2017年の夏は、カラーアイテムがなくちゃ始まらない!たくさんのトレンドカラーが浮上している今シーズンは、これまでキレイ色を着たくてもいまいち取り入れ方がわからなかった人にとって、思い切って挑戦できる絶好のチャンスなのです。
では、どんな色を取り入れたら良いのでしょうか。具体的なポイントを、コーディネートの実例とあわせてお伝えいたします。
トレンドカラーがたくさんありすぎて、よくわからないし覚えきれない……そんな人にぜひオススメしたいのが、この5レンジャーカラー!左からブルー、ピンク、レッド、イエロー、グリーンです。そう、おそらくどなたにでも馴染みのある5色なので、簡単に覚えられますね。
どの色もアクセントカラーとして取り入れやすいキレイ色で、トレンドが過ぎた後でも使える色なので、是非この機会にトライしてみてはいかがでしょうか。
1つのコーディネートで、同じキレイ色を2か所に散らしたり数種類のキレイ色を取り入れたりと、色使いのテクニックは様々ですが、あくまでそれらは上級者向け。慣れないうちは、1コーデにつき、キレイ色は1色と覚えておけばOKです。
最初にご紹介するのは、グリーンを1色取り入れたコーディネート。グリーンは難しいと思われがちですが、自然色であるグリーンは主張しすぎることなくほどよい存在感があり、周囲に安心感を与えるやすらぎの色と言えます。
また、トップスでトレンドカラーを投入するなら、着脱しやすいカーディガンがオススメです。今の時期には冷房対策にぴったりで、さらっと羽織っても肩掛けしても、コーディネートのアクセントになります。最近は、プチプラでもかなり上質なカーディガンが手に入るようになりましたね。
キレイ色を取り入れる場合、他のアイテムの色は、白、黒、グレー、ベージュ、ネイビーなど主張の少ないベーシックカラーを合わせるのが正解。さりげなく調和する上、アクセントとなるカラーを引き立たせてくれます。全体の色数は、多くても4色程度におさえると良いでしょう。
また、明るい色はトップスよりも、ボトムスに取り入れる方が難易度は低め。ボトムスは色が顔映りに直接影響しにくく、どんな色でも挑戦しやすいんです。今シーズンはたくさんのキレイ色ボトムスが出回っているので、是非チェックしてみて下さい。
ピンクは女性らしさを引き立たせてくれる色なので、優しい気持ちになりたい時に。そしてイエローは、明るく陽気な気分になりたい時にオススメです。
「キレイ色を洋服で取り入れるのには少し抵抗がある……」という人には、小物で取り入れるのをオススメします。洋服に比べて小面積であり、着脱が容易なので、気軽に取り入れることができます。バッグやスカーフなどでもOKです。
左のコーデで使用した赤のパンプスは、落ち着いた深みのある色で子供っぽくならず、大人にオススメの「赤」です。右のブルーストールは、トレンドカラーでおしゃれにみせながら、冷房や紫外線対策にもなる優れもの。見た目に涼やかなブルーは、暑さも本格的になるこれからの時期に、積極的に取り入れたい色でもあります。
トレンドカラーは、そのシーズンに数多く出回る色なので、プチプラアイテムでも十分に揃います。ぜひ積極的に取り入れてみましょう。普段の色合わせに新しい色のニュアンスが加わることで、コーディネートにも気持ちにも変化が生まれます。またトレンドカラーを取り入れることで、これまで知らなかった「新しい色合わせ」という嬉しい発見もあるかもしれません。
【執筆者プロフィール】
日比理子(ひびみちこ)
All About「ファッション」ガイドとしても活躍中。航空会社を退職後、アパレル業を経てフリーのファッションアドバイザーとして2014年に独立。ファッション色彩を得意とし、コスパアイテムを使ったコーディネートの提案、執筆、講演等を中心に活動中。近著に『MY FASHION BOOK』(大和書房)がある。