2016.01.19

噂の仕事旅行を体験!伝えるプロ「食業プロデューサー」を学ぶ旅

噂の仕事旅行を体験!伝えるプロ「食業プロデューサー」を学ぶ旅

憧れの仕事を体験できるサービス「仕事旅行」。第1回目では代表の田中さんからその魅力をたっぷりお聞きしましたが、第2回目の今回は、体験編! ということで、実際にアラサーライターが仕事旅行に出掛けてきました。

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旅先は、「食業プロデューサーになる旅」に決定!

旅先は、「食業プロデューサーになる旅」に決定!

食業プロデューサーとは、食にまつわる企画やプロデュースをする仕事。地方の食材から飲食店まで、食に関するあらゆるものを魅力的にアピールしていく方法を考え、実践するのが主な仕事だそう。実はこの仕事は、仕事旅行社のホームページで初めて知ったのですが、ライターと同じく「伝える」という共通点があることから旅先に選びました。こんなふうに知らない仕事と出会えるのも、仕事旅行の魅力のひとつですね!

旅は平日の19時から、神楽坂にある八百屋「八百屋瑞花(すいか)」でスタート。ここは今回の旅の案内人である食業プロデューサー・松田龍太郎さんが代表を務める食のプロデュース会社、株式会社オアゾのお店です。

松田さんは「食生活のスタンダードを向上させる」をコンセプトに、商店街で子育て世代を応援するカフェをプロデュースしたり、生チョコレート発祥の店「シルスマリア」の新店舗「ca ca o」のプロモーションを担当したりと、話題のお店やイベントの影にこの人あり! というお方なんです。

ストーリーを作るようにサービスを作る

ストーリーを作るようにサービスを作る

なかでもスイーツファンの間で話題のアイスケーキ専門店「GLACIEL(グラッシェル)」の立ち上げ時のお話は、とても印象的でした。ここは北海道小樽の人気スイーツ店「ルタオ」の新業態として『アントルメグラッセ』をメインに2015年の7月にオープンしたお店。アントルメグラッセとは、フランス語でアイスクリームを使ったデコレーションケーキのことで、松田さんはこちらのお店のデザインからオープン後のPRまで、開業をサポートしました。

そもそも当初の依頼は、「アイスケーキ専門店だから、女性目線の建物の内装をお願いします」という、内装のコンペ。それを会社に持ち帰ったら、「そもそもアントルメグラッセって何?」という声が社内の女性たちから挙がったのだとか。

そこで松田さんは、「それならみんなでイメージを共有できるストーリー作ろう!」と思い、A3用紙2枚にびっしりと、まるで小説のような『ストーリーシート』を書いたといいます。

「お客様がお店の存在を知るところから、お店に来て、扉を出るところまで事細かく物語を作りました。ターゲットの20代女性の気持ちを知るために、実際に25歳の女性に意見をもらいながら。ヒールの音が響くから木の床は嫌だとか、38歳の僕では気付けなかった感覚がたくさんありましたね。これを作ったことでコンセプトが明確になりました。だから始めは内装のコンペだったはずが、最終的に店舗オープンのすべてを任せてもらえたのだと思います」

「プロデュースは映画みたいなもの」と話す松田さん。もしそうなら、松田さんは『誰かを喜ばせるためのストーリー』を実現させていく名監督に違いありません!

ことづくりは、直感と客観力が大事!

ことづくりは、直感と客観力が大事!

そんな松田さんが仕事をするうえでもっとも大事にしているのは、「第一印象」だそうです。実は、もともとNHKの報道カメラマンだった松田さん。事件や事故も、毎日見ていると心が動かなくなってしまうこともあったんだとか。でもこの『慣れ』こそが、効果的に伝えるための判断を鈍らせるといいます。

「僕も報道カメラマン時代によく言われたんですけど、『撮らなくていいから、まず見ろ』と。火事だと思い込んで撮っていたけど実はガス爆発だった、というように、何ごともルーティーンになってくると大切なことを見落としてしまうんです。今の仕事も同じで、初めての場所や初めてお店に行った時に感じる第一印象はとても大事。みなさんも経験があると思いますが、第一印象の良くなかった飲食店には二度と行かないでしょう? 中にいる人はどうしても慣れてしまうものなので、僕は自分が感じた第一印象や直感をどんどん伝えるようにしているんです」

食業プロデューサーは飲食店や地域の持つ課題を解決に導くのが仕事。第一印象や直感は、課題解決の最大のヒントになるのですね。

ポジティブなパワーは伝染する!

ポジティブなパワーは伝染する!

中身の濃い2時間半が過ぎ、そろそろ旅も終わりです。最後に、参加者のみなさんに本日の感想を聞いてみました。

●スパイスを扱う会社で働く20代の女性
「心が動くから、という動機で仕事をされているというのがとても印象的でした。私は食に関する仕事に就きたくて今の仕事を選んだんですけど、学生の頃に思い描いていたような仕事内容には関われていないので、将来を考えて参加しました。松田さんのお話を聞いて、理想の仕事にどう足を踏み入れるかゆっくり考えようと思います」

●携帯電話会社で働く30代の女性
「仕事旅行には何度か参加したことがあるのですが、体験だけでなく参加者同士の交流も楽しみのひとつです。普段出会わないような人と出会えたり、これをきっかけに輪が広がったりするところがいいですよね!」

このように、同じ旅行でも参加する人の仕事環境や思いによって、旅の思い出は人それぞれ。わたしも松田さんがイキイキと話す姿を見て、「もっと肩の力を抜いて仕事を楽しもう!」と、ポジティブなパワーをいただきました。

仕事旅行社には約140種類もの職の旅があります。今の自分に「ピン!」と来る旅がきっと見つかるはず! 今年は、自分でも気付かなかった気持ちに出会える、「仕事の旅」に出掛けてみませんか?

Text:大西マリコ

仕事旅行
https://www.shigoto-ryokou.com/

株式会社OISEAU(オアゾ)
http://oiseau.co.jp/

【プロフィール】

株式会社OISEAU代表取締役/食業プロデューサー 松田 龍太郎(まつだりゅうたろう)さん NHK報道カメラマンを経て、「くまもん」の生みの親・小山薫堂氏の元で「企画・プロデュースのイロハ」を学ぶ。2010年、女性クリエイターを活かしたものづくりと生活の価値向上を目指す「株式会社OISEAU」を設立。繊細かつリアルな女性目線で生み出す空間プロデュースやPRに定評があり、女性をターゲットとするレストランやイベントを数多く手掛ける。出身の青森県がりんごの名産地であることから、アップルパイを始めとするパイ文化を広めるべく発足した、一般社団法人「日本パイ倶楽部」代表理事も務める。

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