板チョコレートは、チョコレート生地のみで作る板状のチョコレートです。
板チョコレートの一種として、板チョコレートの内側に空洞を作り、中にジャムや生クリームなどを入れる「シェルチョコレート」、ウエハースなどをチョコレートで覆う「エンローバーチョコレート」もあります。
ボンボンは、一口サイズの粒チョコレートの総称で、形やフィリング(中身)のバリエーションが豊かという特徴があります。
有名なチョコレート菓子のトリュフやウイスキーボンボンも、ボンボンの一種です。国によっては、ボンボンの他に「ボンボン・ショコラ」、「プラリネ」と呼ばれることもあります。
ボンボンのフィリングとして代表なものは、ガナッシュ、プラリネ、キャラメルなど。それぞれどのようなものなのか、ご紹介します。
ガナッシュは、牛乳、生クリーム、バターなどをチョコレートと混ぜ、口溶けよくしたものです。お好みでラム酒やリキュールなどの洋酒を加えると、大人の味わいになります。他にも、ガナッシュの中にブラウニーやクッキーを砕いて混ぜ、一緒に固めれば、ぜいたくなガナッシュのできあがりです。
ベルギーでは、「プラリネ」はボンボンと同じ「一口サイズの粒チョコレート」という意味になります。しかしフランスなどでは、ヘーゼルナッツやアーモンドを砂糖と共に細かく砕いて煮詰め、ペースト状にしたもの、または、そのペーストに溶かしたチョコレートやカカオバターを混ぜたものを「プラリネ」と呼んでいます。
キャラメルは、生クリームや牛乳、砂糖、バターなどを混ぜ合わせて煮詰めるキャンディーの一種です。生クリームを多く使うことで、生キャラメルのような、口溶けの良いキャラメルに仕上がります。
生チョコレートは、スイスのジュネーブが発祥といわれるチョコレート菓子です。
使用する材料はガナッシュとほぼ同じですが、生チョコレートはガナッシュよりも硬めという特徴があります。また、ガナッシュはフィリングとして使用されることが多いのに対し、生チョコレートは単体のチョコレート菓子として知られているという違いがあります。
オランジェットは、砂糖漬け、またはシロップ漬けにしたオレンジピールをチョコレートで包んで作るお菓子です。オレンジの皮以外にも、レモンやみかんの皮が使用されることもあります。
パンワークチョコレートは、ナッツなどにチョコレートを掛けて作るお菓子です。チョコレートを溶けにくくするために、チョコレートの上からさらに砂糖液を掛けることもあります(糖衣チョコレート)。
ホローチョコレートは、中が空洞になっているチョコレートです。販売されているホローチョコレートには、中に別のチョコレートやナッツが入っているものや、おもちゃ入りのカプセルが入っているものなどがあります。
チョコレート菓子は、材料や製法によってさまざまな種類に分かれます。それぞれの種類や違いを押さえて、チョコレート菓子を探すとき、あるいは普段のお菓子作りやバレンタインのチョコレート菓子作りのときに参考にしましょう。
「どんなチョコレート菓子があったっけ?」「あのチョコレート菓子は何ていうんだっけ?」と気になったときにも、ぜひこの記事を読み返してみてくださいね。
いかがでしたか? 一口に「チョコレート」と言っても、その中はたくさんの種類に分かれていると知って、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回ご紹介したチョコレートをはじめ、スイーツにはまだまだ、知られていない魅力がたくさんあります。ここでは、 スイーツコンシェルジュ講座の監修を務める辻口博啓シェフに、スイーツが秘める無限の可能性を語っていただきました。