職業柄メイクができない場合もありますが、一般的にメイクは大人の女性の身だしなみです。シミやくすみのある素肌はどうしても不健康に見えてしまうもの。オフィスシーンでのメイクは、派手な濃いメイクではなく、ナチュラルが基本。メイク自体は仕事や能力とは関係ないかもしれませんが、健康的で生き生きとした印象を演出するための大事なツールです。
また、出勤前に新色の口紅を塗ったときや化粧がばっちり決まったときなどは、仕事にもやる気が出てきますよね。オフィスシーンでのメイクは、自分自身の気持ちを明るく前向きにさせるものでもあるのです。
清潔感があり、女性らしく誰からも好印象のメイク方法をパーツごとにまとめます。
好印象メイクの大事なポイントはベースメイクです。目指すのは、健康的で素顔のような美肌。まず、明るいベージュかクリーム色の化粧下地を顔全体になじませます。
ファンデーションは、塗り残しや塗りムラが出ないようスポンジを上手に使いましょう。頬やおでこなどの広範囲には、スポンジの半分にファンデーションをつけて大きく伸ばします。小鼻の脇や目の周りなどは、スポンジを半分に折った角の部分を使って丁寧に塗ります。気になるシミやニキビ跡には、コンシーラーを薄く塗ってなじませます。
また、チークは血色が良く見えるピンク系がおすすめです。色味を強調しすぎない程度につけましょう。
目をぱっちり大きく見せるために、特に力を入れる人が多いアイメイク。アイラインをしっかり入れたメイクが流行しています。しかし、ビジネスシーンではアイラインを強調しすぎたメイクは怖い印象を与えがち。目の大きさよりも、自然で生き生きとした目もとが好まれます。
アイラインはまつ毛の間を埋める程度にして、ブラウン系のアイシャドウを3色程度そろえ、グラデーションを作ります。カラフルなアイシャドウもたくさんありますが、オフィスでは控えたいものです。また、マスカラは何度も重ねづけせず、自然なボリュームで十分です。
そして、顔全体の印象を左右する眉は、ペンシルタイプよりもパウダーの多色使いの方が自然なグラデーションが出ます。自分の顔に合う眉の形がわからない場合は、一度プロに相談して整えてもらうのもおすすめです。
口紅は顔色を明るく見せるための大切なポイントです。色味の薄いグロスやリップクリームだけではどうしても顔の印象がぼやけてしまいます。派手な色を塗る必要はありませんが、血色が良く見えるピンクやベージュ系を塗りましょう。
大事なプレゼンや会議のときには、いつものメイクに華やかさをプラス。アイラインをいつもより少しだけ強調するのがおすすめです。そしてビューラーで丁寧にカールをつくって、目元を印象的に作ります。
また、汗ばむ季節や雨の日はメイク直しも大切です。特に、お客様のところに出向く際は気をつけたいですね。崩れた部分にファンデーションをさっと一塗りするだけでも違います。
メイクはビジネスシーンごとにアレンジするのが、できる大人の女性です。
それでもメイクに迷ったら、コスメカウンターでプロに相談してみては? 自分では気づかなかったポイントやプロならではの技術を教えてもらえます。
さらに、メイクの上達に欠かせないのが、色の知識。例えば口紅の場合、同じピンクでも色味や明るさなどさまざまなものがあります。色について学びたい! と思ったら、「カラーコーディネート講座」がおすすめ。色彩について理論的、実践的に学ぶことができます。色彩の知識があれば、自分にぴったりの色がわかり、メイクのアレンジの幅も広がるでしょう。また、色彩の知識はメイク以外にもファッションやインテリアにも生かせます。
毎日のことでつい面倒になりがちなメイクですが、慣れてしまえば誰でも短時間でできるようになります。メイクを味方にして、仕事もプライベートも楽しんでみませんか?