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2018.08.15

ディグラム診断の生みの親・木原誠太郎さんに聞く!自分の適職の見つけ方とは?

ディグラム診断の生みの親・木原誠太郎さんに聞く!自分の適職の見つけ方とは?

「今の仕事、自分と相性がいいのかなぁ」「自分の適職って何だろう」と悩むあなたへ朗報です。心理学と統計学をかけ合わせた性格診断「ディグラム診断」の生みの親・木原誠太郎さんによると、自分の性格を分析することで、自分の適職をある程度知ることができるのだとか。今回は木原さんに、自分の適職の見つけ方やディグラム診断について、お話を伺いました。

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自分の性格を知ると適職が見えてくる!?ディグラム診断の生みの親・木原誠太郎さんに伺いました

自分の性格を知ると適職が見えてくる!?ディグラム診断の生みの親・木原誠太郎さんに伺いました

「健康診断って、みんな定期的に行いますよね。なのに、どうして自分の性格については、定期的に診断しないのかなぁって思うんです」

そう話すのは、ディグラム診断の生みの親であり、ディグラム・ラボの所長の木原誠太郎さん。自分の性格を客観的に知る必要性について教えてくれました。

「自分の性格って、自分が思っているほど知らないものなんです。自分のことをよく分かっていないのに分かった気になっているから、悩んだりストレスが生まれたりするんですよね。
あらかじめ自分のことを理解して、何か行動を起こしたときに精神的なリスクが発生するのか、発生するとしたらどんなリスクであるのかを予測しておくのは、とても大事だと思います。自分のことをきちんと理解できていないと、どれが自分の正常な状態かが分からないので、異常が起きたときに正常な状態に戻れないですから」(木原誠太郎さん)

また、自分の性格を知ることが適職を見つけるのにも役立つと、木原さんは言います。

「たとえば、ある人が急に、これまでの仕事とは全く違う『数字を扱う仕事』をしようと思い立ったとします。でも、その人がもしも論理性の低い性格だったら、やっぱりやめておいたほうがいいと思うんです。数字を扱う上ではどうしても論理性が必要なので、それはその人の適職ではないと考えられるからです。
僕が開発した『ディグラム診断』も、自分を客観的に見るための一つの素材なんですよね。診断結果によって自分を知ることで、合理的に適職を判断できれば、失敗するリスクはかなり減らせると考えています。ちなみに、僕はそんな『ディグラム診断』のことを『心の人間ドック』って呼んでいます」(木原誠太郎さん)

テレビ番組などでも話題の性格診断、ディグラム診断とは?

テレビ番組などでも話題の性格診断、ディグラム診断とは?

ディグラム診断という言葉については、テレビ番組や書籍などで目や耳にしたことがある人も多いでしょう。どんな性格診断なのか、生みの親である木原さんご本人に解説していただきました。

「『ディグラム』とは僕がつくった造語で、『Depth Insight Gram(ディプス・インサイト・グラム)』の略。人の深層心理をグラム単位のように細かく測るという意味です。ベースになっているのは、『エゴグラム』という心理学の理論。これに、僕の専門分野であるマーケティングリサーチのスキルと、膨大なアンケート調査結果によるデータ分析を合わせて構築しています。
現在の『ディグラム診断』は、20の質問に対して3択で答える形式になっています。5年間実施し続けて、マーケティングのデータはのべ37万人にのぼり、診断実績人数はのべ2,000万人にもなるんですよ」(木原誠太郎さん)

ディグラム診断はその膨大なデータをベースに、人をタイプごとに分けるだけではなく、その行動傾向や趣味嗜好までもつかむことができると言います。

「『ディグラム診断』では、『こういう性格の人は、こういう行動をとりやすい』というように、性格ベースでカテゴライズされたグループの行動傾向や趣味嗜好まで分かります。診断結果を見ることで、自分自身の知らなかった深層心理に気づくこともあるんですよ」(木原誠太郎さん)

適職や転職を考える際は、客観性を持つことが重要

適職や転職を考える際は、客観性を持つことが重要

そもそも、「今の仕事は自分の適職ではないのではないか……」と悩むのは、何が原因なのでしょうか?

「『ディグラム診断』の結果によると、日本人のマジョリティは、周りの空気を気にする性格のようです。『このままでいいのかなぁ』『ちゃんとこの組織の中でやれているのかなぁ』と、ほとんどの人が悩んでいるようなんですよね。それを、組織のせいにする人もいるし、自分のせいにする人もいる。
ネガティブに考えがちな人こそ自分を見失ってしまう傾向にあるので、客観性を持ったほうがいいと思いますね。そのためにも、定期的に自分の性格を診断することをおすすめします」(木原誠太郎さん)

適職を追い求める先には、転職という選択肢が出てくることもあります。そこで木原さんに、転職についてもお話を伺いました。

「まず、適職とか転職とかの話をするときに思うのは、みんな真面目に、場合によってはネガティブに考えすぎだってことですね。僕自身、今まで何度も転職してきましたが、『こうしたほうが将来明るいな』とか、『こういう感じにすれば、次はもっと飛躍できるかもしれないな』とか、そのくらいポジティブに考えられる人じゃないと、転職は向かないのではないかとは思います。もちろん、どうしても会社風土に合わないとか仕事内容がマッチしないとか、そういう理由なら転職を検討したほうがいいかもしれませんけどね。
現在は僕自身が代表取締役なので、こういうことを言うのもどうかとは思いますが、今は一つの組織のために滅私奉公するような時代ではありません。だから、自分の個のスキルを磨いていくほうがいい。そのために、自分がどういう性格なのかを知っておくのは、すごく効率的だと思うんですよね。自分の立ち位置やビジョンがわかった上でスキルを蓄えていき、やがてポジティブに、ハッピーな未来が描けるようになったら、転職などに動き出すというのがいいのではないでしょうか」(木原誠太郎さん)

最後に、自分に対する向き合い方についてもアドバイスをいただきました。

「自分と向き合うには、『自分を客観的に測定すること』と『自分が持っているスキルを主観的に把握すること』、この両軸が必要だと思います。
人間の性格は、とても曖昧なものです。たとえば、『ディグラム診断』で『ノリがいい人』という結果が出たとしても、『いや、必ずしもそうじゃないよ。時には寂しさを感じるし、ノリが悪い一面もあるよ!』と反論が生じるかもしれないですよね。だから僕は、そういう人に対してこう返事をするんです。『ノリがいい性格という結果だけど、実は寂しいときやノリが悪いときもあるって言ったよね。ポイントはそこだと思うよ。ノリがいい人と思われがちで、普段から宴会隊長なんて言われてるから、疲れちゃうんじゃないの?』って。そうやって自分の深層心理に気づくことこそが、とても大切なんです」(木原誠太郎さん)

何に対してであっても「あまり真面目に、ネガティブに考えすぎるのは良くない」と言う木原さん。まずは落ち着いて、ディグラム診断で自分の性格を知り、自分と向き合うことからはじめてみてはいかがでしょうか。

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取材・文/河辺さや香
取材協力
木原誠太郎(きはらせいたろう)さん
木原誠太郎(きはらせいたろう)さん
リサーチプロデューサー。大学在学中に起業家集団「Newhands」を主宰。アート映像と広告の融合を目指したビジネス活動を展開し、数々のビジネスコンテストに入賞。その後、電通やミクシィでマーケティングを担当し、様々な企業のマーケティングコンサルティングに携わる。
2013年、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析し、カウンセリングするプログラム「ディグラム」の研究を進めながら、同時に事業展開。「オイコノミア」(NHK)「性格ミエル研究所」(フジテレビ系)「スッキリ」「有吉ゼミ」(日本テレビ系)などテレビ出演多数。
 

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