たとえ小さな斧でも、数百度これを打てば、堅い樫の木も切り倒せる。
(シェイクスピア……英国の劇作家・詩人、『ロミオとジュリエット』『ハムレット』などの名作を数多く遺している)
真実の山では、登って無駄に終わることは決してない。
(ニーチェ……ドイツの哲学者、個人のあり方をテーマの中心にする「実存主義」の先駆者と言われる)
真面目に考えよ。誠実に語れ。摯実に行え。汝の現今に播く種はやがて汝の収むべき未来となって現わるべし。
(夏目漱石……日本の作家、『吾輩は猫である』『坊ちゃん』などが代表作。千円札の肖像の人としても有名)
夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。
(吉田松陰……日本の思想家・教育者、初代内閣総理大臣・伊藤博文など名政治家を輩出した「松下村塾」の創立者)
小さな斧でコツコツと。山という目標に向かって歩むことは、たとえ困難な道のりであっても必ず得るものがある。……偉人達にも、人生の中で積み重ねた努力が報われる瞬間があり、そのときの気持ちを言葉に込めているのかもしれませんね。
自分を卑下することは、自分を他人より劣ると信じる間違った考えから生まれる悲しみである。
(スピノザ……オランダの哲学者、「無神論」を唱えてユダヤ人でありながらユダヤ教から破門され、「歴史上最も過激な思想家」とも評される)
苦悩は活動への拍車である。そして活動の中にのみ我々は我々の生命を感ずる。
(カント……ドイツの哲学者、著書『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』は「三大批判書」と呼ばれる)
困難を予期するな。決して起こらないかも知れぬことに心を悩ますな。常に心に太陽を持て。
(ベンジャミン・フランクリン……米国の政治家、イギリスに支配されていたアメリカを独立に導き「アメリカ建国の父」と呼ばれている)
叩かれたからといって、へこんでしまうことはないわ。あれだけ叩いて卵を泡立ててもケーキはふくらむもの。
(メアリ・ジョンストン……米国の作家、歴史上の出来事を題材にした恋愛小説を数多く出し、1900年代のベストセラー作家になった)
苦悩を解決するための活動の中に生きがいを見出す……力強い言葉です。泡だて器がない時代、ケーキはフォークを白身に叩きつけるようにして泡立てて作っていたそう。叩かれた白身が膨らんでケーキをふんわりさせる様を例に出すところは、女性の感性ならではですね。
歴史に残るようなことを成し遂げてきた人の言葉には、深みと重みがありますね。疲れたり行き詰まってしまったりしたときに、偉人の深い言葉に耳を傾けてみると、ときには、重苦しくなった心がぐっと軽くなることもあるかもしれません。このような言葉を発することが出来る偉人とはどんな人なのか? そんな興味を抱いたら、その偉人の生きた時代や生涯、遺した作品などについて学んでみると、新しい発見があるかも。偉人が残してくれた言葉に力をもらいながら、遊び疲れと休み明けの憂鬱さを乗り切って、また、前向きに物事に取り組んでいきましょう!