私たちが『腹筋運動』と いって真っ先にイメージする両膝を立てて身体を起こすエクササイズは、お腹の前面を鍛えるためのもの。ウエストを細くするには、まさにウエストを支える「腹斜筋(ふくしゃきん)」のエクササイズをしないといけません。腹斜筋は内臓を守る役割も果たしているので、この筋肉が落ちてしまうと内臓をなんとか守ろうとして脂肪がついてしまうという説もあるほど! 年齢とともに筋肉は落ちてしまうので、腹斜筋を鍛える簡単なエクササイズをご紹介していきます。
腹斜筋は「ねじり」の動作によって鍛えられる筋肉です。そのため、『ツイストクランチ』というエクササイズが効果的です。仰向けで寝転んで、両ひざを立てて両手を頭の後ろで組みます。そして、右のひじを左のひざにつけるように身体を斜めにして起き上がります。くっついたら、ゆっくりと元に戻していきます。左右10回ずつから始めて、無理のない回数で続けていきましょう。反動を利用するのではなく、ウエストの筋肉を意識して呼吸をしながら行うとよりウエストひきしめ効果がUPします!
スポーツ選手のトレーニングで注目を集めた「インナーマッスル」。深部の筋肉を示す言葉ですが、ウエストのくびれと関連しているのは「腸腰筋(ちょうようきん)」です。腸骨筋と大腰筋の総称で、ウエストダイエットとも深い関わりがあります。この筋肉が衰えると骨盤が後ろに傾き、いわゆる「下腹ぽっこり」の原因にもつながるので、意識的にエクササイズする必要があります。この筋肉は「走る」「歩く」ということに直結しているインナーマッスルで、アスリートも鍛える部位です。
足を付け根から振るように大股で前に出し、早足で歩くと大腰筋が鍛えられます。毎日ウォーキングしている人は、このことを意識するだけでインナーマッスルを自然に鍛えることができるでしょう。座ったまま自宅で簡単にできるトレーニングとしては、『座ったまま自転車こぎ』という方法があります。できるだけ背中を伸ばして座り、そのまま自転車をこぐ動作をするだけ!床で行う時には、クッションなどをお尻にひいておくと尾てい骨付近が痛くならずに済むでしょう。
さきほどご紹介した腸腰筋は、内臓の動きとも関係が深いといわれています。腸腰筋を動かすことで、胃腸のぜん動運動が活発化し、下痢や便秘の予防にもなるという説があります。お尻の筋肉である大臀筋とも拮抗しているので、この筋肉を鍛えることがヒップアップにつながることも多いのです。ウエストのくびれだけではなく、メリハリのあるボディラインを手に入れるには鍛えて損のない筋肉だといえるでしょう。
また、インナーマッスルを鍛える方法としてウォーキングをご紹介しましたが、ウォーキングなどのリズム運動には、『セロトニン』といわれるホルモンを活性化させる作用があることが明らかになっています。セロトニンが不足すると、不眠や自律神経の乱れ、気分の落ち込み、イライラを招いてしまうといわれています。セロトニンは朝日を浴びることによっても増えるホルモンなので、朝にウォーキングをすることは、ウエストダイエットを目指している人だけではなく「なんとなく身体の調子が悪い」と感じている人にもぴったりです。
いかがでしたか?筋肉は落ちてしまうのも早いため、毎日エクササイズを続けないとどうしてもダイエット効果が上がりません。自分のライフスタイルに合わせたエクササイズのペースや量を見つけて、コツコツと続けることにチャレンジしていきましょう!