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2017.06.21

女子旅人気継続中! 「台湾」に行くならやりたい3つのこと

女子旅人気継続中! 「台湾」に行くならやりたい3つのこと

ここ2、3年、日本の台湾人気は高く、とどまることを知りません。台湾は旅行者が移動しやすい範囲に見どころがギュッと集まっているので、たとえ2泊3日でも十分楽しむことができるのが特徴。最近では、日本から美容や体のメンテナンスなどを理由に通う女性が多いのをご存知でしょうか。自身もリピーターである台湾好きライターが、その様子を紹介します。

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体の中からキレイになれる!台湾は女性にやさしい旅行先

体の中からキレイになれる!台湾は女性にやさしい旅行先

台湾には多くの観光名所があり、幅広い年齢層に人気の旅行先。また、食を楽しみに訪れる人も多く、屋台フードや伝統的な台湾料理、おしゃれなカフェから中華と各国の味が融合したフュージョン料理まで、一度では味わい尽くせない豊かな食文化が特徴です。

そんな中、台湾に通うリピーター女子の間で話題なのが、体の中からキレイになれる様々なコンテンツ。古くから「医食同源(食事に注意することが病気を予防する最善の策である)」の考え方が浸透している台湾では、街の至る所で美容や健康にいい食べ物に出合うことができます。

「医食同源」「薬膳」というと、とても専門的で近寄りがたい雰囲気があるかもしれませんが、決してそのようなものばかりではありません。生活に根付いているからこそ、基本的にあらゆる人に門戸が開かれています。実際に食べてみると、中には生薬をたくさん用いた料理もありますが、多くは、おなじみの食材が使われていることに気づくでしょう。食材の持つ力を信じ、それを尊重しているのです。
※ちなみに「漢方」というのは日本独自の名称で、台湾では「中医学」といいます。

健康でいたい、とりわけ美しくいたいというのは私達日本人女性も同じ。というわけで、体の中からキレイになるために、台湾でやってみたいことをまとめてみました。

その1.これぞ医食同源。おいしくて美にも効く薬膳をいただきます!

日本でも薬膳を取り入れたレストランは増えていますが、台湾ではもっと気軽に、しかも安く食べることができます。
もっとも馴染みがあるのは、「薬膳鍋」でしょう。もしかしたら「火鍋」というとイメージがわきやすいかもしれません。実は「火鍋」と言ってもスープや具材によって多くの種類があります。台湾では多くの火鍋屋で「薬膳鍋」を食べられますが、とりわけたくさんの生薬(漢方処方の原料)を取り入れている火鍋のことを、「養生鍋(ヤンシャングオ)」や「健康鍋(ジェンカングオ)」と呼ぶことが多いです。

筆者が訪れたお店『無老鍋』のスープには、抗疲労作用がある「人参(にんじん)」や補血作用がある「当帰(とうき)」、婦人病に効果のある「川穹(せんきゅう)」など、約20種類の生薬が入っていました。漢方薬独特の臭みはなく、とにかくコクがあってまろやか!意識してこれらを摂ろうとするとかなり大変ですが、鍋だったら手軽に食べられます。

一人で気軽にありつけるのが、街の至るところにある薬膳スープ屋さん『龍涎居鶏膳食坊』

一人分の土鍋で出てくる『龍涎居鶏膳食坊』の「麻油鶏(マーヨーチー)」

一人分の土鍋で出てくる『龍涎居鶏膳食坊』の「麻油鶏(マーヨーチー)」

「麻油鶏」は文字通り、鶏肉を胡麻油や生姜、米油(台湾のお酒)と煮込んだもの。血液の循環を良くし、体を中から温めてくれます。筆者の友人である台湾在住の日本人女性は、台湾女性の勧めで出産後にこのスープで養生したそうです。鶏のうま味がスープにじわじわしみていて、やさしい味わい。臭みもほとんどありません。

寧夏夜市の屋台で見つけた「四神湯(スーシェンタン)」。お好みで漢方入りの米油を数滴たらして食べます。寧夏夜市の屋台で見つけた「四神湯(スーシェンタン)」。お好みで漢方入りの米油を数滴たらして食べます。

また夜市や街の屋台では、慢性疲労に効くといわれる「四神湯」(モツのスープ)をよく見かけます。実は美肌効果があるハトムギが入っていて、女性にも嬉しいメニュー。クリアなスープは塩味が効いていて飲みやすく、コリコリとしたモツとモチモチしたハトムギの食感を楽しめます。

<お店DATA>

●『無老鍋 台北新生店』
(02)3322-5529
台北市新生南路一段124号

●『龍涎居鶏膳食坊 雙連店』
台北市大同区雙連街6号
(02)2553-9908

その2.「ちょっとおかしいな」に応えてくれる私の漢方を見つけに

中医学の考え方では、病気になる前の状態(未病)から体の状態を調えることが重要だとされています。病気と診断されなくてもなんとなく調子がすぐれない、そんな経験がある人は、一度漢方のお医者さんに診てもらうのもいいかもしれません。

台北の薬局では旅行者でも問診に応じてくれることが多く、中には日本語対応可能なところも。もちろん本格的に治すためには通い続けるのが理想ですが、自分に今何が足りていないのか、どこに問題があるのかを知るだけでも価値があります。

1年中末端冷え性なのに加えて、最近寝付きが悪いことで悩んでいた筆者。『生元薬行』で先生に脈診してもらったところ「血虚(血が不足している体質)」だと診断されました。手足が冷えるのは血が足りず巡りも悪いせい、そして不眠を引き起こすのもこの体質の特徴だそうです。実はそれまで自分で思っていた体質とは違うことを告げられ、目からウロコ状態でした。

診察後は自分の体調に合わせた漢方薬を処方してくれます。旅行者だといえば数日間分だけでも対応してくれるので、相談してみるといいでしょう。

<お店DATA>

●『生元薬行』
台北市大同区南京西路181号
(02)2555-2970

その3.あちこちで遭遇!キレイになるドリンクやスイーツにトライ

昔ながらの台湾スイーツ店や、コンビニで手軽に買えるドリンクにも、キレイになれるエッセンスが含まれています。即効性があるわけではありませんが、どれも栄養価が高いものばかり。

昔からある伝統的な台湾のスイーツには、気候に合わせた食材が多く使われています。例えば仙草ゼリーや愛玉子は、体の中の熱を冷ましたりデトックスの効果があるといわれているので、湿度・温度ともに高い夏の台湾ではまさにうってつけ。冬は仙草ゼリーを温めてスープ状にした焼仙草もおなじみです。

『台一牛奶大王』の「八宝氷」。このお店は練乳のようなシロップでした。

また、かき氷のメニューでよく見かける「八宝氷」は、むくみに効く小豆や、解熱作用のある緑豆など8種類の具材がトッピングされたもの。お店によって具材やシロップが少しずつ違うので、食べて比べてみるのも面白いです。

特に効能があるわけではありませんが、スターバックスにも台湾ならではのメニューがあります。写真は胡麻がトッピングされたソイラテ。ちなみに胡麻は滋養強壮の効果が、豆乳は生活習慣病の予防にも効果があるといわれている栄養価の高い食材です。

雙連駅のそばにあるジューススタンドの「通血果汁」

普通のジューススタンドでも健康に気遣ったものに遭遇することが多いです。例えばあるお店では「通血果汁」というメニューがありました。字面だけ見ると構えてしまいますが、その中身はトマトをベースに複数のフルーツがブレンドされたもの。生薬が入っているわけではなく、あくまでも食材が持っている力を尊重しているミックスジュースです。

コンビニやドラッグストアでは、四物飲という小瓶の美容ドリンクがよく売られています。当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、芍薬(しゃくやく)、熟地黄(じおう)という4つの生薬が入っていて、血を補い血行を促進する効果があるそうです。若干漢方独特の臭いはあるものの、甘くて飲みやすいので、台湾では多くの女性が日常生活で愛用しています。

<お店DATA>

●仙草ゼリーや愛玉子が食べられるお店
『愛玉之夢遊仙草』
台北市通化街56号
(02)2706-1257

●八宝氷が食べられるお店
『台一牛奶大王』
台北市新生南路三段82号
(02)2363-4341

いかがでしたか? 美と健康は1日してならず。これは決して他人事ではなく私達日本人にとっても意味のあるものだと思います。3日間の旅で自分の健康に向き合う機会をもつことは、その後の生活にもいい影響を及ぼすことでしょう。台湾の女性たちはそれを自然と受け入れて、楽しみながら実践している印象を受けます。ぜひみなさんも美しい台湾女性にならって、お気に入りの養生法を見つけてみてください。

取材・文・写真 河辺さや香

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