時差のある地域へ行き身体の調子が悪くなること、それが時差ボケです。時差ボケには個人差がありますが、不眠、眠気、頭痛、食欲不振、倦怠感などの症状が見られます。
<なぜ時差ボケになるの?>
時差ボケには、体内時計が大きく関係しています。飛行機で一気に長距離の移動をすると、自分の体内時計と現地での時間にズレが生じてしまいます。本来寝る時間なのに、現地は朝なのでこれから起きないといけない、逆に起きて活動する時間なのに、これから夜を迎えてしまう……。
このように、自分の身体と現地での時間に大きな隔たりがあると、睡眠、体温、ホルモンのバランスなどを司る体内時計が狂い、身体が不調を感じるようになります。
<時差ボケを防ぐには?>
体内時計を正常に保つことが時差ボケ防止のポイント。そのためには、次の2つのポイントを心がけましょう。
・機内食を食べる
食事は体内時計に影響します。機内食は現地の時間にあわせて出てくることが多いので、あまりお腹がすいていなくても、少しでも食べるようにしましょう。そうすることで、身体のサイクルを現地の時間に近づけることができます。
・睡眠時間を調整する
太陽の光を感じることで、体内時計は朝にリセットされるといわれています。眠くても、朝になったら太陽の光を浴びるようにしましょう。そのほか、朝に着く場合は機内でぐっすり眠る、夜に着く場合は機内ではあまり寝ないようにする、などの工夫も大切です。どうしても睡魔が我慢できない時は、長時間になり過ぎないよう仮眠をとって、起きたら太陽の光を浴びましょう。
時差ボケの改善には、エビが効果的とされています。エビには、アスタキサンチンという自然界に広く存在する色素の一種が多く含まれています。このアスタキサンチンには、「日周リズム」を整える働きがあることが学会など(※)で発表されました。日周リズムとは、睡眠と覚醒のリズムのことで、アスタキサンチンは活動期(起きている時)と休息期(眠っている時)のそれぞれの状態を整え、体内のリズムを正常に保つ作用があるので、時差ボケの改善が期待できるのです。
※日本薬理学会
時差ボケ解消に効果的なアスタキサンチンがたっぷり摂れ、すぐに作れるエビのレシピをご紹介します。
●エビとサーモンのフルーツサラダ
(材料2人分)
エビ 小6尾
サーモン3枚
オレンジ 1個
キウイ 1個
調味料
プレーンヨーグルト大さじ2
マヨネーズ 大さじ1
オリーブオイル 小さじ1
(作り方)
1. エビは殻を外し、背わたを取り除く。沸騰した湯にエビを入れ、赤い部分が鮮やかになったら取り出し、キッチンペーパーなどで水気を取り除く。
2. サーモンはひと口大に切る。
3. オレンジ、キウイは皮をむき、食べやすい大きさに切る。
4. 調味料を合わせ、1~3と和えて、器に盛り付ける。
●エビとトマトの簡単オムレツ
(材料2人分)
エビ 小6尾
トマト 中1個
タマネギ 半分
卵2個
塩・こしょう 適量
油 大さじ1
(作り方)
1. エビは殻を外し、背わたを取り除く。耐熱食器に入れ、電子レンジで2~3分加熱し火を通す。
2. トマトは角切りにする。タマネギは千切りにして、電子レンジで2分ほど加熱する。
3. ボウルに卵を割り入れかき混ぜる。1と2を加え、塩・こしょうを加え、さっくり混ぜる。
4. フライパンを中火で熱し油を引く。3を流し入れ、弱火でじっくりと両面を焼く。
いつも時差ボケでぼーっとしてしまいがちな人は、今回ご紹介した簡単にできる時差ボケ対策やエビレシピで、時差ボケを最小限にする工夫を取り入れてみてはいかがでしょう?