業種を問わずデスクワークに欠かせない能力がパソコンスキルです。パソコンは情報の処理やあらゆるデータ管理において必須とされるため、パソコンを扱えるか否かは事務職としての今後にも大きく影響します。
パソコンスキルにもいろいろなものがありますが、その中でも特にWordやExcel、PowerPointを使えるかどうかは重要視されるポイントです。会議やミーティングで使用する資料の作成にWordやExcelを使用し、プレゼンテーションにおいてはPowerPointを使用するのが一般的なため、最低限この3つのソフトについては扱えるようにしておきましょう。
これらのパソコンスキルに関わる資格としてはマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)が有名です。Word、Excel、PowerPointそれぞれに試験が設けられているため、優先順位を決めて勉強することをオススメします。
経理事務で仕事をするなら必須とされる簿記。事務系資格の中では認知度が高いため、どのような業種でもその能力が認められます。簿記は一般事務はもちろん、会計や経理担当、営業事務といったあらゆる事務職で活躍できる資格のため、キャリアアップを図るならオススメです。
なお、簿記には3級から1級まであります。3級は、商業簿記のみを学ぶため会計初心者向け。2級は商業・工業簿記と範囲が広がるため、会計資格の最初の難関として知られています。1級は簿記検定試験最難関の資格です。事務職としてのキャリアアップを狙うのであれば、ぜひ2級までは取得したいところです。
また簿記試験には年齢や学歴といった受験資格が存在しないため、社会人になってもやる気さえあればスキル習得やキャリアアップが狙える資格です。
事務職は多くの資格を活かすことができる職種です。最も代表的な資格は前述したMOSや簿記ですが、グローバル化が進む現代の企業では、語学関連資格のニーズも高くなっています。特に有名なのはTOEIC(R)テストで、入社採用や配属決定の際はもちろん、その後の昇進・昇給における評価対象とする企業もあります。英語だけでなく、中国語など扱える言語の数が多ければ多いほど携われる案件やプロジェクトも増え、より重要なポストへのキャリアアップに導いてくれるでしょう。
また、情報漏えいなどの事件が取り沙汰されることの多い現代では、コンプライアンスについての知識も重視されます。ビジネス実務法務検定のような資格があれば役に立つでしょう。
どれだけの資格やスキルを身につけても、時代の流れによって必要とされる知識や技術は少しずつ変わってくるものです。そのため、モチベーションの低下を防ぎ、さらなるキャリアアップを図るためには学び続けようとする姿勢が大切といえます。
アプリケーションやツールを使いこなすためのパソコンスキル、幅広い事務職に対応するための簿記や語学に関する資格など、日々スキルを磨き続けることでより責任ある仕事を受けられるようになります。キャリアアップを目指して、まずは簡単な資格からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
事務職には、一般的な会社での事務はもちろん、医療事務、調剤薬局事務……など専門性の高いものもあります。もしあなたが事務職の仕事に就きたい、と思うなら、前もって狙いを定めて、専門的な知識を身に付けてから就職活動に臨むのも一つの手。
そこでここでは、代表的な事務職の仕事内容と、求められるスキルをご紹介。事務職の仕事が気になる方は、チェックしてみてください。