前回、男子は料理で本当に落ちるのか実証するために作った「美味しい肉じゃが」と「マズ~い肉じゃが」。いよいよ食べてもらい、結婚したくなるかをチェックです!
話は肉じゃがを作った前回から数日前にさかのぼります。場所はとある合コン「お食事会」、グルメな男女が集まってオススメのお店を紹介し合うというコンセプトで集まりました。
「お鮨ならまずは銀座のXXがいいよ」「イタリアンなら最近見つけたいい場所があって」など、食事の話で最初から盛り上がります。これは肉じゃがの実験にお誘いするのには絶好のチャンス!少し離れた席にいたイケメンに話しかけます。
※イケメンはイメージです。実際の顔とは異なる可能性があります。
私「イケメンさんって、どんなお仕事されてらっしゃるんですか?」
イケメン「僕はあるスタートアップのCEOをやらせていただいておりまして」
なんということでしょう。彼はイケメンかつ社長でした。天は二物を……与えたーッ!
私「御社って、どのくらい社員さんがいらっしゃるんですか?」
イケメン「まだスタートアップ段階なので、5人だけでやってます」
私「そうなんですね!唐突ですけど、御社に料理持ち込んでもいいですか?」
イケメン「は?」
夜の街、困るイケメンと私。事情をぼかして説明しました。料理の勉強をしていること、肉じゃがを作ってみたので試しに召し上がってほしいこと。そこで肉じゃがへの率直な意見を聞きたいこと。
「お願いします!」
何がなにやら、という顔をイケメンはしていましたが(そりゃそうだ)、タダでお昼ご飯を持ってきてもらえるならとすんなりオッケーいただきました!
いよいよ実験当日。圧力鍋いっぱいの肉じゃがを持ち込みましたが、それでも男子5人のおなかは満たせなさそうだったので、友達に手伝ってもらい水餃子と肉巻きおにぎりを持ち込みました。
溜池山王にあるオフィスへ到着。入ると、イケメン社長+キラキラ男子が全員でお出迎え!
女性向けハーレム漫画みたい!萌え死にそう!
ぼーっとしているとイケメン光線で溶けそうになったので、早速テーブルへ料理を出します。
ちなみに美味しい肉じゃがは長方形の細長いタッパーに入り、お酢がたっぷり入ったマズ~い肉じゃがは、正方形のタッパーに入っています。こうして見ても差が全然わかりません。
私はてっきりお酢の肉じゃがを残されるかと思ったのですが、心配したのがウソのように、
15分後にはマズ~い肉じゃがも含めて、完!食!
男5人の食欲を完全になめてたぜ!
そこで、「この肉じゃが、実は2人バラバラの女子が作ったんですけど、どっちの女子と連絡先交換してもいいかなって思えました?」と質問してみました。その結果が、こちら!
4人対1人で、圧倒的に美味しい肉じゃがの勝ち!
といっても、残り1人も気になります。お酢たっぷりのマズ~い肉じゃがを選んだのは、なぜでしょうか(正直味覚大丈夫かな……汗)。
「あ、俺、今日鼻詰まってるわ」
はい、サンプル外!
というわけで、鼻が詰まっている1名を除いて全員が、美味しい肉じゃがを選びました!
詳しい品評をお願いしてみると、恐ろしい男子の本音が次々と出てまいりました。
イケメン1「マズい方は、明らかにお酢が入ってたよね」
イケメン2「そうそう、俺らも料理するから調味料で何が多いか少ないかとか、分かっちゃうよね」
ひいい!単なる料理上手・下手だけじゃなくて、調味料の過不足まで見透かされるとは……おちおち手抜き料理もできません。
イケメン3「あとさ、肉じゃがより水餃子のほうが手は込んでるかもしれないけど、手の込んだ料理だからうれしいわけじゃないよね」
私「手が込んでるほうが美味しいじゃないんですか?」
イケメン4「いや、手が込んでるかどうかは味と関係ないよ」
手順が多くて難しそうな料理ではなく、純粋に味でジャッジされてるってことですか……!5人中4人はマズ~い肉じゃがに気づいたにも関わらず、顔ひとつ変えずに美味しそうに食べていた気遣いにも感動です。
イケメン1「お肉が入った料理があると、男心わかってんなー!って思うかな」
イケメン2「そうそう、だから肉じゃがはいいよね。本当に美味しかったし!」
イケメン5「あ、タッパー洗っておいたよ」
料理の品評をしていただいている間に、家事までさっそうとこなすイケメンが1名。
……果たして女子は対抗できるのだろうか?あまりの家事能力の高さに、私は震えていました。
調べた結果、料理をすると男子にモテる!というのは今も間違いないようです。その代わり昔と違うのは、男子も料理ができる点。彼らは料理を食べながら、「自分だったらこう作るのにな」と足りない調味料まで把握しています。それなのにマズくても気遣って美味しそうに食べてくれるから、料理が下手な女子はどうやって料理を上達させたらいいんだ~!?そんな人のために初心者レシピがあるのだな、と今回の実験で納得。
ネットの無料レシピって大事な工程がすっとばされて困ったり、やたら「適量」って書いてあるけど、どんだけだよ! と悩むのは私だけではないはず。今回、美味しい肉じゃがを作れたのもしっかりレシピどおりに作ったからだなぁ、と改めて基礎の重要性を確認しました!
☆実験で使用した食材の残りはマズい例も含め全てスタッフが責任を持っていただいております。
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