大手下着メーカーの研究によれば、女性の体型は生涯で3度、大きく変わるそうです。
1度目の変化は10代後半。それまでの成長がストップし、大人の身体へと変化を始めます。この変化が終わり、大人の女性として完成する20代の中ごろに2度目の変化が起こります。身体全体が丸みを帯び、女性らしい体型になります。
そして3度目の変化が現れるのが30代後半。急激な体重増加が始まり、体型が崩れてきます。その原因として考えられるのは、ホルモンバランスの変化、代謝の低下、筋肉量の低下、妊娠など。皮下脂肪が増えていき、全体的に丸く、いわゆる『おばさん体型』へと向かっていきます。
年齢を重ねることでの自然な変化ですので、これを完全に止めることは難しいといえます。でも、だからといって諦めることはありません。普段からの注意や努力で変化を遅らせることは可能です。
30代は、結婚や出産でライフスタイルが大きく変わる人も多い世代。育児や家事に追われて自分の時間が取れなかったり、子どもと一緒に食事やおやつを食べた後で、深夜に帰宅した夫の食事や晩酌に付き合ったりと、生活リズムが乱れてくることもあります。
また、責任のある仕事を任されてくる年齢でもあるのでストレスで食べすぎたり、接待などの仕事関係の会食、長時間労働などで、食生活が乱れたりする人も。
しかし、自分の身体は自分で守らなければ、ほかの誰も守ることはできません。若いころにやったような、やみくもなダイエットは卒業して、今こそ正しい知識を取り入れて本当に身体にいい生活を送りましょう。その時に押さえておきたいポイントは次の3つです。
●バランスの取れた食事を、年齢に合わせた量で
●適度な運動で、筋力と姿勢を維持
●規則正しい生活リズム
バランスの取れた食事や規則正しい生活は、ダイエットだけでなく、肌の調子を整えるなど美容にも効果があります。1日の摂取カロリーを気にしてみる、家事をしながら筋トレをする、一駅余分に歩くなど、小さなことから少しずつ、上手に取り入れてみましょう。
運動や食生活の改善で理想の体型が手に入ればそれが一番ですが、一朝一夕には効果が出ないもの。その間は、ファッションを工夫してスタイルアップを目指してみては?
例えば、ウエスト周りが気になって、ゆるいデザインの服を着ることはありませんか? 実は隠すよりも、トップスの裾をインしたり、細めのベルトをウエストラインに足したりと、ウエストを強調するファッションの方がすっきりと見えます。
また、二の腕が気になる方には、細くなるひじから下や、手首を出す長さの袖丈がおすすめです。肩幅が大きいのが気になる方は、襟を開けて首を見せるとのがおすすめです。このように、首・手首・足首をあえて見せることでメリハリを出すのが、気になる部分をプラスにつなげるコツです。
下半身が気になる方は、トップスにボリュームを持ってくると、Xのラインができ、メリハリが出てスタイルがよく見えます。ファッションを変えるだけなら、その日から理想の体型に近づけます。鏡の前で効果を確かめながら、上手に工夫してみてください。
苦しいだけのダイエットは、効果があっても長続きしません。ファッションを工夫して楽をしつつ、体型が変化する理由を正しく理解して、できる範囲で運動や健康的な食事を取り入れることで、身体の内側からも健康的に変えていきましょう。