電車の中を見渡してみると、多くの人がスマホを利用していますよね。使い方は人それぞれですが、大まかに挙げると以下のようになるでしょう。
・Facebook、TwitterなどのSNSを見たり投稿したりする
・ニュースやブログなどの各種記事を読む
・メールやLINEで誰かと連絡を取る
・ネットショッピングをする
・ゲームで遊ぶ
・電子書籍で本やマンガを読む
上記の通り、スマホは情報収集や友達との交流など、さまざまなことができて本当に便利なツールです。スマホを眺めていると時間はあっという間に過ぎてしまいますよね。その反面、長時間の使用で電池が切れる、スマホ依存症や肩こり・頭痛など健康面で悪影響をもたらすといったデメリットもあります。
では、電車内で読書をするメリットは何でしょうか?スマホでも電子書籍で読書はできますが、ここであえて紙の本にこだわるのには、理由があります。それは心理行動「ルーティン」につながるからです。
「ルーティン」とは決められた一連の動きを行うことで、それには集中力を高めたり精神を落ち着かせたりする効果があります。スポーツ選手もトレーニングで取り入れるなど、広く一般に浸透しています。
紙の本を読む際に繰り返し行う「ページをめくる」行為は、典型的なルーティンです。スマホの画面上を指先だけで操作する電子書籍での読書よりも、手全体を使ってページをめくる紙の読書はルーティン効果が高いようです。また、紙の手触りは脳を活性化させるとも言われています。
乗車時間の長さや区間が同じ通勤電車でも、行き(朝)と帰り(夜)とでは状況が全く異なります。「電車読書上手」になるには、行きと帰りで本を読み分けるのがおすすめ。ここでは、時間帯ごとの特徴を挙げながら効果的な本の選び方をご紹介します。
1日が始まる朝の通勤時間帯は、脳が1番働く時間でもあります。朝に読書をすると、読んだ内容が効率良く頭にインプットされるのです。そこでこの時間帯におすすめなのが、自分磨きに関する本を読むこと。ビジネス系や資格系、習い事系、マナー系など「学び」に関する本は、堅い内容でも脳が活発化した朝ならすんなりと頭に入ります。しかも、電車の到着時間が決まっているため、目的駅に着くまで集中して読むという意識が働き、効率良く読書ができます。
また、朝の読書で仕入れた情報を生活の中で生かせるという利点もあります。仕事で取引先との会話の話題にしたり、覚えたマナーを実践したり、本から得た知識を有効活用できます。朝の読書は、1日の糧になるような1冊を選んでみましょう。
読書に関するおもしろい調査結果があります。本を読むとストレスの68%が軽減する、というものです。仕事帰りなどで1日の疲れを感じる夕方以降の電車内読書は、頭をリラックスさせる絶好の機会です。
帰宅用の本を選ぶときは、興味のある分野や好きなジャンルの本がおすすめ。小説、エッセイ、旅行関連、歴史物、料理系…、頭を使うよりむしろくつろがせるイメージで本を選んでみましょう。お気に入りの作品を繰り返し読むのでも構いません。
仕事など1日にすべきことをほぼ終えた帰宅時は、本に没頭できる最高の時間。ストレス解消の際に大切なのは「どれだけくつろげるか」です。現実を忘れて本の世界に浸ることで、心の疲れを解消しましょう。
ファッションやメイクなど、外面的な部分を磨くことも大切ですが、知的な大人女子を目指すなら、外面と同じく内面を磨くことも重要です。読書は知識や情報を得るだけでなく、新たなチャンスを生み出すきっかけにもなります。通勤時の電車は、そのような読書をするのに最適な場所。電車読書を毎日の習慣にして、理想の女性像に近づきましょう!
朝の読書をさらに有効なものにしたいなら「読書会」がオススメ。普段自分なら選ばないような本に触れられたり、色々な人と交流したりできることが、人気のポイントです。ここでは、 読書会のメリットや、オススメの読書会をご紹介します。
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