過ごし、子どもを連れて帰って来る予定」(Yさん)
との声も。おじいちゃん・おばあちゃん様さま、そして空気のきれいな田舎生活、万歳!です。
小学生になったとはいえ、宿題を子どもの自主性に任せて大丈夫なものか?というのも、親の悩みです。私立でも公立でも、おおよその学童では、先生が声をかけて宿題をさせる時間があるものですが、任せっきりとはなかなかいかないもの。
「自分でコツコツ進める子なので、口うるさく言う必要がない」(Mさん)
と羨望の的になりそうな声もある一方で、
「毎年、早くやりなさい!と口うるさく言ってしまう」(Nさん)
など、ついつい怒ってしまう親の声が続々。
「恥ずかしながら、毎年結局、夏休みの終わりに親が助けることになる。毎夏の仕事の一つとして自分も腹を決め、夏休み前に今年の自由研究のテーマを親子で話し合って、使える自然科学イベントやセミナー、教材などを予約してしまう」(Uさん)
との告白も。どこの家庭も、苦労しているのですね……。
夏休みだけの習いごとやイベント、子どもキャンプなど、最近の子どもたちには楽しみがたくさん用意されています。それらはどう組み合わせるのでしょうか?
「普段からやっている3つの習い事それぞれに夏のイベントが組まれているので、それに参加する」(Nさん)
「いつもやっている通信教育を学童で進める」(Kさん)
と、普段の流れにそのまま乗る家庭もありますが、
「夏だからこそ、普段できないことをやらせたいので、遠方での英語キャンプに参加を申し込んだ」(Fさん)
との猛者も。最近は共働き家庭に配慮して、マイクロバスに子どもを乗せて自宅への送り迎えまでしてくれるサービスもあり、学童と上手に組み合わせると、子どもにも夏休みのメリハリが出来そうです。
親もいよいよ夏休みとなれば、子どもと一緒にどこか旅行に……といきたいものですが、
「今年は上の中学生の子どもの部活が忙しくて、もっぱら家」(Kさん)
「いよいよ中学受験の天王山、今年は夏期講習尽くし!」(Sさん)
と親よりも子どもが忙しかったり、
「八ヶ岳でパラグラダーと乗馬の予定だけど……行けるかどうか……」(Nさん)
と、親の仕事が忙しくて先行き不透明だったり。いやはや、大人も子どもも忙しい日本、夏休みとはいえ思い通りにはいかないものですね。
そんな中でも、「実家へ4泊5日くらいで帰省」など、ここでも実家は大活躍。頑張り続ける共働き夫婦と子どもの世帯を、後ろから支え、見守ってくれているのがおじいちゃんおばあちゃんなのかもしれませんね。読者の皆さまもお子さまも、ぜひ良い夏休みをお過ごしください!