スケジュールを記入するだけでなく、毎日の出来事や感じたことをイラストにしたり、ページをオリジナルのデザインにしたり……と、ステキな手帳の使い方をしている人気インスタグラマーさんに、リアルな手帳の中身を見せていただきました!
■活用術1
ほのぼのとしたお子さんのイラストがかわいい、shizuさんの場合
Instagram:@shizuyuno
娘さんが生まれてから、イラストをふんだんに使って、手帳に日々の育児記録をつけるようになったという、shizuさん。最初は授乳時間や睡眠時間をメモするためのいわゆる『育児ノート』を使用していたんだとか。
「備考欄に一言日記を書いていたんですが、徐々に、娘の成長記録がメインになっていきました。あとで見返したときにわかりやすいように、メモの補足として落書き程度に描いていたイラストも、続けるうちに娘がキャラクター化してきました。文字やイラストの線は紙用マッキーを、カラー部分は呉竹のクリーンカラーを使用しています」(shizuさん)
「イラストを描き始めてから、慌ただしく過ぎていく毎日の中で見過ごしていた気持ちの変化や、娘の成長にも気づくようになりました。手帳を開いた瞬間に、そのときの光景や記憶がよみがえるんです!
娘や家族と一緒に見返すことが前提なので、ネガティブになりすぎないように気を付けながら、育児の悩みなども書き残しています。毎日書くことができなくても、続けることが大事。イラストも少しずつ上達していったように思います。書けなかった日のページには娘の落書きを切り取って貼ったり、娘の手形を取ったりして、すべてを成長の記録として使っています」(shizuさん)
《shizuさんの手帳活用こだわりポイント》
1:娘さんの成長をカラフルに記録!
2:娘さんや家族と見返すことを意識して、育児の悩みもネガティブになりすぎないように書き残す
3:書けない日があっても続ける
4:娘さんの日々の成長をすべて記録する
■活用術2
手描きの枠やマスキングテープを使ってデザインするスタイリッシュさがかっこいい、夏目さんの場合
Instagram:@natsume_notebook
手帳に書き始めるまでは、気が向いた時キャンパスのノートにその日の出来事を書いていたという夏目さん。10年ほど前に手帳を使い始めたことで、今のスタイルに落ち着いたのだそう。
「文章にして書きながら考えを整理することが好きで、そのために手帳を使います。色ペンは使わず黒インクの万年筆、ウォーターマンのみを使っています。最近ずっと憧れていた万年筆、デルタのドルチェビータを思い切って買いました。
今使っている手帳の『もうちょっと書きたい』と思うサイズ感がちょうどいいんです。小さくて少し物足りないくらいが、また明日書きたい気持ちにさせてくれる気がします。あと方眼のマスが枠を書く目安になって便利です」(夏目さん)
「枠のバランスは手帳をおおよそ4分割するくらいのイメージ。文字が主役なので、マスキングテープはモノトーンのあまり主張しすぎないデザインのものを選んでいます。1日1ページの広さに途方に暮れる日があっても、4分割ほどに分ければ埋められそうな気がするんです(笑)。
即興のイラストや切り貼りの作業が苦手で続かなかったので、このように枠と文字を使ったスタイルになりましたが、枠線を書く作業は童心にかえったようで意外に楽しいですよ!」(夏目さん)
《夏目さんの手帳活用こだわりポイント》
1:手帳サイズは少し物足りないくらいの大きさ
2:色ペンは使わず黒インクの万年筆のみを使う
3:手描きで4分割ほどの枠線を描く
4:マスキングテープはモノトーンに
■活用術3
イラストや写真を使った絵日記で日々を記録する、すずきはるさんの場合
Instagram:@oharu1205
一昨年までは特にこだわりもなく、思い出したときにスケジュールを書くくらいだったという、すずきはるさん。昔から絵を描くことが好きだったのをきっかけに、絵日記を始めたそう。
「働き始めてからは絵を描くことから離れがちになっていました。でも1日1枚は落書きでもいいからなんか描きたい! と思っていたときに、スケジュールを絵日記風につければいいのでは? という結論が出て、現在に至ります。
1ページの半分くらいは、裏移りしづらいコピック マルチライナー0.1mmの黒ペンと呉竹 ZIG クリーンカラーリアルブラッシュを使って丁寧に絵を描きます。あとの余白で忘れたくないことや、その日思ったことを落書き程度に残します」(すずきはるさん)
「こだわりは『どんな出来事もポジティブに描く』『描きたいものを描く』『空白ページを作らない』、という3つだけです。その日のことを日記に残そう! と思いながら行動するので行動範囲も広がりましたし、何よりネガティブに考えることが減りました。嫌なことが起こっても、日記のネタにできる! と思えるんです(笑)。 自分のやり方で手帳は何にでもなるので、スケジュールを書くことだけにとらわれないのがポイントです!」(すずきはるさん)
《すずきはるさんの手帳活用こだわりポイント》
1:ページの半分くらいをイラストに
2:空いたスペースに忘れたくない出来事を
3:どんな出来事もポジティブに描く
4:空白ページを作らない
人気インスタグラマーさんの活用術から、自分がどんな使い方をしたいか見つかりましたか? スケジュール管理を中心にするのか、絵日記などで記録を残すのかによって、手帳の選び方も変わります。バリエーション豊富に揃う手帳を目的別に紹介します。
1.ビジネスには、縦軸が時間軸になってわかりやすいバーチカルタイプがおすすめ!
横軸が左から右で1週間、縦軸が上から下で時間の経過を表す時間軸のフォーマットが特徴の、バーチカルタイプ。時間ごとのスケジュール管理にぴったりです。時間軸は7時~23時まで書けるものが一般的。
2.プライベートで使うなら、カレンダー書式がシンプルでわかりやすいマンスリータイプがおすすめ!
カレンダーと同じ形式で1日を1マスとして区切ったフォーマットが特徴です。1ヵ月の予定を見開き1ページで確認できるので、ひとめで全体の予定を把握することができるのもポイントです。
3.TODOリストの管理がしやすいブロックタイプは、仕事とプライベートの兼用で使うのにもぴったり!
見開きで8マスに分かれている、7日+フリースペースというフォーマットなのが特徴。1日の記入するスペースが広いので、仕事やTODOリストの管理をしながら日記を書くのにも向いています。
4.日記やメモ、アイデアノートに使いたいなら、フリースペースの多いレフトタイプがおすすめ!
左ページに1週間(7日間分)の予定を書き、右ページはフリーで使えるのが特徴。毎日の予定とメモや日記、アイデアなどのフリーな内容をしっかりと分けて書き込むことができます。
どんな使い方をするかによって、選ぶ手帳も変わります。今回は絶対に押さえておきたい定番人気の「ほぼ日手帳」、「MARK’S」、「NOLTY」の3ブランドをピックアップ。手帳初心者さんにもおすすめです!
・ほぼ日手帳
手帳好きなら一度は手に取ったことがあるといっても過言ではない、ほぼ日手帳。1日1ページのフォーマットなので、予定の管理だけではなく、日記や絵を描いたり、写真を貼ってメモとしても使いやすいのが特徴。持つ人それぞれの使い方ができる手帳として人気。
・MARK’S
ビジネスからライフログまで、ひとりひとりのライフスタイルに合わせて自由に使えるEDiTの手帳は、スタイリッシュでバリエーションが豊富なカバーも人気の秘密。中面はシンプルなデザインなので、スケジュール管理だけでなく、自分らしくカスタムしても楽しめるのもうれしい。
・NOLTY
グッドデザイン賞のほか、意匠権、特許権取得と3冠を達成している実力派、NOLTY U365。手帳とノートが1冊にまとまっているので、オンでもオフでも、スケジュールから大切な出来事までしっかりと記録できる、新しいデイリータイプの手帳。スタイリッシュなデザインなうえ、機能性も抜群で使いやすい!
いかがでしたか? ただスケジュールを管理するだけでなく、イラストでわが子の成長を記録したり、マスキングテープでアレンジしたり、絵日記で忘れたくない気持ちを残したり……と、手帳一つでもいろんな使い方があるんですね。さまざまな使い方をしてみると、気づかなかったいろんな新しい発見があるようです。2017年は自分にぴったりの新しい手帳を手に入れて、あなたらしいオリジナルの活用方法で楽しんでみてはいかがでしょうか。
お子さんのほのぼのとしたイラストがかわいいshizuさん、手書きの枠やマスキングテープを駆使してかっこいい手帳を使いこなしている夏目さん、イラストと写真を使い素敵な絵日記をつけているすずきはるさん……スケジュールは全部スマホで、という人も多いと思いますが、彼女たちのインスタを見て「もう一度手帳を」と思いませんか? そんな方にこちらの記事もおすすめします。