本を立たせておくための専用台、いわゆる書見台です。これにテキストをセットします。メリットはいろいろとありますが、まず机の上の場所をとらないというのがポイント。机にベタッと平置きするよりもずっと少ないスペースで済みます。
テキストにもよりますが、書籍のような分厚いタイプだと、常に手でおさえておかないとページが閉じてしまうことがあります。この「ブックスタンダー」にはストッパーがあるので必要なページを開いたままにしておけます。テキストを見ながらノートをとるのがスムーズに。よく出来ているのは、そのストッパーが透明なので、テキストの文字を隠しません。テキストは40度〜60度の間で角度調整が可能。見やすい角度に設定すれば勉強も快適になることでしょう。
勉強の中心であるテキストをしっかりホールドできる
見やすい角度に調整可能
*カール事務器 ブックスタンダー〔BKS-10〕2,000円+Tax。対応書籍 150×220mm、厚さは35mmまで。
*あまり大きなサイズのテキストはセットできません。
学生時代によく使っていた単語帳も、今やすっかりと進化しています。この「スマ単」はスマホと連動して使うことができるタイプ。
使い方は、まず「スマ単」に覚えたいことを書いていきます。通常の単語帳と違って、これはノートスタイル。見開き2ページにそれぞれ12行あり、12枚分の単語帳になります。左ページに質問、右ページにその答えを書いていき、書き終わったら専用アプリをインストールしたスマホで、ノートの見開き2ページ全体をカシャリと撮影。そしてここからが、この「スマ単」のユニークなところ。撮影は1回なのに、アプリ側には独立した12枚の単語カードとして読み込まれます。あとは、スマホのアプリを立ち上げて、単語カードを表示。自分で答えて、スマホのカードをタッチすると、カードがクルリと裏返しになって答えを確認できます。正解していれば、カードを上の「レ」に、間違っていれば下の「×」にドラッグ。
また、紙の単語帳にはない機能も色々搭載しています。たとえばカードを表示させる順番を常にシャッフルできたり、自分の正解率を円グラフで表示させたり、さらには間違ったカードだけに絞りこんで表示させることもできるのです。スマホだけで勉強できるので、つり革につかまりながらの通勤時間が勉強時間に変わりますよ。
見開き2ページに12枚分の単語カードがある
スマホでは、このように1枚ずつの単語カードが表示される
1日は24時間あります。何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、ふだん私たちはそのことをあまり意識していないように思います。というのも、手帳を見ると24時間のうち朝は5時くらいから、夜も24時くらいまでなど、24時間全てが表記されていなかったりするからです。そういった手帳で時間管理をしていると、それがベースとなって、実際にはあるはずの時間を認識しにくくなってしまいます。
このふせんは時計の文字盤2つを使い、1日24時間を管理できるツール。スマホのカレンダーでも24時間は管理できますが、時間が上から下に縦に流れていきます。でも、おそらく私たちの頭の中にある時間概念は時計のようにグルグル回っているのではないでしょうか。その点で、この時計式のふせんはしっくり来るんです。
ここに仕事の時間や通勤時間など、あらゆる予定を書き入れていきます。24時間をベースに考えると、朝や夜などに勉強時間は結構確保できるとわかるものです。なんとなく時間があったら勉強しようというのでは、仕事やその他の用事に流されて、勉強時間を確保するのは難しくなってしまいます。貯金と同じで、予め天引きして確保しておくことが何よりも大切。この「時計式ToDo管理ふせん」を使うと、時間のやりくりがぐっとやりやすくなります。
24時間あるので、勉強時間の確保がしやすい
パソコンのモニターに貼って、近くにアナログ時計を置くとわかりやすくなる
テキストを開きペンを持ち勉強を始める、この一連の流れをスピーディにできるのが、常にテキストと一体化させておくことができる『コクヨ ペンケース』。
ペンケースの裏側に斜めのベルトがあり、それをテキストの角にセットします。引っかけているだけですが、ベルトの裏側にはゴムが付いているので、意外としっかりとテキストをホールドできます。外側には数本のペンが差し込めるオープンポケットもあるので、ペンケースを開かずともすぐにペンを手に取れます。ペンケースは開けると、グワッと広がりペントレイのようになって、必要なペンへのアクセスもスピーディ。ペンケースとテキストを広げれば、さぁ勉強しようという気分になってくるはずです。
テキストと一緒にセットできるペンケース
ベルトの裏側にはゴムがついているのでとれづらい
広げるとこのようにペントレイに
【執筆者プロフィール】
土橋正(つちはしただし)
ステーショナリー ディレクター、文具コンサルタント。文具の展示会「ISOT」の事務局を経て、土橋正事務所を設立。文具の商品企画やPRのコンサルティング、文具売り場のディレクションを行っている。文具ウェブマガジン「pen-info(http://www.pen-info.jp/)」では、文具コラムをはじめ、海外の文具展示会レポートなど様々な情報を発信している。新聞、雑誌などの文具特集にも多数参画。日本経済新聞社 新製品評価委員。オールアバウトのステーショナリーガイド。著書に『仕事文具』(東洋経済新報社)がある。
いかがでしたか? どのアイテムも、学びの時間をよりよいものにするための工夫がいっぱいでしたね。でも文房具は、便利なだけではありません。お気に入りの一つを見つけて使えば、それだけで勉強のモチベーションをアップさせてしまうような、不思議な魅力も持っています。そこでここでは、 大人の魅力を感じさせてくれる、ワンランク上の文房具をご紹介します。