夏は髪の毛にとって、もっとも痛みやすく負担がかかる時期。特に「紫外線」のダメージは大! 強い紫外線を浴びると髪表面の組織にあたるキューティクルが傷み、剥がれてしまいます。そして、キューティクルが剥がれたところから髪に必要な栄養と水分が失われてパサパサ・ゴワゴワ髪になってしまうのです。
また海やプールの水も、髪にとっては天敵です。海水に含まれる塩分やプールに含まれる塩素は髪の毛を酸化させ、枝毛・切れ毛を引き起こしたり、赤茶色に変色させる原因に。
ダメージを受けたまま乾燥しやすい秋冬シーズンに突入すれば、さらに髪のハリやツヤが失われ、状態が悪化してしまいます。一度痛んでしまった髪を後から修復するのは至難の技。そんなことにならないために、今すぐケアを始めましょう!
正しいシャンプーの方法を知って、ダメージ知らずの髪を目指しましょう♪
①髪をとかしてシャンプーの前にお湯で洗う
洗う前に目の粗いくしや手ぐしで髪の毛の絡まりをほぐしておくと、シャンプーをしている間の髪の毛の摩擦や、頭皮への負担を軽減させることができます。
また、髪をとかすことで汚れが表面に出てきます。とかしたあとの髪をお湯で洗うだけで、表面の汚れの70%は落ちると言われているため、このひと手間を加えるだけで、洗髪時間の短縮にもつながります。
②マッサージするように洗う
シャンプーする時に、爪でゴシゴシこするのは厳禁。デリケートな頭皮を傷つけてしまわないよう、指の腹で頭皮をマッサージするようにやさしく洗い上げます。専用のウォッシングブラシを使うのも、血行が促進されるのでオススメです。
③コンディショナーは毛先を中心に
トリートメントやコンディショナーをしっかり髪の毛にしみ込ませるために、シャンプー後は水気を切ります。頭皮に直接つけると抜け毛や髪の毛のボリュームダウンにつながるため、傷みやすい毛先を中心につけましょう。また、お風呂上がりにはUVカット効果のある洗い流さないトリートメントをつけて、紫外線を防ぎながらツヤ髪に♪
④ぬるめのお湯ですすぐ
シャンプー剤やコンディショナーが残らないよう丁寧に洗い流しましょう。すすぐお湯は、熱すぎると頭皮の保湿に必要な皮脂を落としすぎてしまうため、ぬるめの温度が◎ 38〜40度が目安です。
⑤タオルで軽く叩いて乾かす
タオルでふんわりと髪を包んでポンポンと軽く叩くようにし、ある程度水分を取り除いたところで、ドライヤーを使って頭皮から乾かします。濡れた髪はキュ−ティクルが開いた無防備な状態なので、ブラシを使ったり、タオルで強くこするように乾かすのはNGです。
⑥ドライヤーは最後に冷風を
長時間の熱は髪が傷む原因。熱ではなく風力を使って、根元から毛先に向かってできるだけ短時間で乾かしましょう。さらに、キューティクルは冷やすと閉じる性質があるので、最後に冷風を当てると、キューティクルが整い髪のツヤがアップします♪
ヘアケアの仕上げにオススメしたいのが、精油(エッセンシャルオイル)のスプレー♪ 精油には、頭皮の炎症を抑えたり育毛を促進したりといったいろいろな美髪効果が期待でき、アロマの良い香りは精神的にも癒しを与えてくれて一石二鳥です!
作り方は簡単! 無水エタノール5mlに精油を1〜5滴入れ、さらに精製水50ml程度加えてよく振り混ぜれば完成です。
ヘアケアに特にオススメの精油は、
・ラベンダー:細胞の成長を促進し、傷んだ髪を修復したり、抜け毛を防ぐといわれています。気分を落ち着かせてくれる、フローラル系の香りです。
・ローズマリー:頭皮の血行を促進し、育毛作用があるといわれています。またフケ予防に効果が期待できるとも。やる気を起こすバランスのとれた香りです。
・ペパーミント:肌に触れると冷たいと感じる冷却作用や皮脂の分泌を抑えたり、脂っぽい髪の毛をさっぱりさせてくれます。すっとしたさわやかな香りです。
・ティーツリー:抗菌成分が含有されており、汗や皮脂による雑菌の繁殖から頭皮や髪を守ってくれます。ウッディー系の万人受けする香りです。
・イランイラン:皮脂の分泌を調節し、抜け毛を防いで髪の毛の成長を促す効果が期待できます。エキゾチックで落ち着いた大人の香りです。
ほかにもゼラニウム、ユーカリなど、髪と頭皮に効果的な精油があります。また万能オイルとして知られるホホバオイルは、紫外線カットによる抗酸化作用があることでも有名です。シャンプーの前に頭皮に塗布してマッサージしたり、スプレーを作る際に精油と混ぜることで天然の日焼け止めスプレーとして使用することもできます。
ただ自分の髪質や体質が、精油の成分と合わない場合もあるので、アロマショップの店員に相談してから購入しましょう。
オイルによっては直接肌につけるとかゆみ・炎症などの皮膚トラブルの原因になる場合がありますので、必ず希釈したりパッチテストなどで確認を行うようにしてください。
キレイな髪を保つことは清潔感を上げ、好感度も高めてくれます。どんなにおしゃれをしていてもボサボサヘアだと残念な印象になってしまいますよね。ビジネスマナーとしても、レディとしても、心がけたい身だしなみの一つです。
夏の強い紫外線から髪を守るため、外出時にはUVカット効果のあるスプレータイプのトリートメント剤をひと吹きし、帽子や日傘を忘れないようにして。
薄い色の日傘は見た目にも涼し気な印象ですが、濃い色の方がUVカット率は高めです。逆に濃い色の帽子は、熱を吸収して頭が蒸れやすくなってしまうため、帽子の場合は薄い色のつばが広いものを選んで、紫外線を浴びる範囲をできるだけ少なくするようにしましょう。
正しいヘアケアと精油を効果的に使うことによって、誰もがうらやむつるんつるんの美しい髪を手に入れましょう!
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