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2016.01.07

1月7日を過ぎたら、「寒中見舞い」で挨拶を!

年末の忙しさでうっかり年賀状を出し忘れていたり、いただいた年賀状の返事が間に合わなかったり...そんなときに便利なのが「寒中見舞い」です。いつ、どんなとき、どのように送ればいいのでしょう?和文化研究家で季節のマナーにも詳しい三浦康子さんが解説します。

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年賀状と寒中見舞いの出状時期

日本には、季節の挨拶状を出す風習があります。年賀状、寒中見舞いもそのひとつで、それぞれ出状する時期が決まっているため、年賀状の時期を過ぎたら、寒中見舞いで代用することになります。

年賀状は、「松の内」の期間に出すのが基本です。松の内は、京都などの関西では1月1日から15日までですが、一般的には1月1日から7日までなので、7日を過ぎたら寒中見舞いといわれているわけです。

寒中見舞いは、「寒中」に出します。日付は年によって異なりますが、2016年の寒中見舞いは、1月6日から2月3日までです。この期間は、二十四節気の小寒と大寒にあたり、2月4日から立春となります。1月6日を「寒の入り」、小寒と大寒を「寒中」といい、寒さが厳しいこの時期に相手を気遣うので「寒中見舞い」。寒中を過ぎると「余寒見舞い」になります。

寒中見舞いは、「年賀状が遅れてしまった場合」、「相手が喪中の場合」、「喪中とは知らずに年賀状をくれた方への挨拶」や、逆に「喪中の方へ年賀状を出してしまった場合のお詫び」など、出状や喪中にまつわるミスをフォローすることができるので、何かと役立ちます。

年賀状が遅れてしまった場合の注意点<文例>

年賀状がわりとはいえ、年賀はがきを寒中見舞いに使うのはNG。それでも通常通り郵送することはできますが、使いまわしはマナー違反と心得て、必ず別のはがきを準備しましょう。

なお、「寒中お見舞い申し上げます」が決まり文句ですが、目上の方に対しては「寒中お伺い申し上げます」としたほうが礼儀にかないます

また、挨拶状やあらたまった文章では、昔のなごりで句読点をつけないのが慣例です。今は必ずしもそうではありませんが、句読点をつけると敬意を損なうととらえる方もいるので、気をつけてください。

<文例1(友人や同僚に)>
寒中お見舞い申し上げます
年頭に素敵な年賀状をありがとうございました
昨年末より旅行に出ていたためご挨拶が遅れ失礼いたしました
遅ればせながら本年もどうぞよろしくお願いいたします
時節柄寒い日が続きますのでくれぐれもご自愛くださいませ

<文例2(上司など目上の方に)>
寒中お伺い申し上げます
皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます
先般は丁寧な年賀状をいただき誠にありがとうございました
昨年末より帰省しており皆様へのご挨拶が遅れてしまい申し訳ございません
今後ともご交誼を賜りますよう宜しくお願い申し上げます
これからも寒い日が続きますので皆様お風邪など召されませぬようお祈り申し上げます

相手が喪中の場合<文例>

寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中との由を賜り年始のご挨拶を遠慮させていただきましたがいかがお過ごしでしょうか
ご家族がひとり欠けたこの冬は寒さもひとしおかと存じます
厳寒のみぎり皆様どうかお体を大切にお過ごしくださいませ

喪中とは知らずに年賀状をくれた方への挨拶<文例>

寒中お見舞い申し上げます
このたびはお年賀状をいただきありがとうございました
当方から挨拶申し上げるべきところ服喪中のためご挨拶を控えさせていただきました
ご通知が遅くなり失礼いたしました
本年も相変わらずよろしくお願い申し上げます
厳寒の折 風邪などお召しになられませんようご自愛くださいませ

喪中とは知らずに年賀状を出してしまった場合のお詫び<文例>

寒中お見舞い申し上げます
○○様ご逝去とのこと存じ上げなかったとはいえ新年のご挨拶を申し上げ大変失礼いたしました
遅ればせながら謹んで哀悼の意を表します
寒い日が続きますが皆様お身体を大切にお過ごしくださいませ

心をあらわす寒中見舞いにしよう

寒中見舞いを、年賀状や喪中のフォローとして使うことも多くなりましたが、基本的には、寒さが最も厳しい時期に相手を気遣うためのもの。文章のみならず、絵柄や文字にも心配りをしたいですね。

この時期に色を添える、椿、水仙、雪割草、梅、南天などの植物や、楽しげな雰囲気の雪だるまや雪うさぎなど、心温まるような絵柄を添えると良いでしょう。また、印刷だけでは味気ないので、手書きを多くすると喜ばれます。美しい文字ならさらによし。心を込めてしたためてみてください。1枚のはがきが、心をつなぐコミュニケーションツールになってくれるでしょう。

【ガイドプロフィール】

三浦康子(みうらやすこ):All About「暮らしの歳時記」ガイド。和文化研究家として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、講演などで活躍中。順天堂大学非常勤講師もつとめており、「行事育」提唱者としても注目されている。著書『粋なおとなの花鳥風月』、『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』、監修書『おうち歳時記』など多数。


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