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2017.02.22

試験まであと1ヵ月! 合格へ滑り込むための「超記憶術」

資格試験本番までいよいよあと1ヵ月...となると、残された時間を有効に使って試験勉強にラストスパートを掛けたいところです。そこで記憶術のプロに、残り1ヵ月で確実に合格ラインに乗るための「超記憶術」を教えてもらいました!

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試験前1ヵ月前は「確かな記憶」を一つでも増やそう

「この時期にやるべきなのは『確かな記憶を増やすこと』です」と教えてくれたのは、All About「記憶術」ガイドの宇都出雅巳さん。さまざまな記憶術を学んできた記憶術実践家で、2ヵ月の勉強で行政書士試験に、1ヵ月でCFP試験にそれぞれ一発合格した実績の持ち主です。

本番で確実に得点に結びつくのは、「確かな記憶」だけだと宇都出さんは断言しています。なぜなら、択一式試験の場合、選択肢にはいわゆる「引っかけ」の答えが必ず含まれているからです。

「もちろん資格によっても異なりますが、試験問題の分析をすると、難易度A~Dのうち、難易度の低いA、Bランクの問題をすべて正解するだけで、合格点に達することが多いんです。にもかかわらず、ここ数年の合格率は行政書士で10%前後、宅建士で16%前後。みんなA、Bランクの問題を落としているんです」(宇都出さん)

プレッシャーがあり、時間的にも余裕がない試験本番中は、あいまいな知識は、正解にたどりつくのに邪魔になってしまうだけなのですね。

過去問をこの時期に初めてやる人もいるのですが、宇都出さんはそれもお勧めしていません。

「過去問はできるだけ早く済ませておき、この時期は『過去問で不正解だった箇所』を確実に覚えることに専念するべきです。まっさらな過去問を解く時間は最小限にとどめ、それよりも『確かな記憶』を増やすことに時間を使いましょう」(宇都出さん)

出題を見て「そんなの当然」と反射的に答えられるレベルの「確かな記憶」を増やすのが合格への近道。とはいえ、あと1ヵ月であいまいな箇所をすべて暗記するには時間が足りない…そこで役に立つのが「イメージ記憶術」です。

30分で120個の項目を暗記!イメージ記憶術

世の中にはたくさんの記憶術がありますが、宇都出さんによると、そのほぼすべてが「イメージ記憶術」だそう。

「人間はそもそも、普段からイメージを使って記憶しているのですが、それを勉強にも応用します。覚えたい言葉から記憶に残りやすい画像を『イメージ』し、それを自分がよく知っている『場所』に結びつけていくのです」(宇都出さん)

これは「空間記憶術」や「場所法」と呼ばれる記憶術を応用したもの。試しに、ここでは「イメージ記憶術」を使って、行政書士のテキストの目次の項目と順番を記憶してみましょう。

まずは目次の横に、自分がよく知っている場所・目印を順番に記入します。「家の玄関の外」「玄関のたたき」「廊下」といった具合に、情景を思い浮かべながら書いていきます。

場所や目印が決まったら、覚えたい「目次の項目」から「自分なりの画像」をイメージします。ここではご参考までに宇都出さんが利用したイメージをご紹介します。

・「行政法序論」→序論の「序」から「叙々苑の焼肉」の画像をイメージ
・「行政主体・機会・組織」→「主体」から「直立不動でピシッと並んだ子どもたち」の画像をイメージ
・「権限の代行・監督」→「監督」から「映画の井筒監督」の画像をイメージ

こうして浮かんだ3つの画像を、自分の家の玄関から順番に置いていきます。

・「家の玄関の外」に「叙々苑の焼肉」が置いてある画像
・「玄関のたたき」に「直立不動でピシッと並んだ子どもたち」がいる画像
・「廊下」に「井筒監督」がいる画像

思い出したい時は、「家の玄関の外」→「玄関のたたき」→「廊下」を順番に頭に描いていけば、自動的に「叙々苑の焼肉=行政法序論」→「直立不動でピシッと並んだ子どもたち=行政主体」→「井筒監督=権限の監督」までが思い出されるわけです。

宇都出さんは行政書士試験に取り組んでいた際、この方法で約130個の項目を記憶したそう。かかった時間は30分ほどだったと言います。イメージは、その言葉から浮かぶものであれば、脈絡がなくても構いません。知り合いの名前など、パッと頭に浮かんだ自分なりのイメージと結びつけるのがオススメです。

いつでもどこでも「思い出す」ことで知識が確実化

本当に使える「確かな記憶」を増やすために、宇都出さんは、常に「思い出す」ことも推奨しています。

「試験1ヵ月前は、ただテキストを読むのではなく、本番同様に『思い出す』作業に時間をかける必要があります。過去問で不正解だった箇所を目で読み、次のページに行く前に、今読んだ箇所を『何だっけ?』と思い出してみるんです。通勤時間中も、目次を頭に思い浮かべながら『あのテーマではこれまでどんな問題があったっけ?』と思い出してみる。持っている知識を素早く思い出せるかどうかで、自分がどれだけ確実に記憶・理解しているかがあぶりだされてきます」(宇都出さん)

また、記述式の試験対策には、同じアウトプットでも「思い出す」から一歩進んで「先生として語る」ことを宇都出さんはお勧めしています。

「語ることで知識が体系化されますし、声に出して実演することで、身体に記憶させることができます」(宇都出さん)

紙に書いてもいいのですが、語る方が時間の節約になってその分リピートできる上、場所を選ばないので、試験1ヵ月前にはオススメだそう。

「試験で点数を上げるには、『10のあいまいな知識より、5の確実な知識』。人間は一度覚えてもどんどん忘れていくものですが、こうやって試験1ヵ月前に『確かな記憶』化した知識なら、本番でもほぼ使えます」(宇都出さん)

いざ試験当日!1点でも多く点を取るために

宇都出さんが勧める試験当日の秘策が「試験会場をカンニングペーパーにすること」。つまり、試験会場でもイメージ記憶術を使うのです。例えば宇都出さんの下の名前『雅巳(まさみ)』がどうしても覚えられないとしましょう。

「『雅巳』から連想されるもの、例えば『女優の長澤まさみさん』が思い浮かんだら、私が長澤まさみさんにラブレターを渡している…というような記憶に残りやすい画像をイメージして、教室の入り口に置いてしまうんです」(宇都出さん)

こうして試験会場の掛け時計や黒板、窓などなどいろいろなモノに、覚えたい知識をイメージに変えて結びつけておくと、いざという時に役に立つかもしれません。

合否を分けるラインには多くの受験生がひしめきあっているので、ほんの数点が天国と地獄を分けることも。あと1ヵ月、1点でも多く点を取れるよう、この記憶術で確実な知識を積み重ねていってください。

Text:安本真留美

【取材協力】

宇都出雅巳(うつで まさみ)さん
東京大学経済学部卒、ニューヨーク大学MBA。コンサルティング会社や外資系銀行での勤務を経て独立。使えそうで使えない「記憶術」を本当に使える形で伝える記憶術実践家。All About「記憶術」ガイドも務める。『暗記が苦手な人の3ステップ記憶勉強術』(実務教育出版)、『「1分スピード記憶」勉強法』(三笠書房)など著書多数。

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