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2020.01.08

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

私たちに馴染み深い調味料、お酢。「体に良さそうだから」と普段何気なく摂っていますが、期待できる効果をご存知でしょうか?そこで今回は、お酢の魅力からお酢を使ったレシピまでをご紹介。毎日の生活に手軽に取り入れる方法を、家庭料理研究家の夏梅美智子さんに教えていただきました。

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良いこといっぱい発酵食品・お酢の作用

夏梅さんによると、「お酢は製造の発酵過程で、体に良い成分が作られる」のだそうです。主な成分は、水、酢酸、糖質、アミノ酸、クエン酸、ミネラルなど。さまざまな研究から「食後の血糖値の上昇が緩やかになる」「胃液の分泌を促し、消化や吸収を助けてくれる」「便秘やむくみを改善してくれる」などの効果が期待できるのではないかと考えられています。

お酢の成分のなかでも、特に体に良い影響を与えてくれるのが「酢酸」だと言う夏梅さん。黒酢やりんご酢など、さまざまな種類があるお酢ですが「酢酸が含まれているのでどんなお酢でもほぼ同様の効果が得られます」とのこと。味や酸味など好みで選ぶのがおすすめです。

良いことずくめのお酢ですが、「どれくらい摂ったら良いの?」「どんなふうに摂ったら良いの?」は気になるところ。健康と美容効果を得るための「お酢の摂取ポイント」についてもお聞きしました。

「お酢は毎日大さじ1~2杯摂るのが理想。加熱すると酢酸は多少減りますが、基本的には酢を使った料理から摂っても、飲んでもどちらでも大丈夫です。ただし、お酢をストレートで飲むのは避けましょう。胃腸に負担がかかり荒れてしまう心配があるので、飲む場合は5~10倍に薄めてくださいね」(夏梅美智子さん)

お酢を摂るうえで、最も大事なポイントは、毎日継続して摂ること。
「お酢は特効薬ではありません。毎日コツコツと摂ることで、少しずつ体を健康に導いてくれるものです」(夏梅美智子さん)

酸っぱさが苦手な人も大丈夫!手軽でおいしい「お酢料理レシピ」

毎日続けて摂ることが大切なお酢。しかし、酸味が苦手だったりお酢を使ったレシピのレパートリーが少なかったりと、なかなか続けられないという人も多いはず。そんな人のために、夏梅さんおすすめのお酢レシピをご紹介します。

かけるだけ!昆布酢で酢の物

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

事前準備(昆布酢の材料と作り方)

  • 昆布……10g(10㎝角くらい)
  • 酢……150ml
  • 三温糖……大さじ5
  • 塩……小さじ1

昆布は乾いた布巾などで表面を拭き、キッチンばさみで1㎝幅に切り込みを入れる。保存瓶などに入れて塩・三温糖・酢を加え混ぜる。塩・三温糖がとけたら冷蔵庫で保存。4~5日たったら昆布は取り出す。1ヵ月間保存が可能。

材料

  • キュウリ……1本
  • 塩水……塩小さじ1+水150ml
  • タイの刺身(柵)……100g
  • ミニトマト……4個
  • 昆布酢……大さじ1

作り方

  • 1:キュウリは薄く小口切りにし、塩水に10分漬けてしんなりしたら揉んで絞る。
  • 2:刺身は薄切りにする。
  • 3:ミニトマトはヘタを除いて小さく切る。
  • 4:1・2・3を昆布酢で和える。
*POINT*

刺身には醤油が定番ですが、お酢を使うことで新鮮な味わいに。醤油だと摂り過ぎてしまう塩分を減らせるので、健康面でも◎。刺激が強いお酢も、野菜と一緒に摂ることで胃腸への負担も減らせます。

作り置きにも最適!鮭の南蛮漬け

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

材料

  • 甘塩鮭……2切れ
  • 片栗粉……大さじ1
  • 揚げ油……適量
  • タマネギ……1/4個
  • 赤ピーマン……1/4個
  • シメジ……50g(1/2袋)
  • A:酢……大2+1/2
  • A:砂糖……大さじ1
  • A:醤油……小さじ1・A:塩……小さじ1/4
  • A:唐辛子(輪切り)……少々

作り方

  • 1:甘塩鮭は一口大に切り、薄く片栗粉をつけて180度の油で約1分揚げる。
  • 2:タマネギは薄切りにする。赤ピーマンは種とヘタを除いて細切りにする。シメジは根元を短く切ってほぐす。
  • 3:耐熱容器に2を入れて、ふんわりラップをしてレンジ(600W)で1分30秒加熱する。1を加え、その上から混ぜ合わせたAをかける。
*POINT*

作りたてはもちろんおいしいけれど、時間を置いても味が染みて絶品!作り置きやお弁当のおかずにもピッタリです。作り置きのお酢料理が一品あると、無理なくお酢生活を続けられます。魚はアジやワカサギなどでもOK。

酸味が苦手な人に!肉団子の黒酢あんかけ

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

材料

  • 豚ひき肉……300g
  • A:タケノコ水煮……80g・A:ネギ……30g(1/5本)
  • A:ショウガ……5g(1/3片)
  • B:塩……小さじ1/4
  • 揚げ油……適量
  • ホウレンソウ……200g(1束)
  • ごま油……大さじ1
  • 塩、コショウ……各少々
  • C:黒酢……大さじ2+1/2
  • C:カキ油……小さじ2
  • C:醤油……小さじ1
  • C:砂糖……小さじ1
  • C:ガラスープの素……小さじ1/2
  • C:水……100ml
  • C:片栗粉……大さじ1
  • 長ネギ……3㎝
  • 万能ネギ……1本

作り方

  • 1:Aはみじん切りにし、豚ひき肉にBとともによく混ぜて、一口大に丸める。
  • 2:ホウレンソウは5~6cmの長さに切る。
  • 3:長ネギは外側の白い部分を繊維に沿って細切りにし、水少々(分量外)加えて揉み、紙タオルで水気を拭いて、万能ネギの小口切りを混ぜる。
  • 4:170度に熱した揚げ油で1を約4分揚げる。
  • 5:フライパンにごま油を強火で熱し、2と水大さじ2(分量外)を入れてしんなり炒め、ざるに上げて熱いうちに塩、コショウで下味をつけて、皿に敷く。
  • 6:Cを鍋に入れてよく混ぜながら、中火で煮立て黒酢あんをつくる。4を加えてからめ5の上に盛る。
  • 7:3を添える。
*POINT*

お酢は加熱すると酸味が飛ぶため、お酢の香りが苦手な人におすすめのレシピ。また、油っこくなりがちな中華料理も、お酢を使うことでさっぱりと食べられて、胃腸の消化吸収も助けてくれます。

<ズボラさんに!究極時短・お酢レシピ>

「料理をする時間が全く無い!」という時は、究極の時短・かけるだけレシピがおすすめ!夏梅さんもお気に入りの組合せをご紹介します。

・納豆+米酢
泡立ちが良くなり、独特の納豆の匂いも軽減。納豆が苦手な人にもおすすめ。

・卵かけごはん+米酢
卵をごはんに混ぜる前にお酢をかけても、器に生卵、醤油、お酢を入れてよくかき混ぜてアツアツのごはんにかけても美味。

・アイスクリーム+バルサミコ酢
乳脂肪分の高いアイスクリームにかけるのがポイント。高脂肪なアイスクリームにお酢をかければまろやかな甘さと酸味が絶妙にマッチし、大人の味に。

飲むだけ楽ちん♪お悩み別「お酢ドリンクレシピ」

お酢料理レシピの次は、「お酢ドリンクレシピ」をご紹介。料理よりもさらに手軽なドリンクで、無理なくお酢生活を続けましょう!

二日酔いに!黒酢甘酒

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

材料(1人分)

  • 甘酒……200ml
  • 黒酢……小さじ2~大さじ1

作り方

  • 1:甘酒(市販)をグラスに注ぎ 黒酢を加える。
*POINT*

二日酔いの対策や解消に良いと言われている甘酒に黒酢をプラスすることで、甘酒もお酢もマイルドな味わいに。どちらかが苦手な人でも驚くほどおいしく飲めるヘルシードリンク。飲み会へのお出かけ前に、飲むのがおすすめです。

冷え性改善&美肌!ホットハチミツ酢

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

材料(1人分)

  • ハチミツ……大さじ1
  • 米酢……大さじ1
  • りんご……1切れ
  • お湯……200ml

作り方

  • 1:耐熱グラスにハチミツと酢を入れ、お湯を注ぐ。
  • 2:りんごを1切れ添えて、香りをうつす。
*POINT*

寒い季節におすすめのホット酢ドリンク。お酢には体を温める作用があるので、ホットにしてさらに温めパワーをアップ!冷えを緩和することで血行が良くなり、美肌にも繋がります。アクセントにショウガを入れても◎。デスクワークの合間や、夕食後のティータイムなど、気軽に飲んでみてはいかがでしょうか。

便秘解消に!フルーツ酢スムージー

美肌作りや二日酔い対策にも?!「お酢」レシピ&ドリンクをご紹介

材料(2人分)

  • バナナ……小1本(80g)
  • プレーンヨーグルト……200ml
  • ザクロ酢……大さじ1
  • ミントの葉……適量

作り方

  • 1:ジューサーにバナナとプレーンヨーグルトを入れてジュースにする。
  • 2:グラスに注いでザクロ酢を加え、ミントの葉を添える。
*POINT*

バナナとヨーグルトで腹持ち抜群。忙しい朝にもぴったりの朝ドリンク。お酢の酸味はバナナやヨーグルトといった甘い味と組み合わせるのもおすすめです。

このように、さまざまな効果が期待できる、お酢。積極的に生活に取り入れて、健康で美しい体を目指してみてはいかがでしょうか。

【取材協力】
夏梅美智子(なつうめみちこ)さん

雑誌、広告、テレビなどに多数出演。その間、考案したレシピ数は10,000点以上に及び、基本料理のバイブル本も多数執筆。元祖作り置きレシピ料理家として作り置き料理本の中で簡単で作りやすくておいしいレシピを発表。2016年春より料理教室開催のご要望をいただき「夏梅美智子の楽 うま 献立」料理教室開催。


参考資料:『健康お酢レシピ』(主婦の友社)

  
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