のんびりとくつろげて、「いつまでもここに居たい!」と思えるようなナチュラル感のある「カフェ風コーディネート」。そのポイントは、全体的に木製のインテリアでそろえること。椅子やテーブル、タンスなどの大型家具や、普段使用する食器を木製にすると、ナチュラル感が出てカフェ風になります。また、ホワイトやブラウンなど、落ち着いたカラーの家具に統一することもポイント。よりカフェらしさが出るはずです♪
部屋全体の雰囲気を決めるためには、一番面積が広く、印象をガラリと変えられる壁紙のチョイスがとても重要です。
でも壁紙全体を張替えるのはコストがかかりますし、賃貸の場合はそもそも張替えが難しいケースも多いですよね。
そこで便利なグッズが「リメイクシート」。リメイクシートとは、ホームセンターや100円ショップでも手に入れることのできる、貼って剥がせる粘着シートのこと。さまざまな種類があるため、好みのリメイクシートを探してみましょう!ナチュラルで柔らかい雰囲気になるレンガ調や、レトロで居心地がよくなる古めかしい壁板風、真っ白な壁紙なども、カフェ風インテリアにぴったりですよ。
カフェ風コーディネートの次のポイントは、ズバリ「見せる収納」!例えば雑誌や帽子、靴、楽器などは、表に出すよりも奥へ収納してしまうことが多いのではないでしょうか。このようなアイテムも「しまう」のではなく、「見せる」ように収納して、カフェ風のインテリアを演出します。
その際のポイントは購入したままの状態で並べるのではなく、ちょっとした工夫をすること。例えばマガジンラックなら、木箱を重ねて縦置きにしてお気に入りの表紙の雑誌が見えるように並べてみたり、靴の収納なら、靴の色を揃えてフックに同色のものを並べて吊るしてレイアウトの一つにしてみたりと、見えていても雰囲気を演出するように一手間かけることで、ナチュラルなカフェ風のコーディネートに近づきます。壁紙を一新して、収納を「しまう」から「見せる」に変えてみると、カフェ風に見えてきます。
雰囲気がカフェに近づいてきたら、さらに観葉植物を取り入れましょう。
グリーンがあると部屋の雰囲気が和らいで、ナチュラルなカフェ風のスタイルをさらにステキに演出できます。観葉植物を部屋に飾る場合は、「床に置く」「棚に置く」「つるす」の3パターンの飾り方があります。
枯れにくく育てやすいモンステラやセローム、パキラなど大き目の観葉植物は、床に置くのに最適。グリーンの面積が広いので、一つ置くと、その効果は抜群! ナチュラルな雰囲気が心地よいカフェ風のインテリアにぐっと近づきます。
もし、床に大きな植物を置くスペースがない…という場合には、小さめの植物を棚に置く、または突っ張り棒やS字フックを使ってつるしてみましょう。棚に置く場合は、生命力が強いポトスやある程度放っておいても大丈夫なサボテン類がおすすめです。つるすタイプの観葉植物は、グリーンネックレスやアイビーなど、長く垂れ下がる植物を選ぶとかわいいですよ♪
「観葉植物は置きたいけどすぐ枯らしちゃう!」「世話が面倒!」という人には光触媒のフェイクグリーンがおすすめ。フェイクだからもちろん枯れません。しかも光触媒は化学の力で空気をキレイにする効果もあります。たまにホコリを払ってあげる必要があるものの、虫も湧きませんし土で手が汚れることもないのでとっても便利です♪
ここまで揃えたら、最後にキッチンもカフェ風にしてみましょう。キッチンを人に見せる機会は少ないかもしれませんが、家全体のテイストを揃えるためにも、トライしてみましょう。ただし、そこまでお金をかけなくても大丈夫。「100均のグッズ」を工夫して使ってみるだけで、キッチンもあっという間にカフェ風に変身します。
ポイントは売っているものをそのまま利用するのではなく、「型破り」な発想をしてみること!例えば、「保存方法」をちょっとしたアイデアで変えてみましょう。
保存方法をカフェ風にするときに使える100均のアイテムは、メイソンジャー風の瓶やプッシュボトルなどです。例えば、使いかけの粉ものの調味料や塩、カレー粉などは、購入したままの紙パッケージでは整頓がしにくいもの。これらを100均のメイソンジャー風の瓶に入れ替えると、中身もひと目でわかりやすく、並べた時に統一感が出るので、キッチン全体がすっきりと整います。また、シロップやドレッシング類はシャンプーを入れるプッシュボトルに入れます。見た目もスタイリッシュで、まるでカフェのキッチンにいるようなおしゃれな雰囲気になります。
いきなり全部を「カフェ風」にすることは大変なので、できることからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
一見お金がかかりそうな「カフェ風」インテリアコーディネートですが、ちょっとした工夫をすることで、お気に入り空間を作ることができます。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
また、もし他のインテリアコーディネートにも興味が湧いたら、インテリアコーディネートの勉強を始めてみても良いかもしれません。センスのあるステキな部屋づくりに挑戦してみましょう!
「ステキな部屋にあこがれるけど、センスに自信がないかも……」「インテリアに凝るのってお金がかかりそう……」。そんな人にこそ試してほしい、ディスプレイアイデアを、インテリアコーディネーターとして活躍する佐々木理恵子先生にご紹介いただきました。