オーストラリア人は早寝早起きが基本。朝のラッシュアワーは6時から始まり、夕方は16時頃が混雑のピークというから、日本より2時間近く早い時間に行動していることになります。
ジムでひと汗流してシャワーを浴び、カフェでコーヒーを片手に朝食を取ってから出社というのが、健康を気遣うオージーの過ごし方。シドニーを例にとると、多くの人が働くシティ周辺にはフィットネスクラブが点在し、その多くが朝5時半から営業しています。駐車場には『early bird parking』という平日限定のシステムがあり、入出庫を早い時間にずらせば駐車料金が安くなるというサービスも。お店の開店時間も早いですが、その分閉店時間が18時ということも多く、そういった環境が早寝早起きを後押ししているとも言えるでしょう。
インドの朝は宗教によってはお祈りから始まります。また、宗教を問わず多くの人が参加しているのがヨガです。これには数え切れないほどの流派やパターン、先生のやり方があります。家で行う人もいますが、自己流ではなかなかできないのが現実。そこで最近富裕層に人気なのが『Myヨガ』と呼ばれるカスタマイズレッスンです。自分に合った先生に朝から自宅に来てもらい、呼吸法から柔軟まで1時間くらいしっかりヨガのレッスンを行います。
ヨガは朝起きてすぐ行います。食事は身体をほぐして落ち着いたころに食べるのがいいという考えなので、ヨガのあと身支度をして1時間後くらいに、少しだけ朝食をとります。そのため、かなり早起きをしなければなりません。朝食はチャパティ(全粒粉のクレープ)とチャイ(ミルクスパイス紅茶)が主流。全粒粉やスパイスでしっかり体を温めてから、学校や会社に出かけていきます。なんとも健康的な習慣、私たちも真似したいですね。
ブラジルの言葉で朝ごはんは、「カフェ・ダ・マニャン」。直訳すると、「朝のコーヒー」という意味です。意外にも早起きのブラジル人の1日は、深煎りの豆を使った濃いコーヒーに砂糖と温めたミルクをたっぷり入れた「カフェ・コン・レイチ」で始まります。
過去150年間にわたり、世界一のコーヒー豆生産量を誇ってきたブラジルでは、コーヒーはとても身近な存在。職場や客先はもちろん、塾や美容院、病院の待合室など、街のあちこちにコーヒーの入ったセルフサービス用ポットが置かれています。「コーヒーでちょっと一息」はブラジル人にとって欠かせない習慣なのです。
台湾では、外で朝ごはんを食べるのがスタンダード。それもそのはず、朝食専門の食堂や屋台が至るところにあるからです。お粥や豆乳、肉まんなど、昔ながらのメニューが揃うお店は早朝から湯気が立ち込め、通勤・通学途中の人々が慣れた様子でサッと入って食べていく姿が多く見られます。24時間営業や昼過ぎまで開いている店舗もありますが、中には午前中で閉まってしまう所も。これぞまさに、1日の最初の食事を重要視する台湾ならではの文化でしょう。最近では日本同様、おしゃれなカフェでゆっくりとパンケーキやサンドイッチを楽しむのがブームになっています。
各国の朝時間の様子、いかがでしたか?すがすがしい朝を迎えられるこの時期は、新生活がスタートする絶好のタイミングでもあります。これを機に、ぜひ朝の過ごし方を改善してみましょう!
Text:河辺さや香
世界の朝時間、いかがでしたか? 「日本でも素敵な朝時間を過ごしたい」と思ったあなたにオススメなのは、ステキなカフェのモーニング。おいしい朝食は、カラダはもちろん、心の栄養補給もたっぷりしてくれます。ここでは、 とっておきのモーニングを提供してくれる都内のカフェ5店舗をご紹介。