ポイント1: 朝、外出するときにカーテンをしっかり閉める
人が快適に眠れる室温は25℃前後。室温が高い部屋では寝つきが悪くなるだけでなく、やっと眠っても暑さのせいで途中で目が覚めてしまうということも。日中、部屋にいないときにカーテンを開けたままにしていると、部屋に熱がこもってしまい、日が落ちてもなかなか室温は下がりません。そうならないためにも、朝、カーテンを開けて太陽の光を浴びたら、外出時にカーテンを閉めて日光を遮っておきましょう。帰宅して窓を開ければ、空気が入れ替わり、室温も自然と下がっていきます。
ポイント2: ややぬるめのお風呂に15~20分浸かる
人は「深部体温(脳や体の中心部の温度)」が下がるときに寝つきやすい、といわれています。お風呂に浸かって十分に温まると、深部体温は一時的に上昇し、その後速やかに下がります。この落差によって眠気を感じ、自然に睡眠に向かうことができるのです。ただ、熱すぎるお風呂に入ってしまうと、体温を下げるのに時間がかかるため、ぬるめのお湯に浸かるのがポイントです。
ポイント3: 寝る前に1杯のハーブティーを
ハーブティーの中には、寝つきを良くする効果が期待できるものがあります。たとえば、精神安定効果があるといわれているラベンダーや、リラックス効果が高いというわれているカモミールなどを飲むと、心が穏やかになり眠りにつきやすくなるでしょう。また、ミントティーは清涼感のある香りで体温を下げ、寝つきを良くしてくれます。
ポイント4: エアコンのタイマーは「3時間後」に切れるようにセット
寝ついた後の3時間を快適に過ごすことができれば、途中で目覚めることなく朝までぐっすり眠れるといわれています。かといって、朝までエアコンをつけっぱなしで寝てしまうと「起きるために体温が上昇する」という生理機能を妨げて体調を崩してしまうおそれが。そこで、寝る前にエアコンを25℃前後にセットし、タイマーで3時間後に切れる設定にしておくのがおすすめです。蒸し蒸しした寝苦しい夜は、除湿機能を使うだけでも涼しく感じられるようになりますよ。
ポイント5: 枕を冷やす
頭を冷やすと、よく眠れるのをご存じですか? 血管の多い頭部を冷やすことで、効果的に「深部体温」を下げることができるのです。就寝前に、冷やしたタオルを枕にかぶせたり、熱が出たときに使うジェルタイプの「氷枕」使ってみましょう。気持ちよく眠りにつけますよ。
夏はついついビールを飲みすぎたり、エアコンで体を冷やしすぎてしまいがち。寝つきが悪くなってしまうのは、暑さだけではなく、寝る前の行動や生活習慣が影響することも。暑いからといって口当たりのいいものや冷たいものばかり食べるのはやめ、バランスの良い食事を摂ることも心がけましょう。ビタミンとタンパク質をしっかり摂って暑さに負けない体を作る「夏バテ防止レシピ」がおすすめです。体のコンディションを整えた上で、熱帯夜の快眠対策をとり、今年の夏も健やかに過ごしましょう!